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「魔の三週目」対策と検証結果


はじめに(魔の三週目とは?)

生まれた直後の二週間は、1日に15時間ほど寝てくれていた我が家のべいべ。
生後三週間目に突入してから急に睡眠時間が減り、
1日に合計で9~12時間ほどしか寝なくなってしまいました

1日の睡眠サイクルはこんな感じ。
・夜の19時頃から朝7時頃までは2~3時間おきに起床
・日中は1時間未満の細切れ睡眠

さらに日中起きてる間はずっとおっぱいを欲しがるので
授乳時間が1回30分、長いときは45分を1日平均12回ほど与える生活となり、母親は脱水に陥りかけることも(おかげで体重はこの時期かなり減りました)。

ちなみに我が家の授乳方針はなるべく母乳。
ただ、母が夜まとめて5時間ほど眠るために、
寝る前に搾乳した母乳を夜間(20時以降翌1時ごろまで)は旦那さんにあげてもらっていました。
しかし、搾乳した母乳を哺乳瓶で与えると、
あっという間に飲み終わってしまい満腹感が薄いようで、
その後続けて飲みたがったりすぐに起きてしまうこともしばしば。
そのため、その時はミルクを30mlとか追加していました。

引用じゃないけど囲いたいときってどうしたらいいの?

このままでは体力が持たないということになり、
ねんねに関する勉強を開始(赤ちゃんて寝てばっかりだと思ってた…不勉強を反省)。

…そして「魔の三週目」というものがあることを知りました。

生後3週間ごろ、どんなにあやしても赤ちゃんがなかなか泣き止んでくれず、ずっとグズグズしている時期が訪れます。これが「魔の三週目」です。

https://manababy.jp/lecture/view/499/

上記サイトによると、以下のような状態になるらしい。

・ずっと泣き続ける
・寝かしつけをしても昼夜問わず入眠できない
・眠ったとしても何度も起きてグズグズする
・今までないほどの大きな声で泣き叫ぶ

https://manababy.jp/lecture/view/499/

赤ちゃんによって状況は様々だということだが、
昼夜問わず入眠できず、何度も起きてしまうという点では、うちのべいべにも一致していた。

そこで気になるのが「魔の三週目」の原因である。なんでも、
・視覚・聴覚などの急激な発達
・腸内環境の変化

上記の原因によって、子宮の外の世界に対して不安を感じ始めたり、寝苦しくなることがあるのだそう。
「赤ちゃんが子宮の外に出ていることに気づく時期」であるとも言われている(かわいい)。

ちなみにうちのべいべには、この時期以下のような変化がありました。
①親の顔を追視できるようになった。
②なんとなく親と目を合わせられるようになってきた。
③カラフルなおもちゃや絵本をじっと見るようになった。

④お腹が苦しそうに泣いたりすることが増えるようになった。

ちなみに、生後2~3週と6週あたりは赤ちゃんの「急成長期」とも言われているらしい。
確かに、ここ数週間でぐっと成長したような気がする。
できることが増えて、興奮状態ということなのかな(かわいい)。

原因が何となくわかったところで、我が子の安眠(と母の健康)を守り抜くべく、いろいろな「魔の三週目」対策を試してみました。


魔の三週目対策

実践した対策は以下の5つです。

  1. おくるみ・スワドル

  2. ホワイトノイズ

  3. 温度管理の見直し

  4. まあるい抱っこ

  5. まあるい寝床

ちなみに1~3について参考にした資料は主に以下の二つです。

 前者は、日本人で初めて米国の乳幼児睡眠コンサルタント資格を取得した愛波あや先生のねんねトレーニング本。
セルフねんねを目的としていますが、前提として睡眠環境の整え方を解説しているので参考にしました。
 後者は、イギリスの著作を和訳したもの。愛波あや先生のねんね本では、欧米のねんトレ手法を日本の子育てスタイルに合わせて変えているが、おそらくこちらのイギリス版の方がねんトレの本流。
赤ちゃんの寝る力を育てるには、生後6週目ごろからの「絶好のチャンス」にねんトレを行うことが望ましいという主旨です。赤ちゃんの月齢的に間に合うならこちらの内容を実践してみても。ただし、Amazonレビューにもあるが和訳が大変読みづらい。

