平成名文学考 序章

平成という時代が去ってまもなく3年になろうとしている。

じゃあ大正文学、昭和戦前文学、昭和戦後文学のように『平成文学』と言うものが生まれただろうか。悲しいかな文学界はそんなことも出来ないのだ。文学の危機と言われたのは1988年でなんと昭和だ。その後どうなったと思います?

「2020年・ベストセラー」って見たことあります?それはそれは酷いものでゲーム攻略本に漫画のノベライズだらけなのだ。あとは宗教関連かな。見事に終わってるだろ。文壇って何やってるんだというのがらんたの感想でして。そもそも文学部国文学科の「国文」とは昭和40年(1965)あたりで終わって「無かったことにしたい」世界の住人なんだろうか。古文でもやってればいいやというのがあなた方の言う「国文学」なのか。だとすると文学は死んだと宣言したも同然だな。

そこで社会学の登場ですよ。

ここでは純文学・大衆文学・児童文学・経済文学・ライト文芸の5種をピックアップして平成の文学とは何かを考えるわけ。100作品集めて。

先に言うけどハルキなんか取り上げないから。あれはかっこつけて読むための本で「インテリア」でしかない。そんなものは文学ですらない。毎年ノーベル文学賞候補と騒ぎ立てながら受賞した作品を見ようともしない。

本棚は、インテリアじゃない。

2021年のノーベル文学賞の受賞者はアブドゥルラザク・グルナ氏でタンザニア人でテーマは反植民地主義で代表作は『Pilgrims Way』(1988)である。なんと日本語訳すらされてない。普通ノーベル賞候補作品となったら翻訳するのが筋じゃないんですかね。日本ではアブドゥルラザク・グルナ作品の話なんて聞いたこともない。ジャンルはポストコロニアル文学だが今のタンザニアは高度経済成長だ。ようやく経済的に自立してタンザニアは「植民地」という歴史の影が消えようとしてる。しかし今の令和の日本人は世界に目を向けようとしない。知性的にもやっぱ日本人は終わった人たちなんだろうなって。そりゃオリンピック入場式にゲーム音楽流すほどに頭のおかしい民族になるわって思ったよ。

いつもnoteは漫画とゲームの話題ばっかりだ。

いい加減にせいや!?お前ら何歳だよ!?

つまり「国語」と言う科目がただの「テストの点取りゲーム」に落ちて文学の面白さを伝えることに失敗したばかりか文学というものを破壊したんだろうな。それが戦後約70年の「国語教育」の成果だよ。国語教師は万死に値する。

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