大切な人のために、世界を変えたいと思えた

世界を変えようだなんて、大層なことを言ってしまっているかもしれない。でも多分本当にこれくらいしたくなるんだろう。

そう思った。

さ、大層なことを言っていますが、これからどんなことについて書いていくのかというと、Netflixで話題の『愛の不時着』についてです。先日から私はをついに、ついに見初めて、あれよあれよとすぐに最終話まで見てしまったんです。

韓国ドラマにハマって早4年。母と一緒に最新のものから昔の名作を見漁る日々を送ってきました。4年間の間、ドラマと共に泣いたり笑ったり、ドキドキハラハラしてきました。

ずっと見ていたら、韓国ドラマの法則みたいなものも見つけたりしました。大体3-4話目まではそこそこで、そこまで我慢しなければならない法則。最終回は中が詰まりすぎて、微妙になってしまう。そして、1話目から面白い作品は最高だという法則。

『愛の不時着』は法則に則っても則らなくても、最高の作品でした。しっかりと1話目から面白い。あらすじは、韓国の財閥令嬢がスカイダイビングをしていたら、台風に巻き込まれて北朝鮮に不時着してしまう。そこで出会った北朝鮮の軍の男と恋に落ちてしまうお話で、南北に分かれてしまう、ままならない恋が物語のミソです。

愛の不時着で強い感情が湧き上がってきたのは、物語の終わりの方の13~16話あたりからでした。(ここからネタバレがあるので、注意してください。)

この物語では主人公たちがずっとままならない恋をしているのだが、サイドに憎み合っていた北と南の人たちがお互いを好きな人、大切な人だと認識して、相手を思って行動する場面が多く見られる。

例えば、韓国人の主人公が北朝鮮の友人に向けて「せめて携帯で連絡だけでも取れればな。」と言っていた場面。

例えば、主人公の二人がお酒を飲んで、「このまま韓国にいて、結婚して、あたなの白髪になった姿を見たい」と夢を語り合う場面。

例えば、主人公が危篤の時に、恋人が家族よりもずっとそばにいて、目が覚めた時にいなくなってしまう場面。

互いに思いながら、別れなければいけない切ない場面が、とてもとても多く散りばめられていて、一度緩んだ涙腺は崩壊しっぱなしでした。

恋人に限らず、友人でも家族でも、もう会うことができないかもしれない悲しみや恐怖。そんな感情を抱きながら、一緒に過ごす時間に愛を込めながら大事に、大切に、1秒1秒を無駄にしないように過ごしている彼らはすごく愛おしい。

日頃私があまり意識しない、自分の大切な人の不安定さ。実は絶対に補償はされていない「またね」。大切な人に次に会えるかわからないと想像しただけでも、怖く、悲しくなってくる。

でも、だからこそ何がなんでも楽しく、大切に1分1秒を過ごしていこうとd力できるのかもしれない。大切な人には喜んでほしいと思える。一緒に過ごすことが、ただ楽しいから、大切にしたいに変わる、そんなドラマだった。

でも、本編ではどうしても北と南に別れなければならない。

大切な人が、ただ北と南に生まれ育ってしまっただけ。本人たちは何も悪くない。ただ別れなければいけない。どうしようもない。

そんな時に、私はきっと、世界が平和になればいいのにな、って切実に心から壮大な夢を思ってしまうんだろうな。ただ大切な人のために。

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