4・5については辻直美先生のYouTubeチャンネルを主に参考にしました。

https://www.youtube.com/channel/UCil_B7iBClGvDBI346dRBMA


では、検証結果を以下にまとめます。


1.おくるみ・スワドル

赤ちゃんは、光や音の刺激に反応するモロー反射で手足がビクッと動き、
それに驚いて起きてしまうという哀しい生き物(笑)
そこで、おくるみやスワドルで手足を動かないようにすることが安眠に効果的とのこと。
我が家のべいべも頻繁にモロー反射&覚醒を繰り返したため、早速試しました。

使用したのは、出産前に購入していた大判の薄手のニットブランケットと、
出産祝いでいただいた「ねくるみ」というスワドルです。

ニットブランケット ★★☆☆☆(急に☆とか出す)
ZARAHOMEで購入したもの。
ブランケットを体の下に敷いておいた状態で授乳を行い、
げっぷを出させた後(出ないことも多いがそれついては後述)、
ベッドに置く前か置いて寝付いた後におひなまきにしました。

おひなまきのやり方(西松屋公式サイトより)



退院後すぐから使っていたのですが、
三週目に入った頃から手足の力が強くなり、すぐに脱出するように…

次第に巻く時点で足が拘束されるのを嫌がるようになったので、上半身だけ巻くようになり、それも脱出するのでほとんど腹巻としての機能しか果たしませんでした笑(それでも2カ月くらいまで巻き続けてた)

ねくるみ ★★★☆☆
「ねくるみ」は着るタイプのおくるみといったコンセプトの商品で、
手足の部分がジッパーで開け閉めできるようになっています。赤ちゃんが安心する姿勢を維持できるので安眠に効果的とのこと。

こちらは足の部分に少しゆとりがあるのと、生地に伸縮性があるため
べいべも嫌がらずに着てくれました。
とはいっても、覚醒時に閉めているのは窮屈そうだったので、授乳中リラックスしてきたところでジッパーを閉めていました。
そこで欠点になるのが、授乳しながら片手でジッパーを閉めるのが難しいというところ。

ベッドに置いた後に閉めるのでは、置くときビクッと起きる反射を防げないので、使用感としてはまずまずです。
安眠には多少効果が見られたようにも思えたのですが、結局は覚醒し始めると生地をめいっぱい伸ばして足をバタバタさせるので、小一時間ほどで起きてきます。
ほかにもスワドルはいろいろと商品があるのですが、本人は手足の拘束を嫌うタイプなら「ねくるみ」のような開閉式のタイプの方がおすすめです。
それでも、実際に開け閉めがスムーズにいくかどうかは親の技量によるでしょう。

ちなみに、生後3か月経つ頃にはパツパツすぎて股関節に悪影響がありそうだったので、ねくるみは引退させて「スワドルアップステージ2」に移行しました。

どちらも手足を拘束させることには一定の安眠効果がありそうでしたが、
赤ちゃんの気質によってはそもそも拘束が難しかったりするかもです。

2.ホワイトノイズ

ホワイトノイズとは、赤ちゃんが安心する効果があるという、胎内音に近い音のこと。
滝や川などが流れる音やテレビの砂嵐のような音が近いでしょうか。

使用した音源は、ねんねトレーニングのスペシャリスト「愛波あや」先生監修の「ぐっすり安眠ノイズ集」です。
私が利用しているAmazonMusicのストリーミングサービスで聴くことができたので、これを寝ている間ずっと流していました。

はっきり言ってしまうと、流していなかった場合と対照実験はできないので効果は何とも言えない。

安心効果は置いといて、ノイズキャンセリングの効果は少なからずありそうです。
ホワイトノイズ無しのシーンとした状態と、ホワイトノイズを流している状態では、突然大きな音が鳴った時に後者の方が赤ちゃんがビクッとなりにくいような気がしています。

