現在も福島第1原発で作業している人達がいる
NHKで放送されている番組「100カメ」。
現在も福島第1原発で作業している人達やその作業風景を特集したので、そのメモを記しておく。
作業する時に欠かせない防護服。その防護服は放射線から身を守るために着るものだから、外気に+4℃の体感温度になるため、汗だくになる。そして、マスクをつけるのだが、少しでも放射線を防ぐために防護服とマスクを密着するためにテープで塞ぐ。また、マスクとの間にすき間が出来ないように、髭は厳禁。
汗だくになっても、水道が壊れているためシャワーなど使えないので、ボディーシートで対応するしかない。トイレは微生物分解式。
そして、水道がないので休憩時間に食べるカップ麺は汁もすべて飲み干すのが鉄則。
作業は浴びる放射線をなるべく少なくするために、最低人数で細かく分担作業をする。そのため、使用するクレーンは室内から遠隔操作。放射線を考慮し、早く作業するという意味で3基のクレーンには新幹線の「やまびこ」「のぞみ」「つばめ」という名前がつけられている。
どんなに早く作業するように努めても、やはり何千倍もの放射線の中での作業をするため、ひとりひとりにブザーが付けられていて3回警告音が鳴ると作業を止めなければならない。また、年間に1人あたり決められた線量があるので、作業員の入れ替わりが激しい。全国から福島第1原発に作業しに来ている。
今は、カバーを取り付ける作業をしていて72個中19個まで取り付け完了。来年夏までにすべて取り付けを予定していて、2051年までに廃炉をめざしているそうだ。
100カメに映った作業員がみんな明るかった。不安だろうけど、それを感じさせない。
作業にかかる前の「ご安全に」。この言葉がぴったりな現場だ。
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