面白くない人間なりの張り合い方(簡略版)

 余りにも記事が長くなってしまって一度に読んで貰うことが難しくなってきたので、自分で見返すためにも簡略化したものをnoteに残しておきます。

ちなみに現時点での僕の立ち位置は
・ネット大喜利を初めてから3年、生大喜利を初めて1年半
 流石にそろそろ新人面は出来ない経歴
・調子が良いと1回戦、上手く行くと2回戦を突破できる(上位50~25%に残れる)
 更に上に振れると準決勝・決勝にも手が届くことはあるが、未だに1回戦で撃沈することもしばしば
・初心者会を今年十数回開催、経験者枠として数回他の方の会にも参加してきたので、初めて大喜利に触れた方がどこで苦しんでいるかにはある程度理解があるつもり
・大喜利のタイプとしてはとにかくお題に沿う回答を作るタイプ
 要素がはっきりしていたり、世界観が凝っていたりするお題にはそこそこ自信があるが、反対に自分自身の面白さを問われるお題や要素が少ないお題はすこぶる苦手

 といった感じです。こんなレベル人間が普段気をつけていることなので、大喜利が上手い人からは「当たり前だろ!」とツッコまれるようなことしか言ってません。
 ただ自分の大喜利を見直したいという方とか、初めて少し時間が経ったけど未だにどうやって良いか分からないみたいな方が、断片的に良いと思った部分だけパクって貰えれば有り難いです。
(特に折角始めて下さった方が会の後に凄い考察をされているのに、誘った側が何もアクションを起こさないというのも何か申し訳なくて・・・)
 後このやり方を強制するということでは決してありません。「こんなこと考えながら大喜利やってるやつがいるんだ」と思うくらいで結構ですので!
 
 ちなみに、自分が気をつけていることは主に

1. どんな会・大会に出ているのか確認する
2. お題が何を言っているのかを理解する
3. そのお題について何が出来るか考える
4. 自分が面白いと感じた事を具体化する
5. どうツッコんでもらえるか確認する
6. 一番伝わりそうな読み方をしてみる
7. 周りがどんな回答をしているのか観察してみる
8. 慣れない方法を使うときには勢いを大事にする
9. トータルで面白がってもらう努力をする
10.回答が出なかったお題は持ち帰って解き直す

といった感じになってます。それぞれの項目に飛べるようにしておきますので、気になったところだけ読んで貰うのでも構いません。

 それではこれからは箇条書きにさせていただきます。


1. どんな会・大会に出ているのか確認する


・今参加しているのがガチな大会なのか、それともゆったりした会・企画会なのか?
→単なる車座等なら、普段自分がやっていない大喜利を試せるチャンス。
 特に演技を交えた回答(通称:フィジカル)や絵回答などは未経験からぱっと出せるものではないので難しい。
 前から見習いたいと思っていた人の回答スタイルを真似してみるのもありだとは考えている。
 (細部まで丸パクリはアウト、あくまで回答の傾向を試すという意味で)

→反対にガチの大喜利会なら自分が今までやって来たスタイルは崩さなくて良い。(大会に出続けると、この人のこういう大喜利を見たいという潜在的なニーズも少しずつ生まれてくる=より評価されやすくなる)
 突然思いついた回答ならまだしも、柄にも無いことをぶっつけでやらなくて良い気はする。

・大会はどういった形式なのか?
 自分が普段意識しているのは「回答を出すまでの速度」だと思っている。(回答を思いつくまでの速さではない)大喜利をしばらくやってはみたが、どのシチュエーションにも通用する最高のテンポはまだ見つかっていない。

・加点審査(1答毎に採点されて、合計点で競う)なら、どんなに考えても1答で貰える点数は決まっているので、推敲に時間を掛けすぎずにとにかく出すことを目標にする。
・印象審査(最後どの人が面白かったか投票する、どの回答が面白かったか投票する場合も)の時は、どんなに回答しても他の人の1答にまくられたりするので、少し自分の回答を見直して強度を高めるのもアリ。
ただし1答に欠けられる時間の限度はある。(自分としては制限時間の半分はかけたくない)
・同時に回答している人数も少し念頭に置きたい。
 大勢で答える時はスベっても自分だけに意識が向かない(ウケた時は覚えて貰えるので大丈夫)が、タイマン(1対1)だと流石に全部の目線が行くので少し推敲したい。

