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TapNovelに声優さんを起用した話 2

こんにちは。komarinetです。今回は募集方法を変えてTwitterの公募にて声優さんを起用した話です。時間のない人は最後のまとめと途中にあるGoogleフォームのサンプル画像だけみればいいと思います。

▼ 前回の記事はこちら

■ コンテスト・ショック!

トリプルコンテストはTapNovelで行われたコンテストで、絵師、作家、声優の三つがコラボレーションするというコンテストです。
自分一人ならともかく、誰かの看板(イラスト)をしょって作品を書くわけで、僕はそりゃあもう気合いを入れてお話を作りました。

しかし結果は予選通過するも本戦敗退。能力の限界が気合いで超えられるのはフィクションの主人公だけなのだと思い知りました。

僕の作品はコンテストの賞であるボイスを入れられないことになったわけです。数日間、すーんとしていたところ、フォロワーさんがTwitterにて、拡散希望タグとともに自己の連載作品に声優さん募集をされているのを見つけました。僕はこれだ、と思いました。

特に僕をやる気に駆り立てたのはそのGoogleフォーム(とあさん作)の内容がよくまとまっていたからです。取引の仕方、お願いすべき項目、注意点。全てが揃っていて、これなら自分にも出来そうだと思いました。

それで今回はTwitterを使って、自分で声優さんを募集することにしました。

■ Google フォーム

Googleフォームは様々なアンケートなどをネット上に公開し、もらった回答をまとめといてくれるフリーで便利なツールです。以下の内容をまず説明文に記載しました。

  • 作品の概要

  • 全年齢作品かどうか(何話完結か)

  • 公開予定先:TapNovel、Youtube、TikTokなど

  • 公開予定日

  • 募集キャスト
      主人公、メインキャラ、サブキャラ

  • 募集人数:○名(男性○名、女性○名)

  • 報酬 1話あたり ○○○○円(台詞文字数 ○○文字程度)

  • その他

  • 納期 依頼後 どれくらいか

  • 納品形式:WAV ノイズカット、マスタリング済みで提出

▼ 実際の内容はこちら

一応メアドは消してみる

それから、質問内容を作りました。
声優名、希望キャスト、希望提出先、取引に使用する場所、やり取り希望時間帯(←今考えたらこれはなくても良かったかも)、その他コメント。

その他コメントは本当に色んな声優さんが様々なことを書いてくれました。リテイク無限にやります、とか。納期何日で出来ます、とか。作品のここが好きでした、とか。選ぶ上で少し参考になるし、人となりがわかるのでお仕事をお願いする上で安心できる要素にもなります。自由記載欄は作って良かったと思いました。
(とあさん、ありがとうございます)

■ 恐怖の#拡散希望タグ

拡散希望というタグの注意点は、それが自身の承認欲求からくる内容や、偽のニュース拡散を目的としたものだと本人のアカウントが荒れに荒れるということです。
けれど僕のは違います。ただお仕事を依頼したいだけなのです。他の人もやってるし、大丈夫だろうと思いながら拡散tweetをしてみました。
そして、二日後に僕は度肝を抜かれます。

拡散tweetより二日後


なにこれ。

僕みたいな零細創作人間にはちょっと刺激が強すぎる結果がやってきました。普段インプレッション三桁前半なのに…数十倍に膨れ上がってるのです。確かにうちのフォロワーさんが親切でこぞって拡散RT協力してくれたということもありますが、こんなことになるんですね。怖い。
確かに変なことを呟こうなら潰されるのも理解できますね。もうこの方法は止めようと思ったのでした。

そして、次に機会があればどうするかを検討するため、調べてみました。
coconalaにはお仕事依頼掲示板があります。
ボイス登録者さん(3000人以上いる)に広く募集が出来るため、今回みたいな怖い思いはしなくて良さそうです。
ただし、Twitterでしか会えない人には会えませんので、見つからない場合にはまた検討します。怖いですが。

■ 声優さん選考作業

楽しくも苦しい声優さん選びです。
サンプルボイスを聞き比べながら、比較していきました。しかし、ただ聞いただけではそのときの自分のコンディションなどで評価が上下するので、加点減点方式をとりました。

