「普通科や一般事務職は要らない!」→もちろん炎上

アホですかね。世界中の国々はいかに修士や博士を増やして研究職や技術職を増やして国際競争にいかに生き残るかを考えているのに我が国だけ「発展途上国型の単純労働者を増やしたいんだ」という驚愕の熊本県知事の発言です。そもそもTSMCがなんで半導体で巨大なシェアを取ることが出来たのかまるで分かってないから凄いですね。もしかして半導体って半導体オペレーターが居たら動かせるものだとでも思ってるのですかね?

アホですか?

「一般事務とかはいいらないんですよ。そういう若者を育てちゃいけないんですよ。教育長に過激な言い方だけど、普通科なんかいらないと思っている」

大失言(原文ママ)

ちなみに熊本に来たTSMCの工場は3世代遅れのオワコンチップです。つまり「衰退国日本にはこの程度のチップで十分」となめて来てるのです。それを「ありがたや」とか言ってるのだからアホの極みです。半導体開発者なんて博士号持ってて当たり前の世界ですからね。しかも1.3ナノ以上の半導体には出来ずこれから半導体はどのように進化すべきかという瀬戸際まで来てるのです。なぜかというと1ナノだと原子よりも小さいからです。そんなことを工業高校生に分かるとでも? 微積分も出来ないのに?

本当にね、我が国の政治家って逝かれてますよ。

なお、余談ですが我が国が70年代・80年代で半導体で天下を取ったのはクリーンルームの発明と半導体クリーンルーム専用作業服を発明したからです。当時のアメリカの半導体生産ラインはそれほどまでにずさんだったのです。でもそれはまだ「ミクロン」単位の半導体競争時代の話。各電機メーカーはマイコン処理するために自社生産してたからだ。しかしパソコンがいよいよ家電並みに安くなって半導体の需要が急激に増した。もうその時は学士卒や修士卒の手には負えないほどの開発競争になり日本の半導体産業は終わってしまった。なにせ韓国サムスンという会社は韓国のGDPの約20%、トヨタの倍の資産価値をもち巨額の投資を「兆円」単位で毎年する会社である。TSMCもしかり。日本企業のように片手間で半導体を創るのとはわけが違う。こうして日本の半導体はオワコンになった。

※なおTSMCのチップは今や1.3 nmというギリギリの線を攻めておりここからどうやって次世代半導体に進化させられるのかが問われている。熊本にやって来たのは6nm世代品という3世代遅れである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?