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根幹にあるのはモテたいという承認欲求だけ


中学生編

そんな訳ではじめて彼女が出来たものだが、
することは下校を一緒にする程度で
強豪サッカークラブに属していた僕は彼女と遊ぶ時間はほぼなかった。
ボス格の家に泊まりに行った時に、彼女を含めた女の子達と2-2で遊ぶことくらいしか出来ず、はじめての彼女は何の進展もないまま終わりを告げた。

ただ中学校の男女が4人揃ってする事と言えば、隠れてタバコ吸ったり飲酒をしたりと可愛いもので、その際に一緒に見たナースモノのAVが僕の好みという事に尾ビレが付き、
学内ではコスプレ好きという噂が蔓延した。

学生生活はおそらくカースト制上位にいた僕は女の子なんて興味ないよ?!と言わんばかりの態度を取っていたが、
内心は童貞をいつ捨てれるのかとやきもきしていた14歳。
次第にクールな男性がカッコいいんではないかと思いはじめた頃だ。

受験を控え塾に通うことになった僕は
そこで中学とは違うクールキャラを押し出していこうと思った。
まずは茶髪にツイストパーマをかけてみた。
ドラマであったIWGPの窪塚がカッコ良くて真似てみただけだったんだが
塾に通ってみると、ヤンキー中学校に通う僕はそこで良くも悪くも目立っていた。
あれやこれやと数ヶ月塾に通っていると
1つ年上の別の中学校に通っていた女の子と付き合うようになり、塾という名目で僕は全力で恋愛をしていた。

田舎に住んでいた僕たちはデートする場所なんかもなく、塾を2人でサボっては近くの神社で夜な夜なダベっていた。
サッカーが上手かった僕は勉強なんかしなくても高校からサッカー推薦がくることを知っていた。

中学3年にあがり彼女は高校に入学した。
塾を毎回サボっていた訳だから、彼女は当然レベルの低い学校に通うヤンキー女子高生になっていた。

うちの地元では5月に大きな祭りがある。
高校生の彼女をもつ僕は少し自信有り気だった。
ヤンキーが集う一大イベントのようなもので各地域のヤンキーが揃っていた。
彼女を友達に自慢したい気持ちもあったのだけど
種属と見た目はヤンキーだが
内面は普通という僕は
喧嘩や祭りよりも彼女と酒を呑んでイチャイチャしたく
ここぞとばかりに童貞を捨てる機会を伺っていた。

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