・総論
まず、滑舌が悪い方や、ノーマライズが出来ていなくて極端に聞きづらい人、音質が悪すぎて判別出来ない人はやはり少し減点がされます。しかしサンプルボイスだけで力量を評価するのもなと思い、それぞれのホームページやボイスサンプルは可能な限り聞いてみて加点していきました。サンプルボイスを自身の固定ページなどに付けてない人は加点が無かったと思います。

・男性声優編
今回に関しては熱量がポイントでした。主人公は写真を趣味にしているのに成果がでない、けど自分が変われるきっかけがあれば変わりたい、頑張りたいという高校生です。
この控え目ながらも熱くできる、というところがポイントでした。しかしこれはサンプルボイスを聞いて初めてわかったので募集要項には書いてません。なので、それを読みとる力がある人が選ばれてます。

・女性声優編
こちらの方が評価としては厳しくやったと思います。なぜなら応募がとても多かったからです。合格にしたい方はたくさんいらっしゃいました。

今回は歌がテーマの作品でしたので、歌もサンプル提出していただいたのですが、上手いけどキャラクターから離れてしまっている方が割といらっしゃいました。
キャラクターから離れずに歌えてること、作品の雰囲気にあったペースで歌っていること。(多分それぞれが選んだ『仰げば尊し』のサンプル音源の違いかもですが)
ゆったりとバラードくらいの雰囲気で歌って、かつキャラクターボイスで歌っている人、それでいて地の台詞も上手いという方を選びました。
また、主役の女の子は声の方向性のイメージはさほど決まってませんでした。なので、歌の方から絞り込んで、台詞を直接TapNovelに入力してみて、よりしっくりくる人を選んでます。
歌も台詞も当然のようにこなせていて、歌い方の解釈からキャラクターの声をどう演じるか。要素が多くて大変だなと思いました。

とても迷ったので何人かの人は将来別件でオファーしようと思います。

■ 間が作りにくい!


今回困ったのが歌と歌の間の間の作り方です。TapNovelは仕様としてある程度の無音部分をオートでカットしてしまいます。
今回歌はアカペラで収録していますので、そのまま入れるとせっかちに次のパートに進んでしまうという問題がでました。
TapNovelで間が最小となるのは、シーン・立ち絵どちらの切り替えもない本人の台詞が続くときです。
台詞と台詞の間が一倍速であっても、急いでるのかな?っていう雰囲気になり、ムービーにするとかなり雰囲気が壊れます。
そこで、今回工夫したのが、歌に入る前の息継ぎ部分だけをノーマライズで音量あげる、です。

ノーマライズ画面

もらったボイスのwavのままだと最初の「すぅ…」という音が消えます。いや、消えて良いくらいの音量で入ってるし、聞かなくても問題ないのですが、Tap間の間が悪くなるので、「すぅ…」の部分だけをカットして、音を大きくして、また繋げる。…ということをやっています。

すると、少し聞こえるかな?というくらいの息継ぎが入ることで、TapMakerに消されずにすむようになるのです。
これで、オートタップおよび動画化したときの歌と歌の間を上手く繋げることができました。

多分台詞でも時々同じ事が起こると思いますので困ったら参考にしてみて下さい。
※一応運営さんには無音部分をあまり消さないで欲しいという要望をフォームからあげました。

■ 完成した動画がコチラ

こんな感じになります。最後の歌唱部分は、さすが声優さんという完成度。作って良かった。

■ 運営さんからのコメント


なんと記事を書いたら運営さんからメッセージを貰いました。情報追記します。

・「・・・」にも声を入れて貰うこと。
・YouTubeやTikTokはすぐ10秒飛ばしをされることが多く、声優さんにはいつもの1.2倍速を意識して台詞をしゃべって貰うようにお願いする。

だそうです。参考になりますね。

■ 最後に


今回は、二回目の声優さん選びとなりました。多分動画化が進んでくるとボイスの需要はさらに高まってくると思うんですよね。そうなる前にある程度声優さんと物作りをする習慣を作っておきたいです。
ライターの皆様の参考になれば幸いです。

■ まとめ

・声優さんの募集にはGoogleフォームを活用して各人の把握を容易にしよう。
・拡散希望タグの使用はほどほどに。
・声優さんの選考には加点減点の基準を設けて比べると応募者がみんな上手でもなんとか選べるかもしれない。
・間の取り方にはブレスのノーマライズを活用すると便利。


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