今度こそ1ドル150円になって日本は先進国に脱落か?

何度も出している表、こちらをまずご覧ください。

1人当たり購買力平価GDP (IMF)2022年 単位:US$ 2023.4.12 公表

30位 韓国 53,735.87

35位 クウェート 51,471.00
36位 スロベニア 50,058.76
37位 チェコ 49,420.99
★38位 日本 49,044.00
39位 スペイン 47,111.34
40位 リトアニア 47,107.25
41位 エストニア 45,206.43
---------------------------------------------IMFが定める先進国ライン
42位 ポーランド 43,480.40(IMFは先進国非認定、OECDは先進国認定:申請中)
43位 ガイアナ 42,698.86 (先進国非認定国家の産油国)
44位 ポルトガル 42,633.76(先進国認定国)
45位 ハンガリー 42,044.46 (IMFは先進国非認定、OECDは先進国認定:申請中)

52位 ラトビア 38,544.51(先進国認定国)
55位 ギリシャ 36,908.95(先進国認定最下位国:実質先進国転落)

で、ですが日本は7-9月期の予測がマイナス成長予測です。「4-6月が急成長!」とか言ってるけどあれ四半期のものを年率換算した嘘数字何でいい加減に学習してくれませんかね。だったら何でマイナス成長の時の年率換算もちゃんと報道しないんですかね。こんなことなので日本の15年平均経済成長率は0.21%で諸先進国はおろか各発展途上国すらまったくかなわないです。

【GDP15年平均+0.21%】※2020年改定基準

2008年 -1.22%
2009年 -5.69%
2010年 +4.10%
2011年 +0.02%
2012年 +1.38%
2013年 +2.01%
2014年 +0.30%
2015年 +1.56%
2016年 +0.75%
2017年 +1.68%
2018年 +0.64%
2019年 -0.36%
2020年 -4.62% 
2021年 +1.66%
2022年 +1.08%

※GDPの二重水増し統計を解消し正しい統計が確定した。

でね、『日本が先進国から脱落する日』(野口著)でこんな各章構成になってるんだが
目次

第1章 信じられないほど貧しくなってしまった日本
第2章 “円安という麻薬”で改革を怠った
第3章 「安い日本」を理解するための経済指標
第4章 賃金が上がらないのは、物価が上がらないから
第5章 日本停滞の原因をアメリカに学ぶ
第6章 デジタル化に遅れた日本
第7章 亡国の円安20年史
第8章 日本は1%成長できるか?
第9章 高齢化のピークに向かう―2040年問題の深刻さ
第10章 将来に向かって、いま何をすべきか?

この8章の部分見れば分かる通りここ15年の平均経済成長率が0.21%ということから分かる通り経済成長率毎年+1%にすら遠く及ばないのが現実で毎年+0.2%なんよ。そんな中で円安なんだからこりゃスペインに抜かれてオワコンですよね。まだ名目では去年は辛うじて台湾と韓国に勝ってますが時間の問題です。今年は確実に名目1人当たりGDPでも韓国・台湾に抜かれます。なお名目に意味はなく物価も考慮した1人当たりGDPでないと意味はありません。じゃないとジンバヴェが高度成長国になってしまいますからね。

ところでIMFがバルト3国すべてを「先進国認定」にし西側諸国とも認定しました。対ウクライナのために。
ということは次の先進国認定国家は……次はポーランドか?ラトビアよりポーランドははるかに豊かな国なんで。
こうやって先進国のハードルが対ウクライナのため下がったために、ハンガリーもIMFによる先進国認定となれば日本は先進国脱落を「形の上では」免れる。
ただし「なんちゃって先進国」だが。なぜなら52位のラトビアを認めるのならルーマニア、クロアチア、トルコ、スロバキア、ハンガリー、パナマ、ガイアナ、バハマもIMFによる先進国認定をしないと不公平だからである。特にトルコ共和国。トルコはクルド人迫害のため先進国認定をされていないのだ。

つまり「それを先進国と呼んでいいのか」ということになる。IMFは何度も言う通り「人権侵害」が著しい中東の産油国を先進国と認定しない。ゆえに本当は先進国下位国家よりもずっと豊かなクウェート、カタール、UAE、サウジ、バーレーン、ブルネイの5か国は「イスラム教」差別にあっている。

ゆえになんとブルネイ以外の5か国はなんと中国に近づいて来た。ブルネイだけは南シナ海の領有権争いもあって中国と対立しているが。

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