ぼくちんのRPG日記 10日目 ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード

で、これがシリーズ最後の作品となるわけだが。今更良作を作ってもう遅いんだね。そして「オタク」つまりキモオタにとってこれは良作ではなかった。対象年齢は小学生向けから再び中学生向けに上げた。シリーズ10周年記念作品ということもあってこれを採算度外視で作るということになったのであろうか。

厳密には携帯機専用の「ワイルドアームズ クロスファイア」という事実上のワイルドアームズ6(ナンバリングはされてないが)が販売され売上本数が約6万本という爆死を記録したという信じられないゲームが存在する。なので「フィフスヴァンガード」が事実上最後のワイルドアームズシリーズなんだ。本当は「ワイルドアームズ クロスファイア」も「ワイルドアームズ6 クロスファイア」としてPS2向けに作っておけばよかったのだ。なぜなら後継機のPS3は一旦爆死するからだ。そう、任天堂Wiiにボコボコにされる。でも任天堂Wiiはゲーマーに飽きられるのが早くて結局PS3が同世代の家庭用ゲーム機の真の勝利者となるという変な記録を作ってしまった。それだけPS3ってのは当時にしては高スペックすぎてお客様の事を聞いてなかったんだな。お客はPS2でもスペックは十分すぎると当時は言っていたはずなんだが。それどころか開発陣はPS3レベルだと開発費が高騰しすぎて作れないと悲鳴をあげてサードパーティーが任天堂DSつまりスペックダウンした携帯ゲーム機に多数が移ってしまったのだ。それにPS3にしてもPS1や2の時のように「画像すげえ」とはほとんどのプレイヤーはならなかった。画像よりも物語、要は中身が無ければそれはただの箱にすぎない。

一度離れたファンは戻ってこないということなのだろうか。それとも中学生向けに本気で作ると超・少子化の世だから売れないよってことなのだろうか。消費者って厳しいね。

ゲームシステムは非常によくできていてHEXシステムもマイナーバージョンアップしてよくできてる。

しかしこのころになるとそろそろ洋ゲー陣が本気を出してきて日本製ゲームが次々と世界中で駆逐されて行く。日本製ゲームは対抗すればよかったのにここで「携帯機スペックダウン商法」という楽な道を選んでしまった。それからさらに数年後(2010年頃)はいよいよ課金ガチャという禁断の手を知ってしまい「ワイルドアームズ」シリーズのような真に青少年向きのRPGは絶滅危惧種となった。非常に残念である。

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