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ボカロ第1世代の追憶と進化

この記事は、「ツナガルダイガクAdvent Calendar 2019 (https://adventar.org/calendars/4658)」の17日目の記事です。

皆さんはじめまして、鏡音マスターズユニット "Landrock" の「GRALE」です。何気に初ブログですが・・・とりあえず本題へ。

1. ボーカロイドの始まり(2007〜2009)

私は2007年からボカロ曲を聞き出したので、所謂「ボカロ第1世代」です(最初に聞いたボカロ曲はlivetuneさんの『Packaged』)。当時小4だった私は「ボーカロイド??ナニソレ?」というぐらいにしか思っていなかったのでそこまで深入りすることもありませんでした。けれども音楽といえば音楽なので試しに聞いてみようかと考え、2009年ぐらいまでは「メルト」「ブラック☆ロックシューター」など有名なものから聞いていたのを覚えています。その時点でどっぷり深入りしてるじゃねえか、このクソGRALEめ!!という人もいるかもしれませんが、まあ・・・そこはお手柔らかに(^_^;)

2. ボカロ全盛期(2010〜2012)

来たる2010年、ボーカロイドというジャンルが作られた所謂「ボカロ全盛期」なる時代の到来です。この頃になると「エレクトリック音楽といえばボーカロイド」といっても良いぐらいボカロ曲が投稿されており、ニコニコ動画においても「ボカロ曲を出せば10万再生は確実」、有名どころだと100万、500万、1000万・・・まさにボカロが時代を作ったといっても過言ではないように思います。私も例外ではなく、休み時間に学校のPCを開いてはニコニコ動画でボカロ曲を漁りまくってましたね。この頃からボカロ曲にハマりだした、所謂「ボカロ第2世代」が誕生したこともあり、ボーカロイドはさらなる進化を遂げていくのでは!?と思われた時代でした。

3. 低迷するボーカロイド文化(2013〜2014)

しかし「ボカロ全盛期」もつかの間、2013年にはボカロそのものが大きな転機を迎えることに。私が家のPCでニコニコ動画を開くと・・・『あれ、去年からボカロ曲の数がほぼ増えてないぞ??』それもそのはず、ボカロ曲は投稿頻度がかなり激減していたんですよね。このときは「ボカロも1つのトレンドに過ぎなかったのか・・・」と肩を落とした私でしたが、ここでふと「エレクトリック音楽が投稿されていないのなら私自ら作って投稿すれば良いのではないか?」と考えるようになり、昨年(2012年)にDAWを導入しDTMを始めるに至りました。

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いざDTMを始めた私でしたが、やはり「聴く」と「作る」とでは雲泥の差があり「リージョン」や「MIDI」など知らない用語ばかり・・・一筋縄ではいきませんでした。あらゆる参考雑誌や教本などを読みつつ、ようやく2013年8月末に「マスプログラム」という曲を完成。サンプルで聴いてみると、『うげっ、何だこれ!?』Mixやマスタリングはおろか不協和音の連続・・・もはや聴くに耐えない仕上がりよう、到底投稿なんて出来ません、作曲の難しさを知った瞬間でした。それでもボカロ曲を作るという信念のもと、2年の歳月を費やしDTMの基礎を習得しました。(マスプログラムについては2020年に再編を行いボカロ曲に仕上げました)

【マスプログラム】(Landrock Feat. 鏡音リン) *Uploaded to YouTube


4. ボカロ再来、そして進化へ(2015〜現在)

2013年に低迷していたボカロ文化も2015年には徐々に回復し、2017年には再び脚光を浴びるようになりました。「ボカロ第3世代」なる世代も現れ、コミックマーケット(通称コミケ)でボカロコーナーが作られたり、「ボーカロイドストリート」なるイベントが開催されたりするほど有名に。ボーカロイドは音楽ジャンルから日本文化になりました。この文化が現在も続いていることは言うまでもありません。2014年の時点で私も芯のある曲を一通り作れるようになり(それまでは私自身或いは相方CASCADEの声を何度もサンプリングして作っていた)、同年12月27日には遂に『鏡音リン・レンact2』をお迎え、投稿こそしませんでしたが毎年1月1日にはボカロ曲を作ってはハードディスクに保存していきました。2018年にはPV動画の作成を相方CASCADEがしてくれるようになり、2019年1月1日、Landrock第11作目となる「瞬く流星群(Star-Lighters)」で初投稿をしました(翌年7月に一部リサンプリング)。冒頭の画像は「瞬く流星群(Star-Lighters)」のフライヤーですが、自由にダウンロードしていただいて構いませんのでどうぞご利用下さい。

【瞬く流星群(Star-Lighters)】(Landrock Feat. 鏡音レン) Uploaded to YouTube

つらつらと長文になってしまいましたが、私GRALEによる「ボカロ第1世代」の追憶が皆さんの心に残っていただければ幸いです。2020年以降にはボカロ文化が更なる進化を遂げていくことを願ってやみません。    

                       2019.12.17  Written by Landrock GRALE  (2021.06.21 一部リンク修正)