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西鉄初の有料座席列車「Nライナー」に乗車した際の様子と考察

本編はこちら→https://youtu.be/0RAz2TbEK8I?si=QV-PZeVj3Tu7TUCt
注意:考察だけ読みたい方は、長い前置き(乗車記)がありますので、以下の目次より「考察」という項目をクリックしてください。


「Nライナー」とは?

 福岡を南北に走る大動脈、西鉄(西日本鉄道)は、2024年、めでたく開業から100周年を迎えました。それと時を同じくして、西鉄初となる有料座席列車「Nライナー」の運行を発表。関東や関西の私鉄などを中心に有料座席列車を導入する動きが高まる中、それに追随しての有料座席列車導入です。主にみずほPayPayドームで野球の試合が行われるなど、イベントの際に運行されるのが特徴です。

西鉄の「Nライナー」公式ページ(https://www.nishitetsu.jp/train/n-liner/)

利用案内
・運行日 4月19日(金) 5月7日(火) 5月17日(金) 5月21日(火)
・整理券料金:300円均一(福岡(天神)駅のみで発売、現金のみ)
※あさ5時頃から天神駅北口付近の駅事務室で販売、21時以降は駅事務室付近の特設ブースで販売
・停車駅
 Nライナー1号 福岡(天神)ー二日市ー以降大牟田まで急行停車駅に停車
 Nライナー3/5号 福岡(天神)ー二日市ー以降花畑まで急行停車駅に停車
 ※1:福岡(天神)を出ると、薬院に運転停車(ドアは開きません)しま
すが、二日市までほぼノンストップです
 ※2:二日市駅以降は急行停車駅に停車しますが、すべて降車専用駅であり、乗車はできません

乗車整理券は福岡(天神)でのみ発売 300円(現金のみ)
福岡(天神)の次は二日市

「Nライナー」一番列車に乗車!(4月19日)

 それでは、実際に「Nライナー」の一番列車に乗車した際の出来事をお話します。

整理券の購入

あさ5時頃の天神駅

 まず、「Nライナー」の乗車に必要な整理券を受け取りに行きます。この時の私は「一番列車だから整理券は早々と完売するだろう」と思っていたため、朝5時の販売開始と同時に購入しました。今考えればそんなことする必要は全然なかったのですが。
 北口コンコース付近にある駅事務室で、300円を支払って整理券を入手です。

乗車 2と2分の1乗り場!?

夕方頃の天神駅

 天神駅に戻って、「Nライナー」に乗車です。ここで注意したいのが、「Nライナー」は普段列車に乗車するホームではなく、2番乗り場と3番乗り場の間にある普段の「降車専用ホーム」から乗り込みます。ハリーポッターに「9と4分の3番線」というのがありますが、いうなれば「2と2の1乗り場」ですね。

「Nライナー」はなんと西鉄100周年ラッピング車両

 そして21時30分頃、ついに「Nライナー」の登場です。ここで驚くべきはその充当車両。なんと狙ったかのように「西鉄100周年ラッピング車両」がやってきました。

西鉄100周年ラッピング
「Nライナー」は3号車からしか乗車できないので注意

 係員の方に整理券を見せて乗車です。なお、3号車からしか乗れませんので注意です。また、「Nライナー」は基本的に座席は自由ですが、整理券の表側と裏側に「〇号車に乗ってね」という旨の記述があります。指定された号車に乗りましょう。

設備は?コンセントはあるの?

 そして「Nライナー」のポイントとして、他の私鉄の有料座席列車によくある「リクライニング」や「コンセント」など、特別な設備はありません。いたって普通の3000形車両の転換クロスシートです。

コンセントやリクライニングはありません

発車!大橋や春日原を爽快に通過!

 そしてこの「Nライナー」の見どころの一つは、2017年に特急が停車するようになった大橋や、2024年のダイヤ改正で特急が停車するようになったばかりの春日原を爽快に通過することです。近年、西鉄特急の停車駅が増加傾向にあり、乗車機会向上やバスとの接続などの利点はありつつも、「特急としての体をなしていない」「時間がかかる」などの批判もあります。そんな中での「Nライナー」の走りは、かつて薬院~二日市ノンストップだった特急を思わせるようなものでした。
※薬院駅には運転停車します。

大橋、春日原を通過!

