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#GasHero #GenesisHero キャラクターづくりに関するとても個人的な記録

2023年7月からはじまった、Gas Hero の Genesis Hero コンテストが終わりました。せっかくなので、これらのキャラクターたちがどうやって生まれたのかのメモを残しておきます。

GOTCHAN(TANK:The Yokozuna)

参加するつもりはなかったんですが、一応レギュレーションを確認しておこうとサイトをチェックしていたときにコードネームの「The Yokozuna」の文字が目に飛び込んできました。これは日本人として参加しないと!という妙な使命感にかられて、キャラクターを考えてみることに。

まず最初は、コードネームがYokozunaってことはそう呼ばれそうなキャラをつくればいいんだなというあたりから発想をスタート。横綱に憧れている猫なんてどうだろう。憧れているけど猫だから横綱はなれなくて、ちょっといかつい見た目で、でも実は優しくて。。

そんな感じで生まれたのが「GOTCHAN」。横綱に憧れる環境で生まれ育つ=相撲部屋に拾われる。自分が拾われた猫なので捨て猫を見捨てられないといった枝葉を付けて、まずはバックストーリーが固まりました。

名前はGOTCHAN。相撲の世界で「ごちそうさま」という意味があります。
GOTCHANは見た目は猫そのものだが、人間のように歩き、話し、戦うことができる謎の生物。その大きな体は、敵をひるませる威圧感があり、味方を守る頑丈さを持つ。武器はその大きな手に隠された鋭い爪。
GOTCHANは小さい頃、力士「暁」に拾われた。「暁」は長い間、相撲界の頂点に君臨する横綱だ。そんな彼に育てられ、相撲部屋で稽古を見ながら育った彼はいつしか「力士」に憧れ、「力士」になることを目指すようになった。いつか自分を拾ってくれた「あかつき」と両国国技館(東京にある相撲の聖地)で戦うことを夢見て日夜トレーニングに励むGOTCHAN。しかしある日、相撲部屋が謎の組織に襲われた。「あかつき」がかばってくれたおかげで、なんとか逃げ出すことができたが、仲間は全員殺され、GOTCHANは唯一の生き残りとなってしまった。そのときのキズは今もまだGOTCHANの目と体に残っている。GOTCHANは謎の組織への復讐を誓い、手がかりを求めて旅に出るのだった。
首から下げているのは、拾われたときに「暁」がくれた鈴。
情に脆くお人好しで捨て猫は見捨てられず、旅の途中で拾った「シロ」「クロ」「ブチ」「トラ」「くつした」といつも一緒にいる。自分のいかつい見た目がコンプレックス。

名前のGOTCHANは「ごっちゃんです」と「Gotcha!(やったぜとかわかったというニュアンスのスラング)」から。


APUS(Damage:Devil's Follower)

GOTCHAN 受賞の報を受け、次もチャレンジしてみようと創作を開始。コードネームは見てしっくりきた「Devil's Follower」。モチーフとしてはTankが猫だったので、鳥はどうだろう。長距離を飛ぶアマツバメとか面白いんじゃないか。というあたりから発想を始めました。途中で女性キャラから男性キャラに変更を余儀なくされたりもしつつの創作になりました(笑)。
(Devil's Followerは当初女性と記載されていましたが、コンテスト途中で男性に変更されました)

海の孤島に静かに暮らすちょっと変わった人々。GasHero の世界的に悲しみを背負ってる感じがいいよね。AIに襲われて、もうどうしょうもなくなって、悪魔に魂を売るとかどうだろう。そんな感じで膨らませたバックストーリーがこちら。

APUS は海に囲まれた孤島に住む、アマツバメのような飛行能力を持った男の子です。島は神秘的な結界に守られていて、彼は家族や友人とひっそり暮らしていました。彼の体に描かれたトライバルは彼と家族を繋ぐ絆で、彼は島の外にある世界に興味を持ち、まだ見ぬ世界を旅することを夢見ていました。
APUS の暮らす島では希少なレアアースが算出され、島ではそれを採掘し、主な財源としてきました。時々、レアアースを狙ってやってくる海賊や略奪者がいましたが、空を飛べる彼が見つけ、特殊な弓を使って追い払っていました。
しかしある時、暴走したAIによって島は今までにない攻撃にさらされ、島に住む人々が危険に陥りました。島をまるごと破壊するつもりの強力な攻撃に、APUS は自分たちだけでは島を守れないと絶望します。
追い詰められ、激しい攻撃によって島の全てが沈みそうになる中、APUS は古くから島に住む悪魔に取引を持ちかけられます。迷った末に、彼は悪魔の力を借りて、暴走したAIから島を守り抜いたのです。
しかし、その代償として、家族との絆だったトライバルも悪魔のものへと書き換えられ、APUS は身も心も完全に悪魔に支配されてしまいました。彼はいつか元の姿に戻れるのでしょうか。

