東大前期教養の履修戦略【第2回】時間割を組む前に。
※最終更新2022年度追記 昨年度までの情報を参考にしているため、変更の可能性がある。詳細および正確な情報に関しては公式の文書を参照されたい。というのも私が駒場を離れて長くなるので.......
いよいよオリジナルの時間割を組むぞ!とその前にやっておきたいこと。
どうもこんにちは、ラワイル(@La_Wile_)です。第2回となる今回は、時間割組みの前に行うべき準備と予備知識について語ります。
★がついている項目は主に諸手続きでクラスが判明した後に行うものです。それまではパスでOK。
なお、第1回(ことはじめ)の前回は科目分類や1年間の区切り方について解説しました。前期修了との関係では、履修・単位取得の優先順位は基礎科目>総合科目>主題科目(>展開科目)です。まだの方はこちらをどうぞ。
※この記事の使用で万が一不都合や損害が生じても、ラワイルは責任を負いかねます。学生は履修の手引きならびに教務課への相談等、最新の公式情報を使用するのが基本となります。
1 時間割アプリ
App StoreやGoogle Playで「時間割」と検索したらいろいろ出てくるのでテキトーなのを見つけてインストールしましょう。機能がシンプルなのをお勧めします。時間割管理や同クラ(試験対策の関係でLINEなどで共有するクラスも多い)との共有につかいますし、SNS共有もできます。必修の時間割がわかったら真っ先に入れておくとよいでしょう。
2 公式情報と科目紹介・時間割表
履修や全員必修の授業、科目紹介の発表など公式のお知らせは以下のサイトで見られます。ブラウザでお気に入り推奨です。
上記サイトの更新を知らせるTwitter非公式botも存在します。私はフォローしています。
科目紹介・時間割表のURLを掲載します。こちらもお気に入り推奨です。(※公式によると、2020年度Sセメスターの時間割情報は3月中旬頃に公開予定だそうです。それまで、総合科目などは昨年度までのシラバスが参考になります。)
3 勉強量について
⑴ 心配な人へ
『履修の手引き』平成31年度6ページには、「週1コマの授業を履修するためには、講義・演習の場合は週4時間程度(中略)の自宅学習が必要」とありますが、9割9分の授業ではそこまでしなくても単位や優上(90点以上。上位5~10%と思われる)が来ます。
過去問がある場合はまずそれを見ましょう。「情報」は情報教育棟サイトで、他科目の一部は自治会室などで手に入るようです。過去問と同じ問題を出す教官もいるようです。ちなみに過去に授業を担当していた教官の過去問がない場合、誰もそこに過去問を提供していない可能性ももちろんありますが、むしろ問題と答案用紙をセットにして一緒に回収しているケースが多いようです。これで必要な勉強量のレベル感はつかめると思います。
「情報」(文科生向け)に関していうと、フル出席して授業を聴き、課題は授業内で終わらせて、試験前に19時間かけて教科書を読みながら過去問をすべて解いたら98優上が来ました。なお、「情報」の過去問を含めた授業情報はこちら。
過去問がない科目については科目によります。ケースを紹介しておくと、いくつかのオーソドックスな文科の基礎科目では、評価方法は試験のみ。このとき、教科書の該当箇所を2周読みつつ、フル出席して授業を聞き、試験前の授業なし期間を使ってさらに6~10時間勉強したら優が来た例があります。余裕があれば行き帰りとか時間あるときにパラパラと教科書やノートを見ておきましょう。
ある講義が面白くて人気が高い総合科目では、やはり授業をフル出席して試験前に6~10時間程度かけてもう一度テキストを見返し、持ち込み可であることに油断していたら物量が多くて良だったこともあります。
ちなみに、試験で評価する科目について、フル出席しなかった場合にどうなるのかは、やったことないのでわかりませんが、試験前の追い込みをちゃんとやったら単位は来てそうなイメージです。