二日市に停車も「乗れない」!?

 「Nライナー」は二日市駅に停車です。

二日市駅に停車「この駅からは乗車できません」とアナウンス

 ここで、車掌さんが「この駅からは乗車できません」と繰り返しアナウンスをします。実は「Nライナー」は、二日市駅を出ると急行停車駅に停車しますが、すべて降車専用駅で、乗車することができません。しかし、目の前に列車が止まったことで、誤って乗り込みそうになる人が何人かいました。

二日市駅からは「降車専用駅」で、乗車はできません

ガラガラ問題

「Nライナー」は久留米に到着

 さて、「Nライナー」は快調に走行し、久留米までやってきました。ここで一つ気付いたことがあります。それが…

1両当たり、乗客は数える程度

 ガ ー ラ ガ ラ 。

 そうなんです。この「Nライナー」、天神駅発車直後でこそ1号車には20人近く乗っていましたが、二日市駅でごっそり降りてしまい9人程度に、久留米駅の時点では6人程度で、最終的に2人になってしまいました。また、大牟田駅の時点では編成全体でも4~5人程度しか乗っていなかったような気がします。本当にガラガラなんです。その理由については、後の「考察」コーナーでたっぷり語ることとします。

柳川駅(本編未公開)

柳川駅に到着

 「Nライナー」は水郷として名高い柳川に到着です。この柳川は、昔ながらの和風な街並みや、名物の川下りなどで観光名所となっており、柳川観光列車「水都」も人気を集めています。

 そんな柳川駅の発車標は「回送」…まだお客さんが乗っているのに…とは思いましたが、誤乗対策のためには効果的なのでしょうか。ちなみに他の駅では空白にされていたりと、駅によって違いも見られました。

大牟田到着

大牟田駅到着シーン

 約1時間ちょっとの列車旅も終点、大牟田駅に到着です。頭端式ホームに車止めが「終点」を演出しています。

大牟田駅に普段乗り入れない「西鉄100周年ラッピング」はレアな光景

 というわけでいろいろありましたが、「Nライナー」初日1番列車の旅はここで終了です。

「Nライナー」おかわり乗車(5月7日)

 1番列車に乗車した後、近くにあるネットカフェにて深夜テンションのまま徹夜ノンストップで編集した動画がなんと1.4万回も再生され、調子に乗った私は5月7日、2日目の「Nライナー」に乗車です。

「25」この数字が示すものとは…

意味深長な「25」

 そして今回私はあるものの数を数えるために秘密兵器を導入!といっても100均で買えるカウンターなんですが。そして上の写真にあるように最初に数えた数は「25」!これ、何の数字だと思いますか?

5月7日運転「Nライナー」1号

 正解は、「Nライナー」1号に天神駅から乗車した人の数でした!えぇ!?何かの間違いでは??と思うかもしれませんが、しょせん私の目視なので多少の誤差はあります。でも本当にそのくらい少なかったんです。

「Nライナー」3号に乗車

 今回は前回よりも遅く出発する「Nライナー」3号に乗車です。ってえぇ!?

見覚えのあるヘッドマーク

 デジャヴかな??なんて思いましたが、偶然にも前回乗車した「100周年ラッピング」に再会です。そして、一応人数を数えてみましたが乗車した人数は「12人」…一部モデルのハイエースで十分運びきれてしまいそうです。

天神駅の時点でこのありさま

人数の推移

 「Nライナー」3号は天神駅を発車。車窓や駅の通過は前回同様なので割愛です。それよりも今回は人数の推移に関して見ていきましょう。今回は編成全体の人数です。
・天神発車時点:12人
・二日市発車時点:10人
・朝倉街道発車時点:10人
・筑紫発車時点:9人
・三国ヶ丘発車時点:8人
・小郡駅発車時点:7人
・宮の陣駅発車時点:6人
・久留米駅発車時点:3人
・花畑駅発車時点:2人(作者含む)
※おそらく私の数え間違いにより、上記の数には少なからぬ齟齬が生じています。予めご了承ください。
 人数が少ない、というのはいったん端に寄せておいて、各駅で何人かずつ降車しているということがポイントです。さらに、今回は前回のように鉄道ファンばかりというわけでもなく、一般利用者と思われる方も何人か見受けられましたので、少しは定着してきたのではないでしょうか?

