満員電車と椎名林檎、東京
東京の街に、出てきました。
……分かりにくすぎる。「相変わらず訳の分からないこと言ってます。」
(ツッコミができても、しないでね。)
(いやまぁ6年?前の話ですが。
大学入学を機に宮崎から東京に。
無事4年間で卒業し、就職をしました。コーヒー屋。とりあえず無視して。)
満員電車に久しぶりに乗った。というのも遅番で昼前くらいに出勤することが多いもんで。たまたまちょっと遠いヘルプ先の早めのシフトで、8時前くらいの電車に乗ったんだ。ギュウギュウ詰めの車内、これでも7時台に比べればマシかと思いつつ、人を人とも思わない満員電車に揺られて。
「報酬は入社後 平行線で」
新宿駅に着き、ドアが開いた。
タイミングはバッチリだった。
田舎者なら、いや田舎者じゃなくても、丸の内サディスティックは紛れもなくアンセムのひとつだろう。憧れるじゃん、だって。特にほら、九州だし。
「接続が切れました」
Bluetoothのイヤホンが言った。人多すぎるて。
山手線へ乗り換え、原宿へ。表参道までの1駅は歩く。できれば。コンビニで食パンを買った。130円もしないくらいだったと思う。固定資産税がバカほどかかってそうな家々と、ハイブランドのショップを横目に、僕は安い食パンを食み、生活費を賄うにもギリギリな給料のためにちょっとだけ歩いて働きに出る。
いいかい、n年前の僕。これが東京で暮らすということらしいよ。(ただし「僕」であるのが大問題というのはある。)
(東京での暮らしは心細い。飲めば飲むほど生活は逼迫するし、一緒に飲んでくれる人がいるうちに飲んでおかないと寂しくて仕方がない。(写真というものがあって良かったよ、ほんとうに。)(たった今飲んでいる。飲んでいる。えへ。))
東京とは何かをずっと考えている。僕にとっての東京とは何か。情報も含めモノが多いこと、人と会いやすいこと、色々あるけれど、結局何かは分かっていない。僕が若すぎるのかもしれないし、東京を出ないと分からないのかもしれないし、あるいはずっと分からないのかもしれない。
それでも、6年?目になった。彼女ができたり、別れたり、振られたり、した。写真を撮ったり、撮れなかったり、発表したり、抱え込んだり、した。いつまでいるか分からないけど、それが「僕」にとっての「東京」であって欲しい。
田舎者にとっての「東京」、ただの地名ではない、それは、何だろうねと。答えを、出し続けていきたいねと。これまでの、これからの、そして僕の想定していない、誰でもない、あなたへ。
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