・かといって何も考えず答えを重ねたり、2答しかしないという縛りをする必要は無いとも感じる。あくまで「自分に無理がないペースで回答のテンポを変化させる」くらいの意識でやるのが一番調子が良かった。
 普段している調整を抜いてみたり、反対に出す前に文章を調整したりなど、自分が元々やっている行程の一部を抜く・増やす位の調整で効果は十分あると思う。

2. お題が何を言っているのかを理解する


・要素(お題の中に出てくる言葉)を確認する
 自分で分かっている気になっても細部を間違っていないか確かめる
(主語述語の関係性
 誰の発言なのか、登場人物がどう関わっているのか
 要素の詳細
 小学校・中学校・高校、海・川・池等、並列されるようなものは勘違いしやすい)
→真剣に回答しているのにあまりウケていないという時は気持ちを落ち着けるという意味も含めてお題を読み直してみる。

・お題の締め方を「もう一つの要素」として捉えてみる
 例えば「医療従事者が全員小学生の病院にありそうなこと」と問われた際には、気持ちの中では「小学生」「病院」に加えて「ありそうなこと」も要素として把握する。「あったこと」と「ありそうなこと」ではほんの少しだけ考え方が変わってくるし、殆ど結果には影響しないのかもしれないけれど、自分の中では割と注意している。

・(注意点として)お題の要素は、そのお題を長くやればやる程緩くなっていく
 そもそも要素に正確に沿って回答しなくても大喜利では大きなウケが取れる。そうやって自分で切り開いて行く人も多いので、お題は終わりに近付くにつれてなあなあになっていくことが多い。
 要素にこだわるということは言い方を変えれば「縛り」を続けるということなので、回答をすればする程残っていく余地が少なくなっていく。終盤で浮かんだ答えや考え始めた答えが正確にお題を捉えていなかったとしても、序盤よりは受け入れて貰える可能性はあるので、回答を作ってしまっても良いとは思う。
 

3. そのお題について何が出来るか考える

まず一番大事なこととしては、要素との距離を把握する作業がある
(=沢山答えられそうか、知識が無くて知っている言葉が少ないか
 お題に対する得意不得意も関係する)

・要素に詳しい・お題の形式的に答えやすい場合は、基本的には思いついた所から考えを進めて行くが、自分以外の人間(特に観客)が同等の知識を持っているかは気をつける。
 初見の人が多い会や大きな大会ではいきなりマニアックな場所から攻めず、6~7割の人が知ってそうな内容から攻めてみると雰囲気が掴みやすい。
(思っていたよりウケが取れたらマニアックに、かなり反応が悪かったらベタな場所を漁る)
 個人的には状況に合わせてウケを取っていく方が、好きなものを態々使ってスベるより良いとついつい考えてしまう。自分のやりたいことは評価してくれる人の前でやれば良いという分別も大事だと思う。

・一方要素に詳しくない場合にも、慎重にならずに回答は出してみることにしている。
 ・素人なりに知っている事は常識を外れていないことが多い
 ・余りにも基本の事項を、マニアの人は避けてくれる可能性がある
 ・「何故か知っていた知識」は大抵面白い
 ・周りの人が出した回答がヒントになり、数答は用意できる
等が主な理由。不安で回答を出さないでいると、本当に動けなくなってしまう可能性がある。

・苦手なお題が来た時は、出された後に「苦手だな」と自発的に確認しておく
 途中で苦手なお題だと気付いてテンパるのはかなり精神的に来るので、苦手そうだと思ったらあえて意識して取り組む。
 自分の場合はお題の中でも、「指定されている要素が少ないお題」が苦手なので、それと分かった時には最初の1分くらいをかけて準備をしてから始めることにしている。

