マレリ(旧カルソニックカンセイ)が存続の危機って知ってるか?

曙ブレーキがADR申請、つまり事実上倒産したという衝撃の報道からまだ2年ちょっとしかたってない。つまり自動車用ブレーキの会社すら危ないって意味ね。今度はラジエーターとランプの企業マレリ(旧カルソニックカンセイ)が危機的なんだ。


本当にこの国は自動車大国ですか?自動車大国なら「止まる」のブレーキすら作れないとかヘッドランプや空調機器メーカーが潰れるなんてことにはなりませんが。

金融機関に対する負債額は総額1兆1000億円だ!

私は事業再生ADRなんて申請した企業には年収500万以上の報酬を経営陣は受け取ってはならないという法律でも作らないと借金棒引きして上級だけうはうは、下級一般国民にはリストラ要求というゲス国家が誕生するので「法学部」に所属する研究者は民事再生とか事業再生ADRってもんを真剣に考えてくれませんか。だってそうでしょう。昔なら会社更生法申請しか道が無かったんだよ。何経営陣だけ易しく(イージーモード)してるんだよ。

そもそも旧カルソニックカンセイの経営陣はなんで借金の山だったクライスラー系のマレリを買収したんですか?しかもマレリはモータースポーツの金食い虫で有名な企業でしょうに。

次に来るのは日産いわき工場(エンジン製造)じゃないかってビクビクしてるんだよ。旧カルソニックカンセイって日産・ルノー系ですからね。そもそもエンジンの時代じゃないんだから日産いわき工場とか「オワコン」になるんじゃないかって思うんだ。するとますます浜通りの復興が遠のくんだ。

勘違いするなよ?「エンジン製造にこだわれ」とか「ラジエーター作れや」と言ってるのではない。EVの時代になるのは確実なんだから用意しておくのは当然だろうに。カルソニックカンセイという会社は来るべきEVの時代に「EVスポット屋」になるべきだったんだ。EVスポットだって精機であることは間違いない。そもそもカルソニックカンセイのカンセイとは「関東精機」という旧社名から来てる。要はトヨタ系の「デンソー」と同じなんだ。つまり電装部品メーカーのくせにEV社会を用意する事すら出来ずにラジエーター・ブレーキランプ・ヘッドランプにこだわった時点でもうアウトなんだよ。マレリ買収はトドメですけど。

原発事故後のエネルギー問題とEV社会はセットで来ることが確実だった。2011年の東日本大震災から11年経ったわけだがこの11年何もしてこなかった。

木質バイオマス発電も小規模水力もEVスポットも何もインフラを普及せずに貴重な3兆円は「東京オリンピック2020」などという寒いエンタメのためだけに我が国は使ってしまった。だから旧カルソニックカンセイが逝ってしまったんだ。曙ブレーキ工業だってそうなんだ。EVの時代のブレーキなんて最重要部品だろうに。しかもここは新幹線用ブレーキも作ってたから鉄道の敗北でもあるわけ。

どっからどう見ても日本の自動車産業はいよいよオワコンだよ。

次はハンドルとか駆動系の会社がやばくなるんじゃないんですかね。

そもそも売れ筋が軽という時点でやばいですからね。完成車ですら利幅が低いのにさ。部品屋にいたっては軽なんて一番売れてほしくない車種ですから。それだけ日本人は貧乏になったんだね。

俺びっくりしたのはホンダ・レジェンドの販売台数が月20~30台になってることだよ。価格が約750万円というのも相当だけど。つまり北米に主軸を置く車だともう日本人には手の届かない高級車になるんだね。バブル期はたったの350万円程度なのですが。こういう高級車を売って行かないとこうして部品屋は倒れるようになってます。北米のインフレ率って30年で約3倍なんだ。つまり向こうの側からするとこれでもホンダ・レジェンドって安売りしてる方なんだろうね。そう、ホンダ・レジェンドの価格が30年で3倍になってない。

我々はそのうち軽自動車にすら乗れなくなって自転車で車種を自慢しあうぞ。10万円くらいの自転車をな。


衰退国日本!

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