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新潟2歳ステークス(GⅢ)、期待馬と今週の予告:猫の予想指数

1.翌年のGⅠ戦線へ

まさかの結果に終わった札幌記念も終わり、いわゆる夏競馬は残り2週。
以前は翌年に直結するイメージはあまりなかったけれど、昨年の勝ち馬アスコリピチェーノが阪神JF優勝、桜花賞・NHKマイル2着、3年前の勝ち馬セリフォスがマイルCS優勝、朝日杯FS・安田記念2着と活躍馬が出てくるようになり、翌年のGⅠ戦線につながる位置づけになりつつある新潟2歳ステークス。今年も東京・新潟のマイル戦デビュー組を中心に上位人気は素質馬が揃っていて見ごたえのあるレースになりそうだにゃ。

2.新潟2歳ステークス レース考察と期待の3頭

施行される新潟外回り1600mは向こう正面中間あたりからのスタート。スタート直後に緩い登りがあるため、前半は緩いペースになりがち。その緩いペースでコーナーに突入し、国内最長の659mの直線での上がり最速決定戦のようなレースになりがち。
殆どの馬が新馬戦勝ちからの直行もしくは未勝利に回って2戦目勝ち上がりというようなローテーションでの参戦となるため、わずかな実績を手掛かりに検討が必要なのがこの時期の2歳重賞の難しいところ。
とはいえ、各陣営とも新馬戦はその馬の適性に合致するように意図をもって使うので基本的には新馬・未勝利のレース条件から適性のありそうなお馬さんを上位に見ていきたいにゃ。
オッズはネットケイバさんの想定オッズを参考にしているにゃ。

(1)シンフォーエバー(想定オッズ3番人気 4.7倍)
1頭目は新潟芝1600m戦を勝ち上がったシンフォーエバー。
馬主は皆さんご存じウマ娘を運営するサイゲームスの藤田晋社長。
父Cmplexityの外国産馬で500kg近い大型馬。
初戦は新潟1600mの新馬戦にありがちな前半ドスローの1000m62.6秒のペース。この馬はスタートは普通も内側の馬が押して先頭に立とうとするところをほぼ自然体の行き足で前に立って行き、その後はスローに落とすもかからずにコーナーへ。4コーナーの出口では行きたがるような感じはするも我慢が出来ていたからか、徐々に加速していきコーナーの出口で早くも2馬身くらいの差をつけて直線へ。慎重に内回りとの合流地点あたりから本格的に追い出すと残り400mからの200mが何と10.7秒!という加速を見せるとグングン後ろを突き放し勝負あり。
最後の50mくらいはほぼ流すように入線したにも関わらず最後の200mも11.0秒を計時。
これで上がり3Fが33.3秒なので、本気で追っていたら32秒台中盤の上がりになっていたと思うとかなりの能力を感じるにゃ。

(2)コートアリシアン(想定オッズ1番人気 2.5倍)
期待馬2頭目は6月の東京1600m戦の新馬戦を勝ち上がってきた牝馬コートアリシアン。こちらもラスト600mをシンフォーエバー同様の33.3秒で差し切っての勝ち上がりだけど、シンフォーエバーと異なり、スタートで大出遅れ。その後の最初の600mが37秒4と超スローペースだったのが幸いしたか、すぐに中段にとりつき、3~4コーナーは外を回して直線へ。
本格的な追い出しは坂を上り切ってから。そこからムチが入るとあっという間に加速して抜け出し、最終的には5馬身差の完勝。
このレースもシンフォーエバーの新馬戦同様、ラスト400mからの200mが10.9秒と10秒台をマーク。しかもコートアリシアンは残り400m地点では3,4番手だったので、登りの最後の部分も含んでいるにもかかわらず推定10.6秒か10.7秒くらいで走った計算。
しかもラスト1000mが57.7秒と近年のGⅠを勝つような馬がマークするレベルの時計。こちらもインパクトのある勝ち時計で人気は背負うだろうけど、期待してしまうお馬さんにゃ。
唯一の心配はこの時の新馬戦で戦った相手がその後1頭も勝ち上がっていないこと。能力がダントツに抜けていただけかもしれないだけかもしれないけど、抜けた1番人気だったら軸にするかどうかは迷いどころにゃ。

(3)トータルクラリティ(想定オッズ7番人気 14.0倍)
3頭目はトータルクラリティ。京都1600mの新馬戦からの参戦。普段の阪神開催が改修工事の影響で京都の代替開催になった影響だけれど、新潟2歳S出走馬としてはかなり珍しい参戦過程。
このレースは母が阪神JF優勝馬ローブディサージュという評判馬ラトラースが1番人気に推されたレース。
トータルクラリティは2番人気で好スタートから控える形を取り先団からレースを進めたもの。前半600mが37.0秒の超スローとなり3コーナー入り口では馬群が縮まる中、外を回って直線へ。
内にラトラースを見ながら残り200mを切ったあたりからこの2頭が抜け出しマッチレースに。残り100mを切ったあたりからトータルクラリティの加速が勝り半馬身差をつけての勝利。
この時の最後200mが10.9秒を計時。この時期の2歳馬が10秒台を計時するのは高い能力が無いと出来ない芸当なので、他の2頭と比べると若干人気は落ちるものの、妙味という点では手が伸びそうなお馬さんにゃ。

3.まとめと予告

新潟外回りの1600m戦は直線が長いことから紛れが少ないコースで、特にこのレースの決着は固めに収まるケースが多いにゃ。
正直、穴っぽいところも検討したけどシンフォーエバー、コートアリシアンのどちらもが馬券外に飛ぶようなイメージは涌かないにゃ。
トータルクラリティに関してはラトラースとの接戦を突き放した勝負根性を感じたので、この馬と残りの期待馬2頭へのワイドが妙味あるかと考えてるにゃ。
とはいえ、馬券的にはあまり勝負気配を立てず、来年の世代GⅠに向けた好勝負を楽しむ程度の姿勢で挑んでいこうと思うにゃ。

予想指数は当日午前中にアップするにゃ。
見ていただいた方のお役に少しでも立てればうれしいにゃ。

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