・ひとまず回答を考える時は、自分は単語からではなくシチュエーション・場面から考えることが多い。少なくとも「○○が○○する(した)」(S+V)の形までは作ってみる。
 単語だけではなくて、軽く文章にしてしまうことによるメリットは、まず次の章で述べる具体化・肉付けがしやすいということが多い。
 最初に軽く短い文章を作り、そこを更にチューンナップするという方針を立てておくと、主体と結果を動かさずに調整が出来るので割と最初に感じた面白さをそのままに、文章としての力を強めやすい。

 また、短い文章はそのまま理由に持って行きやすいということも大きい。自分の大喜利を知っている人なら何となく理解していただけるかもしれないが、自分は「○○が○○になったので」という理由付けのパートをよく使っている。
 ふと思いついた文章が最終的な回答の着地点にならなくても、更に馬鹿馬鹿しい事象を生み出すための導火線に似た役割を果たしてくれる可能性があると言えば良いだろうか。そういった意味でも文章(ある程度のシチュエーション)から考えるということは今後も続けていくつもりではある。

4.自分が面白いと感じた事を具体化する

・重ね重ねになってしまうが、答えを作るときは場面を大事にした上で肉付けをするということを心掛けている。思いついたものがつまらなくても、何とかなるかもしれないと考えてアイデアをすぐ手放すということはあまりしない。

 「医療従事者が全員小学生の病院にありそうなこと」というお題で考えた時、
・医療ミスが起きると皆で学級会をする
くらいの出発点から始めたとする。このままで出しても良いけれど、しっかりと核心を突いたものではないのに文章が短くて全体的に不足している感じがして出す気にはなれない。
 なので、医療ミスと学級会という二つのワードの中で、より具体的で観客にとっても鮮明にイメージできる事柄を思い浮かべる。

=医療ミス=
・全く別の人を手術してしまう
・有り得ない量の出血が起こる
・医療器具を体に置き忘れる  等

=学級会=
・皆が分からない形で犯人探しをする
・男子と女子が対立する
・先生が道徳的な話をする  等

 その上で、「体に置き忘れ」と「分からない形の犯人捜し」を使って回答を補強する。この場合だと、
「全員目を瞑って、体内にハサミを置き忘れた人だけ手を挙げる」 みたいな感じで。大きな笑いが取れるとは思わないが、手抜き感や安直さが出ないレベルには加工することができた気がする。

・自信が無い回答であっても、完全に捨ててしまうのは勿体ないケースもある。そんな時に、要素を使ったシチュエーションをより具体化することで、よりよい回答を思いつくまでの繋ぎには使えそうなレベルまで持って行くという手法はよく使っている。
 そのためには、「少しは大喜利をやって来たんだから、全く面白くなりもしないアイデアではないだろう」みたいな開き直りが大事になるかもしれない。自分の中でハードルを上げて回答しないくらいなら、少しハードルを下げた上で、それに向かって工夫をしてみる方が良いと思って臨んでいる。

5.どうツッコんでもらえるか確認する

・特にこれは最近大事にしているというか、自分の中でのセーフティネットを設ける上での作業として行っている。
 回答が出来上がったときに、どのようにツッコんで貰えるかを想像するということで、万が一それが見えなかった際に細部を補強したり入れ替えたりすることが出来る。代表例を挙げると

・「逆だよ逆」
 正反対のことを言っている(主語述語、性質、時系列など)
・「そんな訳無いだろ」「そうはならねえだろ」
 要素は拾っているが、実際には起きそうも無い
 最終的に馬鹿馬鹿しいことが起こっている
・「何も知らねえのか」「そこまで知らねえよ」
 要素やお題の中の事象を知らなすぎる、反対に詳しすぎる等
・「辛辣すぎるよ」「何を知ってるんだよ」
 お題に対する態度が冷たい、または温かい
・「だからそれを聞いてるんだよ」「そこは分かってるんだよ」
 お題に対して明確な答えを出していない、お題を繰り返している
・「ずっと何を言ってるんだよ」「本当に分からねえよ」
 お題に沿うということをしない、完全に自分の好きなものや思いついたものから発想された回答に対してはこうツッコむしかない

