人力VOCALOID制作後記(2021年4月~9月)

2021年度上半期に投稿した人力VOCALOIDを振り返ります。

1. ルマ

誕生日に合わせて投稿した作品。春香人力は「Brand new!」を含めるとこれで6作目になります。素材は前回同様、OFAの春香ソロから「READY!!」「CHANGE!!!!」「自分REST@RT」「Brand New Day!」の4曲を中心に使用しました。

選曲の理由は赤が似合うからとか「ヴぁい!」がやりたかったからとかいろいろありますが、「アイマスのセンター」とか「アイドルの象徴」とか、そういう偏見に「バイバイ提唱」したかったことがひとつです。天海春香を見てほしいという思いで制作しました。

オリジナルの歌唱がVOCALIODでガイドボーカルとしては使えないため、今回は適当な「歌ってみた」のボーカルをSpleeterで抽出してその波形を参考に作りました。サビの「全然わかんない」のところはどうしてこうなったか全然わかんないですが春香らしさが出ていてお気に入りです。

のヮの < 全然わかんなーい!

2. ハートキャッチ☆パラダイス!

伊勢P主催のアイマス×アニソン企画「ANIME SONG FESTIV@L」に参加した作品です。素材は「七色ボタン」のときと同じで「アルストロメリア」「ハピリリ」から。「ハートキャッチプリキュア!」は花とファッション、そして「こころ」がフィーチャーされた作品で、これは甘奈にオファーするしかないと思い制作しました。

制作にあたってはミックスを前作から大きく変えました。従来は適当にコンプレッサーとディレイをかけて終わりでしたが、今回からはディエッサーやリバーブも使い、コンプレッサーはかけない(個々の素材の音量を調整して対応する)ことにしています。下記のページを参考にしました。

シャニマスの素材はノイズが大きく機械音のような仕上がりになりやすいのですが、ディエッサーを導入したことで刺さりをある程度は抑制できたように思います。しかしまだまだ切り貼りの詰めが甘い。それについては次で。

3. まっすぐ

G.R.A.D.編をプレイして、283プロのアイドルが歌う「まっすぐ」が脳内再生されたので作ってみました。素材は「ヒカリのdestination」「虹になれ」「トライアングル」の3曲と「ありったけの輝きで」が少し。投稿の9日前に追加されたLanding Point編のシナリオともぴったり符合する選曲になったと思います。たまたまですが。

「まっすぐ」はスローテンポで伴奏も静かなため、少々の違和感もごまかしづらく切り貼りに苦労しました。そこで気がついたのが有声子音(特にnやm)の音程。これがなめらかにつながっていないと違和感が生まれることを体感し、ピッチカーブを見て微妙な調整を加えながら切り貼りをするようにしました。なお作業時間(ry

動画はもちろん箱マスのパロディ。本当は2番にスタッフロールが流れるのですが、シャニマスにはスタッフクレジットがないためアイドル25人とはづきさん、社長のスライドショー(?)で埋めることにしました。ちょうど「Happyな思考回路で Let's Go!」のところに雛菜が来てしあわせ〜♡な仕上がりに。あは〜♡

名前の文字を順番に登場・退場させるのが地味に大変でしばらくAviUtlと格闘していましたが、さつきさんのスクリプト「TA標準登場」で簡単に再現できました。感謝。

4. 生きるをする

阿羅他さんの樹里MAD「ΛliVe」(sm37862652)をきっかけに制作したもの。もともと2月ごろにワンコーラスだけ作って放置していたのですが、第2回アイマス人力歌謡祭に向けて作っていたものを誤操作で完全に削除してしまいこちらで参加することに。バックアップは大切ですね。Windowsはファイル履歴という便利な機能を搭載しているのでそれを使いましょう。

素材は「無限マイセルフ」と同じで「夢咲きAfter school」「太陽キッス」の2曲。キーは原曲+4で、音域がmid1G-hiD#。素材の音域がmid2C-hiCなのでいま考えるとかなり無理のある音域でした。Aメロの低音がつらい。

それでも樹里らしさは残せたのと、「生きるをする」という素晴らしい選曲で作ることができたので満足しています。樹里ちゃんがいるから今日も生きてられる。

5. Rolling star

めぐるの誕生日に合わせて制作した人力です。めぐると言えば「HAREBARE!!」ですが、「夜の太陽」としてこういう応援歌も似合うと思い選曲しました。動画説明文の「応援してるよ~」は「Star n dew by me」に登場するプロデューサーとめぐるのセリフから。(BLEACHの巻頭ポエムを引用するか迷ったが合うものがなかった。)

素材は「ヒカリのdestination」「虹になれ」「トライアングル」の3曲。「Rolling star」は音域がmid2C#-hiDと素材に合っていたこともあり、かなり自然に仕上げられたと思います。これを超える作品が生まれるかどうか、りゅうせいのたき先生の次回作にご期待ください。

題字はシングル「Rolling star」のジャケットの再現で「Impact」というフォントです。今回の制作をきっかけにYUIのCDを収集し、それが「HELLO」の制作につながりますがそれはまた次回に。

アルバム「MY SHORT STORIES」に「I'll be」というめぐるにぴったりの楽曲がありました。これもいつか歌ってほしいですね。ギターをかき鳴らしながら。

6. Dazzling World

ディアリースターズ12周年および第4回シャニマス投稿祭に合わせて投稿した作品です。

アンティーカの人力はこれが初制作で、「バベルシティ・グレイス」「幻惑SHILHOUETTE」を素材に作りました。本当はもう1曲くらいあるとよかったのですが、ほかに使えそうな素材が手元になかったので2曲で妥協。ゆえにクオリティもそれなりです。これが反省点。

選曲の理由として歌詞や雰囲気が合っていることはもちろんですが、ディアリースターズのシナリオにもぴったりだと思いこれを選びました。ファンを裏切ることになっても自分の理想を行くことを決めた涼と、G.R.A.D.編・LP編の咲耶を重ね合わせています。動画説明文の「──病める時も、健やかなる時も。」も咲耶のLP編から。「晴れやかな気持ち」が伝われば幸いです。


以上、2021年度上半期の振り返りでした。今後もゆっくり作っていきます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?