花畑駅

花畑駅の駅名標 隣駅(旧:試験場前)が聖マリア病院前に改称

 そして「Nライナー」3号は終点の花畑駅に到着です。終点まで乗りとおしたのは私含め2名でした。

花畑駅に到着した「Nライナー」3号

「Nライナー」に関する考察

 大変長らくお待たせいたしました。ここからは、2回「Nライナー」に乗車した上、YouTubeのコメント欄で多くのコメントをいただいた私自身の「Nライナー」に関する考察をお届けします。なお、あくまでも私自身の考察ですので、事実と異なることがありますが、ご了承ください。

実証実験?

 まず、皆様もお察しの通り、この「Nライナー」の運行には実験要素が盛りだくさんであると考えています。というのも、西鉄側はNライナーに使用する車両とスタッフ、それに広告ポスターや整理券くらいしか用意していません(もし他にもありましたら恐れ入ります)。発車標も「回送」か「空白」ですし、「Nライナー」の方向幕もなく「団体」と出しています。自動放送?そんなものあるわけもありません。そして整理券を天神駅でしか発売せず、座席の指定もなかったのも、JRの「マルスシステム」のような専用システムを導入することを避ける狙いがありそうです。
 すなわち、西鉄側としては「やってみるだけやってみて、成功したら本腰入れるけど、失敗したらとっとと手を引こう」みたいなノリでやっているのではないかと考えます。

整理券の裏側 アンケート用QRコードが印刷されている

 そして、整理券の裏にはアンケート用のQRコードが。ここで得られた結果をもとに、今後どのように改善していけばよいのか、今後の運行を検討していくものと思われます。

なんでそんなにガラガラなの?

 今回乗った「Nライナー」は両方とも空気輸送といえるほどガラガラでした。なぜそこまでガラガラなのか?端的に言えば「現状、Nライナーは利用者にとって使いやすいといえない」ということではないでしょうか。実際、私のYouTube動画に届いた50件程度のコメントには、「現状に概ね満足している」というようなコメントは2、3件程度で、残りはほぼ現状のNライナーの改善すべき点に関して述べられていました。今回はその中でも特に多かったものを挙げていきます。

薬院駅 乗客が多いのにNライナーには乗れない

・途中駅から乗れるようにしてほしい(特に薬院)
 これは私自身も同感です。現状の「Nライナー」は天神駅でしか整理券を買えず、天神駅からしか乗れません。途中、薬院や大橋など、ある程度利用者の多い駅を通りますが、ドアを開けてくれることはありません。これは先述の「整理券」の仕組みによるものであると思います。予約システムなどがない状態で、「手売り」で複数個所で販売してしまうと、「ダブルブッキング」が発生してしまう恐れがあるためと考えられます。
 ただ、これには解決策があると思われます。なぜなら、以前阪神電車で運行されていた「らくやんライナー」は、6両編成のうち5両を始発の大阪梅田駅からの乗客用に、残りの1両を途中の野田駅からの乗客用とすることで、2か所からの乗車を可能としていました。今回のケースでも、3両を天神駅用に、2両を薬院駅用にするなどの方法が考えられます。
 特に薬院駅は私自身よく利用していますが、大牟田方面に向かうとき、ほぼ座れません。Nライナーのような「必ず座れる列車」が喉から手が出るほど欲しいのです。

・途中から自由乗降でもいいのでは?
 現状、Nライナーは唯一の乗車可能駅である天神駅を出ると、二日市、朝倉街道…と停車しますが、天神駅以外はすべて降車専用駅です。久留米や花畑などに到着して、ある程度空いてきても途中から乗車することは許されません。
 これに関しては、「京王ライナー」が途中の京王永山駅から自由乗降になるのと同様に、二日市か久留米から自由乗降区間とする手段があります。特に福岡の場合は、福岡市に一極集中している関係上、天神駅から離れれば離れるほど混雑は緩和されていきます。本当に混雑が激しい天神駅周辺のみ着席保証をし、あとは自由乗降でもよいのではないかと思われます。