寝かしつけ時に使い続ければ、入眠儀式のひとつになるかも。

3.温度管理の見直し

これが意外と効果があった。赤ちゃんが寝なくて悩んでいる方はぜひ見直してみてほしい。ポイントは、赤ちゃんは思ったより暑がりだということ。

我が家のべいべは真冬生まれ。
新生児の冬の服装を検索すると、「短肌着+長肌着又はコンビ肌着+カバーオール又はツーウェイオール」と出てくることが多いので、
我が家でも3枚着せていた。

室温は上記参考書のとおり22度に設定。

しかし、3週目を過ぎたころから、体温が37度5分を超える日が出始めた。これは平熱の高い赤ちゃんでも少し熱っぽい温度である。

初の育児で心配すぎる私は、厚生労働省の子ども医療電話相談ダイヤル(#8000)で相談してみた。
状況を説明すると「少し洋服を着せすぎかも」とアドバイスを受け、
1枚短肌着を脱がせてみたら、夜の睡眠時間が少し伸びたのだ!

「今まで暑かったのね…ごめんね…」と申し訳ない気持ちになったが、
ひとつ我が子の不快感を解消してあげることが出来てほっとした。

新生児の厚着は、場合によっては命に関わる事態も招くので、
ついつい心配してたくさん服を着せたくなるが、正しい温度管理をできるよう気を付けたい。

ちなみに、この短肌着はそれ以降使用しなかったので
そもそも必要無かったんじゃないか…?
(もちろん着せ方により便利な場面も様々あると思います)
最近は、新生児の時期からロンパース上下繋がった肌着1枚で済ませてしまう親も多いらしい。
どっちみち動くようになってきたらロンパースが必要だもんね。

4.まあるい抱っこ

これも泣いているべいべをあやすのに効果がありました。

辻直美先生のYouTubeチャンネルを見るまでは、
赤ちゃんの抱き方は、行政の両親学級で教わっただけだったので
おそらくかなりぎこちない抱っこだったと思います。

まあるい抱っこを完璧に実践できている自信は無いですが、
ポイントを押さえるだけで、抱っこでかなり落ち着いてくれるようになりました。

大まかなポイントは
①背中からおしりにかけてCカーブができるように意識すること。
②赤ちゃんと身体を密着させること。
③お腹に力を入れて反り腰にならないようにし、肩は下げること。

抱っこする側も姿勢に気を付けるのは意外でしたが、
意識することで赤ちゃんを高い位置で抱くことができ、密着度と安定感が上がります。

ただ疲れてくるとだんだん姿勢が崩れるし、ちょっと抱き方を変えると効果がイマイチの時もあるので、本当は辻先生の講習を直接受けたい…。

5.まあるい寝床

これも辻先生がおすすめしていたもの。
ベッドや布団にバスタオルなどを丸めて敷き、赤ちゃんがCカーブの姿勢のまま寝られるようにするというものです。

これは、寝かしつけてベッドに置いた後に、すぐ起きてしまうのを防ぐ効果がありました。お昼寝も1時間以上寝られることが増えてきた。
また、頭が高くなるのではき戻し防止にも効果があったと思います。

ただ難点が一つ。
足の力がついてくるとともに、寝床からずれて頭が落ちてしまうようになりました。こうなると、今度は窒息の危険が出てくるので1か月半くらいで寝床は解体しました。

おわりに

いろいろと対策を講じてみた魔の三週目だったが、
結局生後2か月が経つ頃には、昼夜の分別がついてきて、
夜の睡眠が3時間おきからだんだん長くなっていき、生後3カ月が経つ頃には8時間連続で寝る日も出てきた。
昼寝もまとめて2時間ほど寝ることが増えた。

赤ちゃんの消化機能が整い、一度に飲めるおっぱいの量が増えてきたこと、
母親の観察眼とあやしスキルが伸びてきたことも要因だと思われる。

現在べいべはもうじき4カ月。
夜の睡眠に入るときのセルフねんねが板についてきた一方で、
睡眠退行の一種なのか、夜中に起きてしまったり、スムーズにお昼寝できないことが増え始めた。

とにかく、寝れずにつらい時期も(今後も何度かあるんだろうな)いつかは終わりが来るのだということを覚えておきたい。


気が向いたら、今後も生後2か月以降のねんね状況や、
ねんねトレーニングについてnoteにまとめようと思います……気が向いたら。

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