日本からプロテスタント信者が消える!? 神学部が危ない!! ルーテル学院大学募集停止のショック

この国のミッション系。上智大学神学部はともかくそれ以外の神学部は存続のピンチです。なおこの国の仏教界は仏教学部は意地でも残すでしょう。國學院の神道学部も神社界が意地でも残すでしょう。しかしプロテスタント系はどうでしょうか。

あのプロテスタント最大宗派のルーテル派の大学ですよ? 旧ルーテル神学大学とも言います。そういう大学が大学ごと無くなるのです。

でもね。私はよ~~~く分かるんですよ。日本のプロテスタント教会は結局「上級国民専用」で真に救いを求めている人に手を差し伸べることをずっと避けた。それどころか「ヒキコモリは働け」と無慈悲なことを言ったのはむしろプロテスタントの方だったのでは。逆にカトリックの教会がブラジル人、フィリピン人、ベトナム人で満員御礼なのは彼ら特に外国人技能実習生として虐待を受けた人の駆け込み寺にして親身な相談所、事実上の労務相談所として「コミュニティー」が機能しているからです。そういえばカトリック教国って孤独死問題って聞きませんよね。労働=善とか彼らは絶対に言いません。むしろ労働は「神が与えた原罪」と神父は言います。キリスト教的に労働とは本当は罪にして罰なのです。

ちなみに誰でも極楽浄土に行きますよなんて甘ったれたことも言わないのがカトリックの特徴で「簡単に人間は地獄にもいかないけど天国にもいかないよ。煉獄で修行してから天国に行ってね」という現実的なことを言います。

フィリピン人やブラジル人の礼拝はまるで祭りのようです。日本人の礼拝のように暗く、葬式のようなミサじゃないのです。だから彼らは日本人のミサに参加したがらないのです。カトリックですら日本人の礼拝は間違ったものになってしまったのです。ではプロテスタントだとどうでしょう。お察しください。私は「神に祝福されているかどうかは金の有無で決まる」と言ったある牧師の言葉が忘れられません。こういうのを我利我利亡者と言います。

働くのは美徳じゃないよ。実習生の虐待の姿を見て手を差し伸べなかったプロテスタントの諸宗派は日本から滅びようとしています。これを仏教では「因果応報」と言います。アーメン。

日本は過労死ワースト1位にして自殺率世界4位です。

そういう国で「働け」って言うプロテスタント諸宗派の牧師たちは万死に値します。

ですので茨城キリスト教大のキリスト教学科も無くなったし……もう牧師ごと日本からプロテスタントという諸宗派が消えるのは残当かなと。西南学院、関西学院、東京神学大学、東京キリスト教大学の神学部が消えるのも時間の問題です。同志社の神学部だけはイスラム神学も研究するので「学問としての」神学部は残るでしょう。プロテスタントの大学の中でも同志社大神学部は異色ですので。気が付けば青山学院・明治学院・関東学院・東北学院の神学部またはキリスト教学科も消えています。そりゃそうですよね。立教の文学部キリスト教学科はどうなのかな。ここは「教養学」としてのキリスト教を守る上に英国国教会のメンツもあるから消せないかな。ちなみにエリザベス女王が来て作った桃山学院はどうなるんでしょうね。生き残るのでしょうか。

なんせカトリックですら旧英知大学(後に聖トマス大と改称)が潰れて神父養成に支障をきたしていますからね。カトリック教会は各地で外国人が殺到しパンクしているのに。それどころか貴重なカトリックの神学部を名古屋の南山大学(上智大学の姉妹校)に吸収させるということすらも出来なかったのです。そんなに大阪と名古屋って遠くないですよ。新幹線を使えば。

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