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人の悪口を言わない

女性のグループ行動というのが苦手であることを、子供が幼稚園に行くまですっかり忘れていた。
仕事場でもなんとなく「一人でご飯に行っちゃう人」的に認知されていたので楽ちんだったのだけど…

幼稚園が終わった後、子どもを遊ばせている時間があって、そこではそれぞれ仲の良いお母さん同士集まって話しながら過ごす人が多い。
私は特別仲の良いお母さんというのが居ないので、状況に応じて同じクラスのお母さんと話したり、子どもが一緒に遊んでいるお友達のお母さんと話したり、時には一人でぼーっと待っていることもある。

仲良しグループは必要ないけれど、気のおけないママ友が出来たらいいな、とは思っていたのに、出来ないまま終わりそうな気配。

多分周りから見たら私は八方美人タイプなのだと思う。
それはだいたい当たっている。誰とも揉めたくない。決まったグループを作りたくない。
でも大方のお母さんは「合う人たちとだけ仲良くすればいい」、つまり「合わない人のことはどうでもいい」のであり、それが高じて「合わない人の悪口を言う」流れになっているような気がする…

ちょっと仲良くなってきて「あ、この人といい関係になれそうかも」と思ったあたりで、誰かの悪口を聞かされることが何度もあった。
それはたぶん私に心を許してくれているからなんだろうと思う。

でも私は誰の悪口も聞きたくない。誰への悪口も共有したくない。

私にももちろん苦手な人はいる。一緒に行動したくないと思う人もいる。けれどそれは心にしまっておくモノだと思っている。全く関係ない友人に愚痴ることはあるけれど、同じ幼稚園社会の中で、相手にも少なからず関わりのある人についてネガティブな発言をする気にはなれない。

打ち明け話のように「あの人苦手なんだよねー^^;」と言われた時、言外に「あなたもそう思うでしょ?同じだよね?」という同意を求められてるように感じる。そして少なからずガッカリしてしまう。ブルータスお前もか…という気持ち。

苦手だと思う部分はわかるよ、でもこんないい面もあるんだよーとやわらかく返したら、それからわかりやすく少し距離を置かれたりもする。

ああ、私はこういうのが本当に苦手だった、忘れていた…
面倒だと思う場面も多々あるけれど、つきあいをゼロにするわけにはいかない。
合わないと思う部分を我慢しながら決まったグループで行動するより、無理のない程度に垣根なくたくさんの人と色々な話をしてみたい。苦手な人を明確にするより、苦手そうな人の中に分かち合える部分が見つけられたら嬉しい。

私は私の道を行くしかないのだな。


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