ヴィクトリアマイル 2強について

1.Bコース替わりの東京1600m
2.ナミュール
3.マスクトディーヴァ
4.3頭目は?

1.Bコース替わりの東京1600m
東京1600mのコース特性としてはスタート後3コーナーまでの距離があるため、流れが速くなりやすいこと、直線が長いことから差し馬に有利ではあるが、開幕週、コース替わりの直後は当然内前のポジションを獲れてある程度の末脚がある先行馬が台頭しやすい舞台。
Bコース替わり初週であることから、少しでも前目につけられるほうが有利と考えています。

2.ナミュール
昨春は不利が重なり結果が出なかったが、昨秋の富士S・マイルCSの連勝、香港・ドバイの好走から今回1番人気想定。本格化と言われているが、2歳時から一線級で活躍し続けており、GⅠに手が届かなかっただけで元々の能力はずっと高い水準を維持し続けているとみています。
能力が高いもののGⅠに中々手が届かなかった理由が位置取りの悪さ。
基本的に行き足が悪いタイプ、かつスタートもイマイチであるため少なくとも差し馬向きの展開・馬場がないと安心して買えない面がどうしてもあると考えてます。
ここ最近の活躍も富士SはAコース最終週、マイルCSも連続開催の京都終盤という差し馬向きの馬場コンディションの後押しがあったのは事実のため、今回のBコース開幕週は差し届かずということも十分考えられます。
血統構成が2019年の勝ち馬ノームコアとほぼ一緒という強調材料もあるが、現状の想定単勝オッズ2倍前後では妙味薄いと感じてます。

3.マスクトディーヴァ
デビュー2戦目の忘れな草賞・前々走の東京新聞杯を除けば負けた相手はリバティアイランドのみ。前走まではナミュール同様に強烈な末脚で勝ってきた印象が強いが、こちらは開催前半の時計が速い馬場でも勝ち切っていること、マイルの持ち時計とは言えないもののローズSの1600m地点の走破時計が1分31秒台を計時しており時計勝負への対応も問題なし。なおかつ、前走好発から好位内で脚を溜める競馬ができたことで脚質的な幅があることが確認できたことから、スタートや位置取りに不安のあるナミュールよりも馬券内に来る確実性は高いと判断。
ローテ的に阪神牝馬組からの好走馬が少ないとして懸念する向きはあるものの、通常の阪神牝馬出走馬は京都牝馬S出走組やOP/3勝クラスから参戦するイメージが強く、GⅡと言えどもレベルが高いレースとなりにくいことが理由。そんな中でもサウンドキアラという好走例はあることから間隔としては無理のないスケジュールとなるため割引材料とまでは言えない。
実際にレース映像を見ると、抜け出すまで時間がかかったものの、馬場の中央に持ち出してから、差してきたウンブライルの様子をジョッキーが確認してから追い出したうえ、十分に差ができたゴール前で流しており着差以上に強い内容で、東京新聞杯が単なる不幸だったことを証明できたレース。
むしろそういう理由でオッズ妙味が出る可能性があり、現状の想定単勝オッズ4倍前後ならこちらを本命に据えたいと考えます。

4.3頭目は?
つらつらと書いてきましたが、穴馬の台頭があるかないかという観点からは、十分にあると考えてます。というのも、ナミュールが脚質的に取りこぼす可能性を孕んでいること、また、2強で決まるパターンだったとしても最初から勝ちを捨てて少しでも上位を狙う人気薄の馬が結果的に3着を拾う結果というのも十分にあり得ると思います。
ただし、馬券的な妙味から阪神牝馬S組の特に上位馬は食指が動きません。
マスクトディーヴァの考察で触れたとおり、2着以下は普通の牝馬戦線レベル水準の馬とみており、で、あれば、ヴィクトリアマイルでは足りないことが多く、且つ、マスクトディーヴァに完敗している馬ばかりなので、この阪神牝馬S上位を理由にある程度の人気を背負ってしまうのであれば妙味が薄いと思います。
と、いう観点から穴馬候補は以下の2パターンと考えてます。

近走逃げている馬の前残りパターン
候補:コンクシェル、フィールシンパシー
無欲の追込み3着パターン
候補:テンハッピーローズ、フィアスプライド、ライラック、ルージュリナージュ(近走東京14~18でラスト3F33.0秒前後で好走歴有)

本日の考察は以上です。少しでも皆様の参考になればうれしいにゃ。

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