勉強はたくさんするに越したことはないし、しっかり予復習して身に着けるのが理想ですが、言いたいのはそこまで気負わなくても単位とか良以上(良・優・優上)は来るよ!ってことです。ちなみに、すべての成績が良以上であることを、「可もなく不可もなく」と表現します。無理なく狙える目標と思います。
⑵ 余裕だろwと思っている人へ
流石に大学なので、出席がないからと言ってさぼりすぎた(欠席ばっかりなのに直前期も勉強しない)人は落単しています。基本的に、問題に対する答案が最低基準に対して著しく足りなければ、単位は来ません。教官も大概は学生を落としたいわけではないのですが、単位授与には単位授与に足る合理的な理由・証拠が必要なのです。
★4 U-Tokyoアカウント周りのサービス
★⑴ 登録などの作業
諸手続きの日に渡された資料に基づいて早めに進めましょう。U-Tokyoアカウントまわりの手続きや、ECCSオンライン講習、東大のgmailなど。遅くとも、英語中級の登録までにUTASにログインできるようにすることや、「情報」の受業開始前にECCS端末が使用可能になるようにするのが必須条件です。
★⑵ UTASとITC-LMSの違い
以下の記事がわかりやすいです。
この時期においては、①履修登録はUTAS、②科目紹介より詳細なシラバスを見るのもUTAS、③履修の可能性のある科目はUTASでお気に入り登録(これをしても履修登録とは関係ないのでガンガンやってOK)、④UTASでお気に入り登録・履修登録をするとITC-LMSに反映され、教員からのスライド資料などがある場合はそれを見られる、⑤ITC-LMSでの操作は基本UTAS(履修登録など)には影響しない、⑥UTASにはスマホのカレンダーアプリなどとの連携機能がある。以上の点を押さえてもらえると良いです。
ちなみに、UTASやITC-LMSなどU-Tokyo Accountでのログインは頻繁に行うので、スマホなどでのパスワード自動入力はされるようにしておくのがおすすめです。
★5 逆評定
時代錯誤社がキャンパス内である時期から販売をする、学生が教官を評定する雑誌。『恒河沙』ののぼりを立てて、メガホンで痛快な皮肉に満ちたセリフで宣伝をしています。
諸手続きでクラス判明後は、英語中級や初年次ゼミナールで選択できる教官がわかると思うので、そこにマーカーを引いておきましょう。次いで、準必修や必修の受業の教官にもマーカーを。
優しい先生から順に大仏・仏・鬼・大鬼です。もっとも、大鬼と、鬼の一部(コメントに「フル出席で落単」とか書いてある人)でなければ、フル出席とそこそこの勉強で良以上は来るというのが一般的かと。逆評定はコメントを見ましょう。単位期待とか成績期待のABCD評価は、アンケート時に「ふつうにやってどうか」という条件が付してあるので、成績期待C(良がやっと)でもちょっと頑張れば優上が来ます。
授業の負担は私も当初結構気にしていましたが、大鬼とかじゃない限り、総合科目は自分の興味に合わせたほうが勉強がはかどっていい成績出るというのが真っ向勝負のセオリーという気がします。一定以上の人数の受業では優3割程度、優上0.5~1割程度という内規は変わりませんからね。(それでも実情はわかりませんので、そこらへんは頑張って情報収集してみてください)
時間割を組む前の準備体操は以上になります。
それでは皆さん、良い履修戦略を!
次回【第3回】:時間割を組もう。
ついに時間割を組みます。一緒に考えながら、オリジナルの時間割を創りましょう。
文Ⅰ: https://note.com/lawile/n/n8271999334ca
文Ⅱ: https://note.com/lawile/n/n39470e6af64b
文Ⅲ: https://note.com/lawile/n/n2d3f3d636fbb
理Ⅰ: https://note.com/lawile/n/n7a32bd7c6dbe
理Ⅱ・Ⅲ: https://note.com/lawile/n/ne8da1ff342db
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