名前のAPUSはアマツバメの名前のApus pacificusから。南半球の星座名にもなっています。

実はAPUSには裏設定があって、悪魔に支配されたあと、相撲部屋を襲い、GOTCHANに傷を付けたりしています。


LEAFY(Support:High Priestess)

複数受賞をされている方を見つつ、キャラクター作成のスピードアップを模索していきました。AI を触ってみたりもしたものの、強みは「手描き」かなということで、手法は変えず。キャラクター発想をこれまでの「コードネーム選択」→「バックストーリー作成」→「イラスト作成」という流れから、「描きたいイメージ」→「合いそうなコードネーム」→「バックストーリー作成」に変更してみました。

大きな骨を頭に乗せた女の子。というイメージから入って、彼女が合いそうなコードネームはなんだろうと言うところから「High Priestess」を選択して、バックストーリーを詰めていき、こんな形になりました。

LEAFYは生まれつき植物や生き物と心を通わせることができる能力を持った少女です。その能力は彼女が自然と調和し、植物や動物たちと深い絆を築くのに役立っていました。
ある日、LEAFYは不思議な声に導かれ、旅に出ることを決意しました。その声は彼女を遥か遠くの砂漠へと導き、そこで彼女は巨大な骨の塊を見つけました。この骨はかつての巨大な生物のもので、LEAFYの心と共鳴しました。骨の内なる声を聞き、彼女は自然と生物を救うために旅を続けることにしました。
骨を被ると頭の中に流れ込んでくる隠された知識は様々な植物や小動物たちの問題を解決するのに役立ち、知らず知らずのうちに、彼女は多くの生き物から崇められる存在となりました。
LEAFY自身はそれを気に留めず、ただ、自然と生き物たちを愛し守るために、骨と一緒に旅を続けています。

LEAFY の名前の由来は「緑豊かな」という意味の英単語から。


SILKLE(Support:Artificial Empathy)

LEAFY と同時進行でイメージを膨らませていたのが SILKLE。

モフモフっとしたなんかかわいいやつ。というぼんやりした発想からはじまり、コードネーム「Artificial Empathy」から、バイオテクノロジーで生み出された人工生命体ということにしようと発想を展開。最終的にカイコの遺伝子を保つSILKLEが誕生しました。

SILKLEは、核戦争後の荒廃した世界で生き抜くために人間によって創り出された人工生命体で、女性として設計されています。彼女の名前は、彼女の全身がもふもふとしたシルクのような感触を持つことから名付けられました。彼女の体は、遺伝子操作によりシルクの特性を持つように設計されています。
SILKLEは、「Artificial Empathy」というコードネームを持っています。これは、彼女が人間の感情を理解し、共感する能力を持つことを示しています。
彼女は、かつて人間が栄えていた時代の遺産である施設で生み出されました。その施設は、核戦争後も機能を維持し続け、人間が再び地上で生きることができる日を待ち続けていました。
全身にセンサーを備えたSILKLEは、周囲の環境や味方の情報を察知する能力を持っています。これにより、彼女は危険から味方を守ったり、必要なリソースを見つけ出すことができます。
しかし、SILKLE自身は自分が何者であるか、なぜ存在するのかということについては理解していません。彼女の中には、自分自身の存在意義や目的を見つけるための探求心が芽生え始めています。それは、彼女がただの人工生命体ではなく、「生きる」存在であることを示しています。
これからSILKLEは、荒廃した世界を旅しながら自分自身を見つけ、そして何よりも大切な「生きる」意味を見つけ出すでしょう。

名前のSILKLEはカイコのシルクにクルを付けてちょっと愛らしい感じに。

作成手順を変更したせいか、慣れたこともあって Support は2体応募することができました。


以上、とても個人的なキャラクター造形に関する記録でした。


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