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ラブソングと歌詞

"好きな曲"というのがきっと誰しもあると思うが、何を理由に曲を好きになるかは人それぞれだろう。
メロディー、歌声、演奏、作曲家…色々な要因が考えられるが、自分にとっての特別好きな曲は歌詞が良いんだという人はきっと多いのではないだろうか。
音楽について誰かが話しているとき、「この歌詞に共感した」「あの歌詞に元気づけられた」という文言をよく耳にする。また、アーティストが自らの歌詞に込めた思いを語っている場面もテレビや雑誌で多々目にしたことがある。

以前友人と話をしている中で、自分が歌詞をあまり重視せずに音楽を聴いていたことに気付かされた。
曲を聴くときはどんな歌詞であるかを特に大切にしていると友人が話しているのを聞き、自分の好きな曲を思い浮かべてみると、その歌詞の意味が急に頭の中に入って来た。今までメロディーと歌声で曲を好んできた私は、その曲を聴いている中でいくつかのフレーズが頭に入ることはあっても、曲の歌詞全てとじっくり向かいあい意味を考えたことがほとんど無かったのだ。
今までなんてもったいないことをしていたんだ!と思うと同時に、今更ながらも新しい音楽の楽しみ方が増えたことを嬉しく感じた。

それ以降歌詞に意識を向けながら色々と音楽を聴くようになって分かったのは、世の中には愛を歌う歌が多すぎるということ。それと、それらが最高だということ。
自分は少女漫画も通ってこなかったし、恋愛で苦悩した経験も無いし、歌詞でラブソングを好きになることなんてないだろうと思っていたが、大間違いだった。
ラブソングは最高……ラブソングと一括りにして言うとなんだかチープな感じがしてしまうから少し嫌なくらい……誰かへ向けた愛について書かれた歌は本当に最高だと思った。

一括りに愛の歌と言っても片想いの歌、失恋の歌、恋が実って幸せです!!という歌、他にも色々あるが私はどれも一気に好きになった。そんなに色々な感情に対して同時に共感できないのではと思う方もいるかもしれないが、共感するだけがラブソングの味わい方ではないと私は思う。
「全く共感できないから」という理由でラブソングを嫌う人がいるが、共感できないという点は私も同じだ。大好きなラブソングを聴いていてもいつも「わかるわ〜」と思う訳ではないし、中には自分にとって一切経験のない恋愛を歌っているものも多々ある。
ただ、私の場合は歌詞に共感するというよりも、歌の中の人物に感情移入することでその曲を楽しんでいる。
ラブソングは誰かの愛の物語なのだ。誰かが誰かをとても愛していて、その感情が様々な言葉で、メロディーで、歌声で表されていた。小説に音が付いたような、不思議な感覚の中で心が動かされた。

もしかしたらここまで誰もが知ってる音楽の初歩の初歩の楽しみ方について語っていたかもしれない。少し恥ずかしくなってきた。
恥ずかしいついでに今お気に入りのラブソングのプレイリストを貼ります。ラブソングか?と思われる曲もあるかも知れませんが、私が愛の歌と解釈した以上これはラブソングのプレイリストです。
聴いている音楽を人に知られることは自分の内面を少し見せているようでとても気恥ずかしい。皆さんも好きなラブソングがあれば是非私に教えて気恥ずかしさを交換し合いましょう。

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