等がある。ただしこれらを体系化して大喜利の回答を作っていくということはしていない。あまりにもパターン化されてしまって実際に自分の頭を動かす面白さが無くなってしまうため、そのようなことを人に勧める気も無い。
 ただ、実際に出来た回答に、どのような内容であったとしても、すんなりとツッコミが出来る回答は結構ハネやすい。凝った物でなくてもいいので、「何でだよ!」とか「そんな訳ないだろ!」と自然にツッコみたくなる回答ならきっと観客の反応も良いはずだと思って出している。

・一方で、要素も使っているしお題に対しての答えとしては間違ってないのに何故か笑って貰えないという時はただお題をなぞっただけでどう面白がって貰いたいのかが不明瞭、ということが個人的には多かった。人に笑って貰わないと大喜利はモチベーションが保てないので、どう反応してもらえるかを想像するのはかなり大事かもしれない。

・ついでに回答を考えている中で、時折ふっと降りてくるような「馬鹿すぎる展開」「人としてヤバい発想」等は絶対大事にした方が良い。間違い無く「馬鹿じゃねえの」みたいなはっきりとした反応が返ってくるので何が何でも形にした方が賢明だし、普段面白くない自分のような人間が、素や人生経験の面白さで戦えてしまう人に張り合えるチャンスでもある。

6.一番伝わりそうな読み方をしてみる

・回答を実際に書き込む段階から意識するが、一般的にも回答の中心となる部分は後に後に回すことが多い。
 勿論個人の好みで良いとは思うけれど、文章を読んでいる途中で大きな笑いが起きてしまった時、もうそれ以降は気にして貰えないと考えた方が良い。折角書いた文章が、直接的に笑いに関係しなくなってしまうのは悲しいので、基本的には自分も最後に笑い所を持って行くことにしている。イメージとしては飛行機の離陸に近い。観客が理解しやすい形で、スムーズに送り出すことが何よりも最優先。特にどこの段階から笑って欲しいのか(離陸のタイミングがいつか)はわかりやすいように心掛けている。
実際に読むにあたって注意している点を書き出してみると、

・流れとして必要ではあるが、ボードやスプレッドシート上において幅を取ってしまう導入は書かない ズルいと感じられてもウケないより余程良い
・「○○でしょうね」「僕は○○○だと思います」「○○なことが起きましたね」みたいな形で誘導をしすぎない 観客の反応を先取りしない
・笑って貰いたい部分の前で不自然にならない程度に区切る
・笑って貰いたい部分は必ず伝わるようにしっかり読む 特にこれは伝わって欲しいと思う部分は少しゆっくりでも良い
・書き間違いや入力間違いも、気付いていたら脳内で変換して読む
 出来る限り途中で戸惑ったり、つっかえたりしない

といったものになる。とにかく自分は素がつまらない人間だと思っているので、自分の考えたことは100%で伝わるようにする、自分の面白さを回答以外の部分で押しつけないといったことを意識して読んでいる。

・回答が出来上がってしまった時点で挙手・挙手ボタンを押してしまうことは多いので、実際にどう読むかは司会に当てられるまでの間でシミュレーションすることにしている。ここでツッコまれ方とか、要素にまで不安が出てきた場合には、流石に1回手を下ろして修正した方が良いかもしれない。

7.周りがどんな回答をしているのか観察してみる

・特に要素が少ない時、自分で回答に対する第一歩目が見つからない時には、同じお題に答えている人の回答を聞いてみることも大切だと思う。特に先行してウケている人は何らかの攻略法を見つけていることも多いので、参考になることが多い。苦しんでいる人の回答まで理由を分析しようとすると混乱するので、動向を追うのはそのお題で輝いている人だけで良い気がする。

