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株が大暴落した時の投資家行動

リーマン・ショックはリーマンブラザーズの破綻をきっかけに、各国の株式市場が暴落、日経平均株価も暴落を続けた。しかし、その暴落は約1か月半後に安値をつけたことで終了し、その後、上昇を開始した。

確かにショックによる暴落は凄まじいものだったが、それも1ヵ月半で終わり、その6年半後、高値20952円まで上昇した。

ドバイ・ショックにおいては、日経平均株価が2009年11月27日に大幅下落、11月30日(月)に日経平均株価は上昇を開始し、約4ヵ月間の上昇を続けた。

ドバイ・ショックは、国内企業の中でもゼネコン各社への影響が大きいと連想され、ゼネコン各社が急激に売り込まれた。しかし、大手ゼネコンの一社である鹿島 <1812> はドバイ・ショック直後に、最安値162円をつけた後に上昇を開始、7年後の843円まで約5.2倍上昇した。


ショックにおける暴落や急落は、市場におけるオーバーシュートと呼ばれる現象に一致することが多い。オーバーシュートとは、市場参加者の集団心理の行き過ぎであり、パニックによる絶望で、冷静な判断力を欠いた投資家が、異常な価格での売買を進める状態だ。

すでに冷静さを欠き合理的には考えられない異常な価格で売買が行われているため、市場参加者が落ち着きを取り戻し、冷静な判断力が戻るに連れて、合理的な売買が市場に戻ってくると、パニックの中の安値に買い注文が入り、価格は急激な上昇を開始する。これが、様々なショックによる下落から、急激に価格が上昇する背景だ。

本当に絶望して、だれも買いたくなくなった時、指も動かせない、吐きそうな時に、世界経済の終わりを悟った時に、嫌々ながら買う。


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