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プロットだし 2020年4月24日「小人島19」

「小人島19」プロット

日本の何処かにあると言われる「小人島」
日本に伝わる古い御伽噺の世界の話
その世界を夢見て、憧れる一人の少女がいた

駆け出しのアイドル「小人島19」
19歳の誕生日を迎えたある日学校が休校になる
休校の時間を使ってYouTubeでアイドル活動をはじめ、それが大ヒット

ところ変わって占い師のアマビエンヌは、街の片隅で占いをやっている
近く、この世界に疫病が大流行するとの予言
禍を退くためには私のブロマイドを買えとせがむ

小人島19のライブ映像をみたアマビエンヌ
大ヒットの予感を感じるが、同時に何かすごく恐ろしいものを感じる

アマビエンヌは小人島にコンタクトをとる
小人島にどうにかして会うことができた
アマビエンヌは小人島に警告する
このまま行くと破滅の未来
アイドル活動は程々にと、しかし小人島は聞き入れない
「それじゃあ私を止めて見てよ!」
ブロマイドは買ってくれた

アマビエンヌから占いの話を聞いた宮野橋黄鮒
禍を退くアイドルとして、アイドルになることを決意
宇都宮の地下アイドルとして始動する、アマビエンヌのサポートもあって、打倒小人島!
しかしライブハウスにお客さんは来ないし行くライブハウスは尽く閉店の憂き目に合う
ネットでも活動するがなかなかヒットは飛ばない

片や人気が急上昇する小人島19
彼女の歌う「STAY HOME」は世界的な大ヒット
イタリア・スペイン・アメリカ・ロシアなど世界各国で人気に火がつく
「GO!GO!COVIT!」
彼女はYouTubeやストリーミングを活動の拠点にしているので
彼女を観るために誰も外へ行かなくなった
家の中で小人島ダンスを踊るのが流行る
今や人々は最小限の活動しかしない
人々の生活範囲は狭くなり
小さくなり
片や小人島19の人気はどんどん大きくなり
存在はどんどんと巨大になっていく

そして世界的大スターとなった、小人島19
誰も彼女に出会ったことがないけれど、みんな知ってる、みんな彼女に夢中になってる
大スターの小人島からみた世界
それはみんなゴミのように小さくて

小人島に行きたかったのは
小人島に憧れていたのは彼女だったのに
今や誰よりもなによりも大きい存在になってしまった

人気はあるけど、人気なのは嬉しいけど、ちょっと悲しい
そんな時にアマビエンヌのブロマイドをふと思い出す

宮野橋黄鮒はまだ宇都宮の片隅で活動をしていた
小人島は宮野橋に近付きたいけど、宮野橋は気付いてくれない
アマビエンヌは何処にいるか分からない

ある日、日本の何処かにいるアマビエンヌは、
誰もいない外の世界を散歩する
日光浴に

三味線で歌を歌う流しのミュージシャン、雨令弁財天(うれいべんざいてん)と遭遇
誰もいないのになんで歌ってるの?と思ったが、歌を聴くことにする

雨令弁財天の歌は、情熱的で、この今の世情を歌っているようで、物悲しく、感動的だった
アマビエンヌは涙ぐみながら「この歌を小人島にも聞かせたかったな」と言う

ラスト、空を見上げてアマビエンヌが言う
「小人島、そこにいるの?
 あなたは大きくなりすぎた。
 私にもあなたのことがみえないの。きっとあなたはすごく孤独なんだと思うわ。
 だけど大丈夫。
 きっとこの人気も、いずれ落ち着いて、収束する日が来るでしょう。
 あなたが小さくなって、あなたをみつけることができたら私、きっとあなたを抱きしめるわ。
 だから、それまで待っていて。」

最後にアマビエンヌが雨令弁財天に自分のブロマイドを売りつけて終わり
-完-

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