(情シス)夏の世の怪談話 なぜか深夜にストレージがDOWNする編②

夜中に呼び出しを受け、暫定対応を済ませ、昼間に恒久対応の段取りをして帰宅。今夜はゆっくりの眠れると思い、早めに床についた。

DAY2
プルルル・・・プルルル・・・

暗闇の中、会社携帯が鳴る。今は何時だろうか?携帯に手が届くまで時間がかかる・・・ そして携帯を取り着信。時間は夜中の1時頃。

電話は現場からの呼び出しだった。前日と同じ現象が発生したらしい。
至急来て対応して欲しいとのことだったため、現場の工務室に向かう。
さすがに2日連続なので、向こうも申し訳なさそうだった。
安価ストレージが置かれている場所に向かう。RAIDの異常ランプが赤色に点滅している。前日と同じ手順で取り急ぎ復旧した。その時はRAID5なのでディスクはまだ余裕があると思っていた。
2日連続のため、現場の人たちもなんでそうなったの?と質問された。
「安価なストレージを使っていて、かつ床に転がっていて、ちゃんと管理されてないからそうなった。大事なデータはきちんと考えて、しかるべきところに保管し、管理するのが一般的。安かろう、悪かろうだよ」と答えた。
その日は暫定対応をして、翌朝保守サポート窓口に連絡をする、、、が電話がつながらない・・・やっとつながった・・・いろいろと聞いてみたところどうやらサポート窓口は2名体制のようだ。全国展開している製品なのに、なんというサポートの薄さ・・・。頭を抱えた。
選定したこちらも悪いので、ややこしいことは言わずに急ぎで代替品を手配するように依頼をする。
同時並行的に現場の課長に事情を説明する。
課長「だって安かった。しっかりしたストレージはよくわからないし、高くて買えない」という。ITに詳しくない様子。
そして安価なストレージを選定したメンバーは高圧的に「ITを見ている部門がなんとかすればよいでしょ?最悪再起動すればいいんでしょ?いやならこちらでやるから」と高圧的に攻めてくる。
埒が明かないので、投資対効果などをまとめて、改めて説明をした方が良いと思い、疲れていたので早めに帰宅した。2日連続なので頭も回っていなかったようだ。

DAY3
プルルル・・・プルルル・・・

(起きれない)

プルルル・・・プルルル・・・

(起きれない)

プルルル・・・プルルル・・・

時間は同じく1時頃。
着信。内容を聞かずに「はい、いきます」 現場に向かう。
ストレージをチェック。
先日とランプの色が違う。
マニュアルを見る。
RAID5だったが、ディスクとRAIDコントローラ(基盤)がお亡くなりになることがわかる。
「だめだこりゃ」
本ストレージを諦め、他のストレージを経由して、データが転送できるように設定。
安かろう悪かろうの製品を選んだおかげで、私だけで無くいろいろな人に迷惑をかけてしまっている、その自覚がない製造部門の課長及び選定メンバーに対して怒りがこみ上げてくる。

頭に血が昇り、眠ることができなかった(ハイになっていた)ので、その日は帰らず、翌朝製造部門の課長とメンバーを待ち伏せすることにした。
到着。こちらはブチ切れモードで畳み掛ける。高圧的なメンバーに対しても、畳み掛ける。高圧的に来ても、知らん!
結局、しっかりしたファイルサーバを購入することでまとめた。安くない買い物なので上層部には私から説明をするようにした。
結果的にそれ以外のことでもいろいろと相談が来るようになり、話が通りやすくなった。

その時から御用お伺いだった自分の立場が少しずつ変わっていくのでした。







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