7月18日の感染状況のノート

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感染者トレンド

7月17日の東京都の感染数は290人と300人近い値が連続している。内訳は、濃厚接触者132名、経路調査中158名である。濃厚接触者の人数が減少しているのに対して、経路調査中は増えている。リンク探索が一段落して来たのに対して風俗飲食業等の関係者による自主的検査分が引き続き行われているものと思われる。含まれるものと思われる。このため、残念な事に市中感染の状況は引き続き反映されなくなってしまっているが、高齢層が増えている事から、安全側から見て指数曲線に沿って増加していると考えた方が良いと思われる。
相談件数は、件数が少なくなる土日を除外して眺めると、7月に入って急速に増加していることが見て取れる。必ずしも相談者=感染者ではないので、感染者の数が直ちに、ここまでに達する事は考えられないが、この件数が増えて来ている事は、感染が市中に広がっている事を示唆していると考えられる。陰性者数は増加しており、検査が滞りなく行われている事が示されている。ただ、強制的自主検査により件数が増えている事が考えられ、これによって検査が逼迫する自体になると、相談者が十分な検査を受けられなくなる懸念もある
 実効再生産数は、上下の変動はあるが、傾向としては増加傾向が止まらず、感染が加速度的に広がっていると思われる。

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感染者累積 

相変わらず、ほぼ指数状に増加している。

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年代別トレンド

夜の巷対策で20代、30代が大きく伸びているため、これらが目立って全体像が掴み難くなっているが、ここ数日は高齢者層も増えてきており、第2波の襲来が示唆されている。
高齢者層は重症化、死亡するリスクが高いため。この層の増えて来ると重症者が増加傾向に転じ、死亡者も出てくる事が予想される。

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第1波との比較

経路不明の移動平均と60代以上の新規感染者数をプロットし、スタートがほぼ同じになるように縦軸・横軸軸を揃えてグラフを並べる。今回は第1波よりも増加が鈍い替わりに、前回がピークアウトした時点を過ぎても増加が続いている。また、当初は重症や死亡につながる高齢者が少なかったが、ここに来て高齢者の感染が増えているため、将来的に重症者や死亡者が出てくると思われる。


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