・また、かなり回答が被ってしまった場合は基本的に出さない方が良いことが多かった。自分から重ねに行くことはさらに無いように気をつけている。
 ライブの大喜利では皆で回答を擦ったり、乗っかっていったりする流れもあるが、例外だと思った方が良い。(ふざけて良さそうなタイミングかそうでないかは流石に雰囲気で分かるので大丈夫)
 これは色々理由があって、下に少し載せておくと

・折角大喜利を見るならその人が自分から出した回答が見たいという意識を持っている人が多い
・オリジナルの回答が持つ面白さを越えてくることがあまり無い
・今のお題に対して向き合っていない印象や、回答の発想が切れてしまった印象を与えかねない
・以前のお題の回答は「以前のお題」に向いた回答であって、強引なクロスオーバーを見ているような感覚になる

といったものが挙げられる。通常会の直前の回答と被ってしまった場合は「僕もです」みたいな笑いにしてしまうが、少し真面目な会だったら下げて再出発するのが無難かなと考えている。

・他の人の回答をチェックするという意味でも、あまり自分の中で回答をストックするということはしていない。
(抱えれば抱えるほど被っていないかチェックしなければならない対象が増える)
 挙手してから呼ばれるまでの間に、余裕があったら次の回答について考える位でもスピード感が追いつかなかったことはない。もし同時に回答を抱えるとしても2つで十分な気がする。
 1答目で滅茶苦茶良い回答が来てしまった場合だけ後ろに回してみるということもしてみたが、結局回答は思いついた時が一番面白く感じるので、置いておく内に改めて出すタイミングを測るのが難しかった。
 あえて工夫するとしたら、第1答目に持ってくることだけは回避して2答目には必ず出す、といったルール決めをしてしまえば比較的負担を掛けずにやりたいことが出来るかもしれない。
 
・いずれにせよ「自分の答えを考える+人の回答を聞く」という作業をした上で、出来ることがあればやっても良い気がする。反対に何か色々と試みてみた結果、その基本二つが疎かになってしまうのは避けた方が良いはず。

8.慣れない方法を使うときには勢いを大事にする

・自分が普段やらない方法の回答をする場面は結構出てくるので、必ずしも自分を貫ける訳では無いということは頭に入れておく必要がある。
 これにはお題によって指定されるというパターンと、自分の意思で行うパターンがある。前者は、絵回答・歌回答・演技等が求められ、文字だけではどうにでも出来ない事例等が当てはまる。反対に後者は、明らかに周りが自分とは違う回答で受けている時や、凝り固まった発想をほぐしたい時に利用することが多い。

・それらのどの場合においても慎重にはならずに、出来る限りはっきり伝えることを意識した方が結果が出た。演技をする際には出来る限り気持ちを乗せた方が笑って貰えたし(あえて無関心な人を演じることで演技力の無さをカバーすることは出来る)、絵の題材も下手なりに簡単に大きく書けるものなどから選んでみた方が良かった。

・実際に絵が下手なことや、演技経験に乏しいことをひっくり返せていることは無い。要は「下手」以外のマイナス要素はなるべく付けたくないのだと思う。「分かりづらい」とか「恥ずかしがっている」みたいな印象を重ねがけしてしまうと、実際に絵が上手い人達との差が更に広がってしまってどうにも挽回出来なくなる。苦手であれば苦手なりに堂々としていることは相当重要な気がしている。

9. トータルで面白がってもらう努力をする

・この項目だけは自分でもまだ全然正解がはっきりしていないのだが、常に考えていることではある。自信が無いのは恐らく印象審査(面白い人に投票する)がすこぶる苦手だからということが大きい。

・ただ、印象審査で良くある「大きいウケを一つ出せば勝ち」というのは、全てのケースに当てはまるものではないとも感じる。
 実際に回答1発1発の威力が高い人であれば、十分に1答でひっくり返せると思うけれど、ずっとそこそこレベルの高い回答が出来ていた人が、常にその1答に負けるかと思うとそうでもない感じがする。
 野球で例えるならば、
二塁打、二塁打、二塁打、二塁打とコンスタントに打ち続けた人と、
三振、本塁打、三振、三振みたいに、一発だけ打ち上げた人のどちらを評価するかみたいな話になってしまいそう。勿論実際にはこんなに段階的には決まっていないし、もうそんなの好みだろとは思ってしまうのだけれど、実際に自分が今どれくらいウケているのかということを把握して、取り組みを変えてみるのが一番なのではないかとかんじている。