・運行時間が遅すぎ/早すぎ

Nライナーの時刻表

 今の「Nライナー」の運行時刻は21時台から22時台にかけてですが、この時間はかなり中途半端だと思われます。帰宅ラッシュは17時~20時頃かと思われますが、帰宅ラッシュの救済列車としてはいささか運行時間が遅いように感じます。また、「Nライナー」の本来の目的は、イベント時に運行して増発と着席保証を図るものでしたが、5月7日の運行の際はみずほPayPayドームで行われたホークスVS.日ハムの試合が12回裏までもつれ込み、想定以上に長期化してしまい、多くの人は「Nライナー」に間に合わなかった模様です。このことから、運行時間に関しても見直しが必要ではないかと思われます。

・全車有料座席は過剰

Nライナー5号で運用されている3000形5両

 現状の「Nライナー」は、3000形5両が運用されており、有料座席専用列車として運行されています。しかし、5両は過剰であり、通常の特急の一部のみを有料座席にすべきといったコメントも散見されます。
 これに関しては、名鉄の「特別車」や、東急の「Q Seat」(Q Seatもまた波乱万丈の渦中ですが)などのように、編成の一部車両のみを特別仕様にして、有料座席として運用するという方法があります。また、通常の転換クロスシートでも、JR西日本の「うれシート」のように、一部区画を有料座席とする手段もあります。

・付加価値がないのに300円?
 先ほども説明した通り、Nライナーの車内は通常の3000形車両のそれとなんら変わりありません。一方で、京阪の「プレミアムカー」や、阪急の「PRiVACE(プライベース)」などは、座席指定+豪華な座席やサービスという対価を受けることができます。また、有料座席列車はWi-Fiやコンセントを装備していることが多いため、そうした300円に見合う設備面やサービス面の「付加価値」を求める声が多くありました。しかしながら、現状の「実験段階」では、そうした投資を行うことは困難であると考えられます。少なくとも、Nライナーが一般に十分に浸透しなければ、そうした設備投資が行われる可能性は限りなく低いでしょう。

西鉄8000形(右)

 ちなみに、それと関連して西鉄8000形が現存していれば適任だったのに、という声がいくつかありました。確かにあの豪華な内装ならば300円払ってもいいかもしれません(私個人の見解です)

一般客への浸透は?

 5月8日時点で2回運転されてきた「Nライナー」ですが、やはり鉄道ファンによる運行記念の乗車が大半を占めているようです。実際、乗客の多くは思い思いに車内や車窓の様子を撮影していました(私も含め)。しかしながら、5月7日の運転では、そうした鉄道ファンではないような一般利用者と思われる乗客が何人か見られました。
 ただ、初日と比べると利用者は減ってしまっているように感じられました。実は私個人の予想としては、初日よりかは増えるのではないか、という期待を抱いていました。初日の運転が行われたことで、テレビなどのマスメディアがNライナーの運行を報じ、私たちのようなSNS利用者がNライナーの情報を拡散したことから、多くの人に浸透していったのではないか、という予想とは裏腹の結果でした。
 もちろん、「Nライナーは知っているけど、利便性がちょっと…」という理由で敬遠している人が多い可能性はあります。しかし、「そもそも存在を知らない」という人も一定数いる可能性もあります。そうした人々にリーチしていくためには、以下のような対策が必要と考えます。
・朝ののぼり方面(天神方面)での車内放送でNライナーの宣伝
・天神駅の構内放送で定期的にNライナーの宣伝
・ポスター枚数の増加で宣伝効果アップ

このように、PRを強化していくことも利用促進につながるのではないかと考えます。

今後の展望は?

 私個人の見解ですが、今のNライナーのガラガラ具合を見ると、今後の運転継続の可能性は危ういのではないかと不安になります。現状発表されている分(5/17、5/21)の運転が終わったら音沙汰なし、なんてことも十分にあり得ます。実際、阪神電車の「らくやんライナー」も、最初に発表された4日間の運転が終わって以降ご無沙汰です。加えてNライナーは先述の通り「やってみるだけやってみて、成功したら本腰入れるけど、失敗したらとっとと手を引こう」的スタンスなので、このままでは本当に存続が厳しいように思えます。
 ただ、この「Nライナー」は、私達の西鉄の利用方法に新しい選択肢を与えてくれる存在であることには変わりありません。今まで早い者勝ちのいわば「椅子取りゲーム」でしか座席にありつけませんでしたが、お金を払ってでも「確実に」座席にありつきたいという人もいるでしょう。それを可能にしてくれるのが「Nライナー」ではないでしょうか。
 Nライナーが今後、どのような運命をたどっていくのか、目が離せません。

