アイマスの好きなライブについて話す(MoIW2014編)

たまにはアイマスの話もする。というわけで、自分が初めて参加して、その後ライブに行くきっかけになったMaster of Idol World2014の話をする。

AS以外知らね~~~って状態

 あんまり声優オタクというわけでもなかったのでライブもそこまでモチベーションもなかったのだが、シャイニーフェスタ(ASのPSPの音ゲー。名曲MUSIC♪の出生場所であるめでたいゲーム)の抽選でなんとなく投げたAS冬フェスのチケットが外れてなんとなく悔しかったので、一回は行ってみるかと応募したMoIW2014がライブ初参加になった。

 当時自分はほとんど765AS専門Pで、デレ、ミリのことはほとんど把握していなかった(CMを見かけることがあったり、偶に流れてくるインターネットの言及くらい)。アニメをはじめとするASのキャラクター達に感じていた立体的な情報量とは違い、いかにもソーシャルゲーム用に作られたケレン味が主成分なように見えたキャラクター達を、あまり受け入れる気がなかった(別にアンチではなく、なんかやってんな~まあ自分は見ないが…くらいの気持ち)。
ミリオンについては直前くらいにASの映画輝きの向こう側へをやっていたので、それに出てたキャラの、出てた分くらいの情報量だけあった。といってもあの映画はあくまでASの映画で後輩たちはそれを描くためのスパイス、装置的な役割だったので、そこまでキャラクター性は出ていなかったが。

会場について、テンションが上がってくる

アイドルマスター(に限らないかも)のライブ会場に行ったときのワクワクの感じは、地獄のミサワさんの以下の漫画がだいぶ解像度高く描いている。

 とにかくまず会場周辺についた段階で、「この場にいる人間が全員アイドルマスターのことが好きなんだな…」ということが服装やグッズから伝わってくる。また、この後ライブというハレの場があることもあり、全員が明るく浮足立っている。
 自分自身は積極的に他人と交流するような人間ではないのだけど、今でもライブ開演前の会場周辺の雰囲気は好きだな~と思う。この世知辛い世の中で、これほどポジティブな感情にあふれている空間が顕現していることに感動する。

そして入場。ライブ会場というのも開演前の時点でかなり非日常感があり、ワクワクする。人々がざわざわと席に座っていく感じ。センターモニターにはアイマス関連のCMが流れ、それをすこし抑えめなスピーカーの音で聞く感じ。細かな様子、音すべてがライブそのものへのovertureになっている。この辺についてはミリオンライブのアニメ第一幕、第一話でかなり詳細に描かれていて感動したので見てほしい。

開演

(参考資料(セットリスト):https://imas-db.jp/song/event/ssa20140222.html)

 まず爆音で大好きな曲が流れ、それが生歌唱されている。その事実でめちゃくちゃアガる。
そして本当の本当に当たり前なことだが、生の人間からキャラクターの声が出てくることびっくりする。自分の場合、最初に感動したのは菊地真役の平田宏美さんの声だったことを覚えている。決められたセリフではなく、今この状況に反応した文章が、キャラクターの声で無限に生成される。すごいことが起こっている、と思った。これはキャラクターがここにいる、という感覚の一つかもしれない。外見そのものが似ているわけではなくても、キャラクターがリアルタイムで現実に反応してくれる。これは昨今偶に行われるMR的配信(最近だと高槻やよいさんがもやしを炒めたりしていた)にも通じている気もする。
 そして本田未央役原紗友里さんの ミツボシ☆☆★があまりに良くて衝撃をうける。
 
とくに頭サビの後のイントロで会場に向かって話し書ける口上の部分があまりにもキャラクター過ぎて、当時本田未央のことをほとんど知らない自分にすら、「今本田未央がここにいる…」と思わせる力があった。当時デレやミリの声優の人は若手の方が多い印象だったが、少なくとも原紗友里さんの演技は当時ですでに現在とほぼ変わらないレベルだった記憶があり、それだけに抜けて感じられた。そんなわけで、担当というわけではなくても、自分の中で本田未央さんは特別な存在になっている。

 また、OrangeSapphire、メルヘンデビュー、あんずのうたがすごすぎてビビる。AS、ミリオンにはないシンデレラの「爆発力」を感じたのがここだ。この三曲は多分シンデレラの10年以上に及ぶ歴史の中でも殿堂入りしているような楽曲達だと思っている。会場を完全に一体として支配し、観客の理性を跳ね飛ばす強い力がある。ここでコールというものの気持ちよさを学んだ。やるべきときにやるべきことを全力で反応する、という行為が気持ちよい。
 この三曲はすべてPPPHと呼ばれる定型のコール以外の楽曲固有コールがあり、それがものすごく重要になっている。これらの曲がシンデレラの初期に生み出せていたことは、シンデレラの成功に大きく関わっているとさえ思う。

 ミリオンライブで最初に印象に残ったのはジュリア役愛美さんの流星群になる。というか、ミリオン知らないでこのライブに来た人に聞いたら多分全員そういう答えになると思う。なんかギター弾いてて、そこまでするの???ってなった。これを見てバンドリの着想が生まれたらしいので、やっぱり誰の目にも衝撃だったのだろう。
 そして何より印象的だったのがThank You!という楽曲だ。ライブで始めて聞いたとき、なんと謙虚な楽曲なんだろうかと思った。ときめく舞台を、輝く時間を、きらめく出会いをありがとう、言ってくれる楽曲。ミリオンライブとはこういうものなんだ、ということが感覚的に理解できた瞬間だった。これこそが主題歌だな、と思った。

ライブを終えて


 もちろんASや越境の歌の嬉しさ、"HELLO!!"の披露など、他にも語ることはある。が、このライブで一番衝撃だったことは、「自分が知っているアイドルマスター(AS)以外のアイドルマスターもとんでもないエネルギーを持っている」ということを肌で感じられたことこれは、見届けねばならない、見届けたい、と思った。この経験が今の全ブランドぼんやり追いのスタンスにつながっている。
 どのライブにもおそらくそのライブが初めてのライブである人がいると思う。そこで各々の衝撃的な体験をして、ライブに行くことを好きになっていくと思う。
 自分の場合そのライブの楽しさと、他のブランドの凄さというものを両方を一度に浴びせられたことが本当に衝撃的だった。そしてこの後、行ける、見れるライブについては見ていこう、デレとミリについても触れていこう、となっていく……(つづく)


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