・例えば他の人がいくつか非常に大きなウケを取っているのに、自分がこれまでの数答全くウケていなかった場合は、今からそこそこな回答をしても多分順位は覆らない。だからこそ少し時間を使っても集中した方が、結果としては良くなることが多い。ラストで大爆発を起こすと、特に一人辺り2~3票を分けて投票する形式では印象に残った回答として評価されやすいという側面もある。

・逆に大きい回答がいくつも出せている場合には、1回のスベり位であればあまり影響しない。むしろお題にハマっている可能性が高いので、積極的に回答していっても悪い結果にはならない気がする。
 常にではないが、その会場の主人公であると錯覚する位に調子が良いという人が出てくることがあって、そういう場合は結果を必ず残している。もし自分がそういった状況にあると感じたときは、言うなれば全ツッパに近い回答ペースでも良いはず。

・安定してウケている時は、それはそれで恐らく自分にあったテンポで答えられていることの表れだと考えている。会場や参加者全体の笑いの量で言えば負けているかもしれないが、個人単位で見た時には一番刺さる回答に選ばれている可能性も大いにあり得る。無理にペースを崩してそれ以上に印象を下げる必要はあまり無い。

といった感じで、自分がそのお題で評価されているのか評価されていないかによって、積極性や時間の使い方にはアクセントを付けても良いだろうなとは感じている。

・しかしこれは恐らく大会に沢山出ないと感覚が掴めない、一番経験が物を言う部分だと感じている。現に自分はベテランの人と対峙した時に、相手の勝負強さを感じながら負けるみたいなことが多い。今後も勉強して、何か新たな気付きがあればまた共有したいところ。

10.回答が出なかったお題は持ち帰って解き直す

・まず自分が出来なかった問題は苦手であった要因があるので、それが何なのかは把握しておく。知識が足りないが故に初動が遅かったのなら、お題の中で言っていたことがどういったものなのかくらいはチェックしておきたい。また、多くの人が笑っていたけど自分は分からなかったというものも、自分だけが使えない武器になっているとも言えるので、次に活かすためにも勉強するようにしている。

・会が終わった後に時間を決めずにお題に取り組んで、納得できる良い回答を出すまで粘ってみるのもありだと思う。一つ自信のある回答を作ることで前向きな気持ちになれるということも大きい。もし同じようなことを考えている人や、普段から大喜利について意見交換を出来る人がいれば、その人に回答を見て貰っても良い。

・何にせよ、以前出来なかったお題と似たものに再び当たってもう一回撃沈するということは避けたいし、いざそういう事態に陥ると回答時間中に後悔を筆頭にマイナスの感情が生まれてしまう。会毎に少しでも出来ることが増えるように、出来なかったお題の再検討や他の人が答えているお題に頭の中で回答するといったことは、習慣的に出来るように意識している。

 


 一応、流れとしてはこんな感じです。ちょっと急いで書いた文章なので、誤字脱字なども多いと思います。どうかご容赦下さい。
 普段何故そうしているのかという理由なども端折ってしまっていますので、いつか小分けにしてもっと説明できればと思います。でも労力が凄そうだし、これ以上突き詰めるとしたらもっと適役がいらっしゃるはずです。僕はまだまだようやく毛が生えてきたみたいな段階なので・・・

 また冒頭でも言いましたが、今回の文章はあくまで僕の意見であり一大喜利ファンのやり方ですので、強制する目的で書いた訳では無いです。人によって考えが違うのは当たり前ですし、是非取捨選択して自分と同じだったところを再確認するのでも、逆に反面教師にされるのでも構いません。ただこの文章をご覧になった皆さんにとって、少しでも何か良い影響があれば嬉しいです。どうか今後とも大喜利の場で宜しくお願いします。

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