どうすれば日本経済は復活出来るのか?(4)
今や日本の上場企業の大半の筆頭株主が日本銀行もしくは日本年金機構の信託口です。要はそうやって事実上国有化しゾンビ企業を生き返らせているのである。万死に値する。法人税率を軽くし(バブル期の半減以下)、逆に消費税を10%にし、消費税財源を福祉目的にはほぼ使わず、設備投資に回すわけでもなく内部留保だけ貯めて、自分の会社の筆頭株主は実質日銀か実質日本年金機構だなんて会社……社長や会長は恥ずかしくないのであろうか? 普通の国の企業ならそんな企業の社長・会長は即で解雇だが。
このうち日本国政府の持分法適応会社にまでなってるのが3社ある。ユニクロ(ファーストリテイリング)とTDKとアドバンテストである。もちろんさすがにこのレベルまで行くと企業としては優良企業だが私が経営者なら日本国政府(日銀)に株式の20%以上も握らせたくない。だって株式の20%を取られたということは国が議決権持ってるんだぞ? 筆頭株主様には逆らえないどころか事実上の連結子会社だぜ、これ。しかもNTTやJTのように法律に基づく特殊会社ではないのだからなおの事非常に怖い。それとも「ユニクロは国民服です」とでも政府は言うのだろうか。
これを社会主義国家というのである。アベノミクスというのは「社会主義政策」である。だってそうでしょう? 国が筆頭株主? それを「国営工場」とか「国営ショッピングセンター」などというのである。こういう企業は補助金で生き延びている企業であり暗黒時代の中華人民共和国の企業と変わらない。どの口で日本人は共産主義や社会主義を批判できるのか。というかこれ本当に日本って西側諸国なの? ただ単に日本は米軍・米国のポチなだけの社会主義国でしょ?
社会主義国ってここだよ、ここ!! 日本国政府の事だよ!
ということで答えの7番目はゾンビ企業には引導を渡せという事である。そうやって資本主義というのは古い企業を市場から退場させて代わりに新しい企業を興隆させることで産業の転換を図り新陳代謝するのである。それをしてこなかったから日本という国は生きているんだけど本当は死んでいる「ゾンビ企業」だらけなのだ。こういうのを「ゾンビ国家」と言う。これにNISAの分も入れてみよう。もうこの国は年金資金で株式が動いており好景気だから株価が上向くとか不景気だから株価が下落すると言った当たり前の株価動向にならない。もし年金資金と日銀が東証上場企業を支えて無かったらこの国の日経平均ってせいぜい5000円前後では? 悪夢の民主党政権どころではない。こういうのを「法人生活保護」という。個人の生活保護は責められるのに法人の生活保護を認めるのはなんでだ? この国は。企業も企業である。日本国政府に逆らえない筆頭株主日本国政府の企業ってもうそれ国家社会主義国だ。「報国」とか言ってる昭和の黎明期と全く変わらん。
そうやって上級国民だけよい良い思いをしてるわけ。
もう一回言います。これ、社会主義って言います。恥を知れ。まず一回この国のゾンビ企業を消滅して真の意味で新しい産業を興隆させるしかない。じゃないとこの国は永遠にゾンビ企業が経済を動かすことになる。
これは日本国政府自体を会社更生法適応や民事再生法適応するに等しいがしょうがない。もうこの国は人口減から何からまで全部社会的に破綻してるのだから。この国はもう一回終戦直後に戻って第二のマッカーサー将軍に来てもらうしかない。たぶんこの国は自浄作用がない。
答え7:アベノミクスを捨てろ! これは単なる社会主義政策だ!
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