花畑駅から回送されていく「Nライナー」

追記:5月17日(金) Nライナー観察記

5月17日、「Nライナー」の運行も3日目となりました。最近寝不足気味で「今日は行かなくていいかな…」なんて思ってましたが、やっぱり行こうということになりました。Nライナーの観察も3日目。ここまでくるともはや小学校の自由研究気分です(笑)

北口改札口付近 「Nライナー」のポスターが増設されていました

この日は割と好調?

「Nライナー1号」の車両

この日も福岡(天神)駅で観察を行っていましたが、これまでの運行に比べると(特にNライナー1号は)かなり好調なように思えました。
21:41発「Nライナー1号」 :50~60人程度
22:11発「Nライナー3号」:14人
22:41発「Nライナー5号」 :37人

まぁ言いたいことはわかります。「コレの何が好調だよ!」ですよね?200人の定員に対して60人はまだまだ少ないのですが、これまでのケースからするとかなり利用が増加していると思われます。そして客層も鉄道ファン以外に一般利用者と思われる人、一部ホークスのユニフォームを着た人もいました。以下は考えられる要因です。

・「華金効果」
3日目の運行は金曜日の夜中でした。金曜日といえば明日は週末(土日祝)でお休み(一部例外あり)。ならば繁華街で1杯飲んで帰ろう!という人が多いです。そうした人々がその帰りにNライナーを利用したのではないかと思われます。また、子供連れや学生(高校生)のような方も乗っていたので、そうした人々にも浸透し始めているのではないかと思われます。

「Nライナー5号」 乗車列には多くの人々が

・みずほPayPayドームの試合が間に合った
この日、みずほPayPayドームにてソフトバンクホークス VS ライオンズの試合が行われていました。前回のホークス VS 日ハムの試合では12回裏までもつれ込んだのに対し、今回の試合は9回表でホークスがサヨナラ勝ち。前回よりも早めに試合が終わりました。そのため、「Nライナー」の運行時間になると、「Nライナー」が本来メインターゲットとして狙っていた野球観戦の乗客がコンコースに多く現れました。
が…実際「Nライナー」に乗り込むのはその中の数人程度…多くの野球観戦客は通常の特急や急行に乗車していました。そうした意味でもまだまだ利用役への周知、広報が必要ではないかと思われます。

この日気付いたポイント

22時頃のコンコース 「Nライナー」の案内放送が繰り返し流れる

・駅員さんが繰り返し放送するなど、広報に注力か
上の項目「Nライナー 今後の展望」に「駅の構内放送で定期的に放送することで宣伝するといい」みたいなことを書きましたが、この日は駅員さんが「今日はNライナーの運行日です」「300円で確実に座れます」「次回の運行日は…」といったことを繰り返し放送されていました。また、一部の乗客の手元を見ると、「Nライナー」のチラシが入ったビニール手提げ袋を持っているようでした。このことから、西鉄側もかなり広報に力を入れるようになったものだと思われます。

・広告枠に案内表示を入れられないか?
今回、「Nライナー3号」の様子を見てみると、Nライナーの乗客の一人と思われる方が間違えて通常のホーム(3番ホーム)に来てしまい、慌ててNライナー乗車専用ホームに走っていく様子がみられました。3番ホーム付近にはこのような広告ディスプレイがありますので、Nライナーの運行時間に案内表示を表示するなど、広告ディスプレイも活用できればいいのではないかと思います。

2番ホームと3番ホームの間にある広告ディスプレイ
こんな感じで表示すればイイのではないでしょうか?

また、日中にも広告を入れておくことで、もっと宣伝効果をアップさせることに期待できます。問題は現状の広告主との交渉と、Nライナーの広告を出している間は他の広告を入れられないので広告収入が減収になってしまう可能性があることですが…

次回の運転日は5月21日(火)のようですので、その様子も見てこようかと思っています。(結局用事ができて見に行くことができませんでした)次回の運転が最後…なんてことにならなければいいのですが…


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