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「お砂糖」の次は「お乳」が来る!親を選べる社会に-VRChat

 VRChatには「お砂糖」と呼ばれる文化がある。2人の人間がパートナーの契りを結ぶことだ。リアルでは出会うことの無かったであろう2人が、VR上でパートナーとして生活できる時代だ。好きな姿形で肉体を乗り越えてパートナーになれるのだ。

 しかし「お砂糖」には性交渉や依存が付き物である。必ずしも悪いことではないが、中には今まで「愛」を受けた機会が少なかった人間が、相手の存在で自分の存在を満たそうとする状態のものもある。依存をすると互いの人格を消費するレースが始まり、やがて耐えられなくなり「お塩」と呼ばれる別れにつながる。これではあまりにも悲しい。

 愛は与えられなければ与えることができない。愛で満たされた状態でなければ、相手の愛を吸い付くして倒れてしまう。互いに愛を与えていつまでも幸せでいたい場合、無条件に全肯定され、愛を与えられる経験は大切だ。

 人間の人格形成において、最初に愛を与えるはずの親の存在は非常に大きい。しかし、全ての親が愛を与えられるほど、愛を受けてきた経験があるとは限らない。愛を受けられず育ってきた人間が子どもを作ると、愛を与えられずに虐待に発展する可能性もある。更に、親を選べない子どもは、一方的に支配されるようになってしまう。そうなった家庭は、どこからも愛を与えられることなく、苦しみの連鎖は末代まで続く。

 愛の無い家庭から人間を救うには、子どもの意思で親を選べる社会を作ることが大切だ。子どもが親を選べれば、苦しみの連鎖はその時点で絶ち切ることができる。子ども一人あたりの親の人数が限られていることも、負担や愛の欠乏につながるので、親を何人選んでもいい。たくさんの親からいろいろな愛を与えられれば、子どもは信じるということを知り安心できる。人を愛せる人になれる。愛の連鎖が始まる。

 「お砂糖」の次は「お乳」がやってくる。「お乳」は授乳に由来し、親子の契りを結ぶ文化だ。契りといっても、「ママ/パパ!」「よしよし!今日も生きていて偉いね」というだけで成立する。ずっと親にしていてもいいし、その時だけでもいい。全肯定の安心感を愛で実現できれば、もう親子だ。

 授乳カフェが盛況である以上、「お乳」の流行は時間の問題である。授乳カフェには総勢約50人の親がいる。そして赤ちゃんは何歳でも赤ちゃんになれる。これは、子育てに疲れた親も気軽に赤ちゃんに戻れることを意味する。愛されるのは子どもだけではない。親が赤ちゃんになれば、そこに愛が入るため、苦しみの連鎖は止められるかもしれない。もし、授乳カフェに来て「お乳」が成立したら、ぜひ #お乳報告 をしてみてほしい。愛の連鎖を創造するために、親を選べる社会を少しずつ作っていこう。

▽お乳報告テンプレート

お乳報告させていただきます🍼
この度、蘭茶ママさん (@l_ancia)と親子の関係になりました👨‍👩‍👧‍👦
VRCの世界で一緒に幸せに暮らしていきたいと思います🏠
今後とも、どうぞよろしくお願いします💕
#VRC #お乳報告

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