『令和版プロジェクトX』だって。バカじゃないの?
プロジェクトXって2003年放映版で一番新しい製品はJR東日本のSuicaです。2001年にデビューしました。じゃあ、平成中期以降に日本人が世界をあっと言わせる商品を作ったか?
ノーだよ!!
日本人が世界を驚かした商品を作ったのは交通系ICカードつまりSuicaまでだ。それもバブル期に研究し原型は1995年に完成したものでバブルの遺産とも言っていい。日本最後の輝きである。1997年に香港で商業化した。日本が初めてではないんだね。
あれ以降日本は電気製品で負け、スマホで負け、GDPは1993年水準まで落ち、何一つ生み出してない。嘘だと思うのなら2002年以降の「日本人の発明品」を見るがいい。実質何もないに等しい。つまりプロジェクトXというのは液晶画面付きデジカメ(カシオ計算機・QV10 1994)やSuica(JR東日本 2001、香港での商業化は1997年)やガラケー用OS・TRON(1995)・マイルドハイブリッドカー プリウス(トヨタ自動車 1997)までだったんだ。残念なことにね。
自動車産業はEVにやられて行く寸前だ。日野自動車に至ってはエンジン不正で全出荷停止となった。日産ディーゼルは外資に売られ結局いすゞ資本になった。もう世界の商用車シェアは圧倒的に中国製だ。世界のバス・トラックの約40%は中国企業製品である。もう商用車から日本車はすでに負けているんだね。
日本って国は事実上21世紀に行けなかった国ってよくわかるね。技術史を見るとね。
これが『プロジェクト×(バツ) ~失敗者たち~』だったらぜひとも見たいけどね。それが「平成」という時代の本質だし平成史とは屈辱の連続だよ。しかも『プロジェクトX』は「日本スゴイ」系番組という現実逃避の元祖なんだし、もういいよ。
日本って国は世界史的に役割を終えた。もう静かに先進国日本の死を見守っていきたい。なので『プロジェクトX・令和版』には大反対である。
以下は放映予想である。
第一回 2002年 Blu-ray Disc ソニー
第二回 2006年 iPS細胞
第三回 2016年 ニホニウム発見
第四回 2001年 レーザーイオン化質量分析技術 島津製作所
あとはスポーツしかない。つまりやっぱり2003年以降は日本人にとってプロジェクト×である。プラズマTVの失敗やタカタの破産(エアバック)など目も当てられない。実質災害救助とスポーツの話で埋まるのでは?
でもそれは昭和の名も無き偉人たちの「プロジェクト・X」に勝るものなのか。断じて否である。
それどころかEVのように日本人が発明しておきながら中国勢やテスラに負けた商品まである。水素(FCV)のように無用の長物と化したものもある。
残念だけど今の時代に『プロジェクトX』を流すとそこらじゅう中国企業、米国企業だらけになるであろう。そのくらい日本って国はオワコンなんだよ。