10日間の闘いと今の想い

おはようございます。
前回の投稿からまたもや二週間経過。
更新があいてしまった理由が本日のお題。

同居家族が流行りの病に罹りました。
コロ助くんですね。
世の中の流行りに疎い我が家もとうとう
流行に乗りました(冗談言わせて今は)

相方いきなり39.1℃の発熱とともに
仕事中に倒れて頭を打ち救急搬送。
いきなりの救急隊との会話は
8/21の8:00に夫のスマホからかかって来ました。

事の次第はわからぬまま
待機するように言われた病院の駐車場で
四時間待たされる羽目に。
陽性反応が出たため転倒時の脳の検査も出来ず
一旦帰宅することに。
本人は自力で歩いて出てきました。
病院内外の物々しさときたら
現実を突きつけられた感じ。

私の運転でそのまま夫を連れて帰り
それからは10日間の自宅療養となりました。
実際に経験してみるとこんなに大変なの?と思うほど
なすすべがなくて精神的に追い込まれました。

2022年8月の時点では
罹患者は発症日を0日とカウントして
10日間は自宅待機&外部と接触禁止。
濃厚接触者の私は五日間自宅待機。
その日も遅番で出勤予定だったので
救急隊からの第一報後にすぐ職場に連絡して
事情を説明し休むことになりました。
ここからが看病&感染防止に努める日々がスタートします。

0日目
39℃の発熱とともに頭痛が始まる。
食欲はないが水分は切らさないように
Aquariusを二時間ごとくらいに飲ませる。
ぐったりと赤い顔。
深夜頭痛が酷くなってきたので
病院で唯一処方されたカロナールを飲む。
多少収まってうつらうつら。

1日目
のどの痛みと声がれが酷い。
熱は下がって37度台。
しかし安心したのは束の間でここらあたりから
長い長い頭痛との闘い。
元々頭痛持ちなのと転倒時のケガも疑われ
六時間あけなければならないカロナールも
あまり効かなくなってくる。
食欲なし。
保健所のサポートセンターの方からの電話。
本人話す気力もないので代わりに私が話す。
今の状態の確認電話。

2~5日目
とにかく体中が痛いと言う。咳も出始める。
息苦しさ、吐き気、味覚障害などは全くなし。
だが
神経の通っているところが順番に痛む感じ?
頭を抑えたり、お腹を抑えたり
痛む箇所が移っていく様子が見て取れる。
この辺りが一番本人も苦しそう。
夜中は寝ずに体温測定と声かけなどで
こちらもほとんど眠れない。
眠れないというのが一番辛かった。

この十日間
夫は一階の寝室でトイレも一階の物を使用し
私は二階のリビングにマットレスを敷いて寝る。
我が家は二階にトイレ・バス・洗面所があるため
生活空間を別々にするのは容易だった。
空間を隔離できる構造であったことも
私が罹らなかった一因だと思う。

飲食物を運ぶ時や部屋に入る時は
眼鏡+マスク+ゴム手袋。
使った食器は流し台でまずキッチン用アルコールスプレーをかけて置いてから食器用洗剤で洗うようにした。
下着の替えもビニール袋にまとめておき
洗濯機に入れて単独で回す。
私一人で食事をするときも必ず手洗い・うがい・洗顔をして
それから済ませるようにした。

正直「そこまでするか」というくらい徹底した。
自分が感染・発症したらまた職場に行けなくなる上
今度は一人で自宅待機しなければならなくなる。
10日間一緒にいて思ったことは
一人暮らしで発症した人たちの辛さや想いがどれほどか。
「軽症」という判断基準のきつさを体感した。

5日目未明 4;00
本人頭痛が耐えられない状況で一睡もできず私も疲労困憊。
手詰まりで夜間対応サポートセンターに電話する。
係りの方と話した結論は
「どうしても無理な時は救急車を呼んでください」
絶句。
何とか朝までやり過ごし再び日中のセンターへ電話。
近隣の内科医とコンタクトをとってみるとの回答。
ほどなく三年前に片頭痛で診察を受けた内科の
ドクターから直接電話が入り現状を説明。
16:30に当医院に来てください。薬を渡しますとの回答。
その時9:00。カロナールはすでにもう全く効かない。

6日目昼間
幾分昼になると頭痛も収まるようで
今度はふくらはぎが「病める」と言い出す。
痛いのではなくてだるい・重いという感じか。
強く押すのではなくてさすってほしいと言う。
リンパを優しく撫でるような感じで流す。
本人安心したように少し眠る。
16:30になり私が車で薬をもらいに行くと
医院の駐車場には数台の車が同じような感じで
待機していてドライブスルー方式で
運転席の窓を少しだけ開けて
完全防備のドクターから薬を受け取る。
我が家と同様に自宅療養中の家族がこんなにいるのか…と
実感。
小さな医院の先生と看護師さんも本当に大変なのだと
罹ってみて初めて分かった現実。

急ぎ帰宅して片頭痛の薬スマトリプタン錠を
本人に飲ませる。
しばらくしてようやく痛みが引いてきたのがわかり
ぐっすりと眠り始める。
その夜は私も発症以来
夜間連続で6時間就寝することができた。眠れることに感謝。

七日目
睡眠の大切さを思い知る。回復の仕方が違う。
発症してからだいぶ経つのに本当に治るのか?と
疑心暗鬼になっていた気持ちも明るくなる。
まだ目の奥がずしんと痛んで頭も重いというけれど
本人の安心感が半端ないのでこちらも落ち着けた。
おかゆを食べたがったので少しずつ複食。

八日目
若干一進一退。今度は胃腸がおもだるいと言う。
食欲はあっても消化が追い付かない様子。
そりゃそうだ。ウィルスとの闘いで心身満身創痍。
おかゆをやめて味噌汁の上澄みに戻してみる。
流動食とはいえまだ早かったのかな。
ようやく夜は九時くらいからぐっすり寝てくれるように。
私もこの日からしっかり布団で眠れるようになった。

九日目
立ち上がって普通に歩けるように。
(ずっと前かがみでトイレに行くのもヨタヨタしてたから)
自室でパソコンなどを見られるようになった。
私はこの日から職場復帰。留守にするのは若干心配。
途中電話を入れて状態を確認するも割と元気。
作り置きしていたおかずも昼に全部食べていた。
胃腸も回復してきたようで「うなぎが食べたい」などと。
いやいやそれはまだ早すぎるでしょ。笑えるようになった。

十日目
難なくシャワーを浴びて髪の毛も乾かせるくらいに
体力回復する。ここまで長かった。
何気ない日常の動作ができることに新鮮な感じ。
大好きなカレーが食べたいというので夕食に作る。
まだ膝から下がだるさが残っているようだが
もう全快は近いだろう。外出禁止も今日まで。

11日目
店に車を置きっぱなしにしてあったので
私の車で職場まで送る。いつも通り早朝5:30出勤。
店を守ってくれていたスタッフさんたちにも感謝。
健康な体が何より。それに尽きる。

長きにわたり時系列で記してみました。
夫はノーワクチン派の人間でした。
実際今回罹ってみて
過去に体験したインフルエンザの数十倍辛かったと
本人は申しております。
私は夫と違う価値観でワクチンは三回打ちました。
そのせいで感染しなかったのかもしれません。
それはもう今となってはわかりません。

免疫力と自然治癒力。
その大切を痛感しました。
健康であることのありがたみと
日常に戻れたことの安堵感を
忘れずに過ごして行きたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。






気に入っていただけたら幸いです。よろしくお願いします。