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youtuber「えっちゃん」盗撮を禁止する法律はない

youtuberえっちゃん盗撮被害を訴える

チャンネル登録75万人の人気YouTuber・えっちゃんさんが、電車内での盗撮被害を明かした。

盗撮の違法性について


一般的に、盗撮とは、撮影対象者の承諾を得ずに、その身体や下着などを撮影する行為のことをいいます。

この盗撮という行為、悪い行為だということは認識されていますが、実は盗撮行為は、法律上は、犯罪とされていません。

例えば、刑法に盗撮行為を禁止する規定はないのです。

ただ、各自治体では、迷惑防止条例によって盗撮行為を禁止しています。

どういう行為が具体的に取り締まりの対象になるかは、自治体ごとによって異なります。

例えば、東京都では次のような規定により盗撮行為を禁止しています。

第5条
何人も、正当な理由なく、人を著しく羞恥させ、又は人に不安を覚えさせるような行為であって、次に掲げるものをしてはならない。
(略)
(2) 次のいずれかに掲げる場所又は乗物における人の通常衣服で隠されている下着又は身体を、写真機その他の機器を用いて撮影し、又は撮影する目的で写真機その他の機器を差し向け、若しくは設置すること。
イ 住居、便所、浴場、更衣室その他人が通常衣服の全部又は一部を着けない状態でいるような場所
ロ 公共の場所、公共の乗物、学校、事務所、タクシーその他不特定又は多数の者が利用し、又は出入りする場所又は乗物(イに該当するものを除く。)
(3) 省略

ただ、注意が必要なのは、犯罪にならないからといっても、民事上は責任を問われる可能性があります。

各個人には、みだりに自己の容ぼうを撮影されない権利、が判例上認められており、盗撮をすると、人格権侵害として損害賠償請求をされるおそれがあります。



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