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Tanjung-sariの人材戦略
baliに何度か滞在された方なら知っている方も多いTanjung-sari。
Tanjung-sariは1泊およそ3万円からと、周辺のホテルに比べて、5倍の値段設定にもかかわらず、いつも品の良いお客さんが絶えないホテルです。
歴史的には、50年以上営業されていて、最初は、オランダとインドネシアのハーフとして生まれ、デザイナーであったWija Wawo-Runtuの別荘として建てられました。(詳細)
Tanjung-sariで働いているスタッフは笑顔が多くて、客室スタッフから、庭師に至るまでみんな素敵です。
よく働き、サボっているところを見たことがない。
お客さんがいないことがあって暇になると会話していることが見られますが、すごく楽しそうに話していて見ているこっちも幸せにしてくれる程のスタッフたちです。
ホテルをチェックアウトする直前に、Operational ManagerのPANDHU INDRIYAさんにどうやってこんな素敵なスタッフたちを採用できているのか質問してみました。
彼の話を覚えている限りで書いていきます。
どうして、こんなによく気がつく、素敵なスタッフたちを採用できているのか?
「採用する時に大学や、ビジネススクールからインターンを6ヶ月受け入れるようにしています。その時には、仕事における態度を見ていて、私たちTanjung-sariの文化に合いそうな人だけ、オファーが届くようになっています。
そして、採用後はそのまま仕事に入る訳ではなく、Tanjung-sariの文化、歴史を教えて、それぞれ、自分たちのもっている独自のルールや、文化をなくした状態で働き始めてもらえるように努めています。
もし、文化や、歴史を学んだとしても、自分たちのルールや、文化をtanjung-sariに持ち込むようなことがあれば、このようなサービスを提供することはできないし、tanjung-sariらしさが壊れてしまいます。
なので、一番大事なことはきちんとみんな同じ文化を持っていて共有できていること、それを私たちは徹底しているのです。」
彼がほとんど口にしていたのは、どういう文化を持っていて、どういう歴史を歩んできたのかということを繰り返しおっしゃっていました。
採用できちんと良い人を得られる理由はまとめると以下になります。
・採用する時には、自分たちの文化が合いそうな人を選ぶ。
・自分たちの文化をきちんとスタッフ定着させること。
また、Tanjung-sariでは、スタッフはチップをもらっても嬉しそうにしますが、お金をもらったから嬉しい、のではなく、自分がやったことが感謝されて嬉しい、っていうように見えて、証拠にたくさんチップをあげても、にやけてしまう人はいません。(他のホテルでは、ついつい欲にまみれた笑顔を垣間見ることができます。)
チップ程度では、気持ちが乱れない程そこそこ良い給料を貰えている証でもあります。
きちんと良い人を採用して、きちんと良いお金を払う。
僕も何度も宿泊してたくさんお金を払ったけれど、たくさんこのホテルのスタッフたちに幸せにしてもらいました。
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