フラメンコのーと💃 〜曲の構成〜 (2023年9月22日)
そもそもフラメンコには
①ギタリストが一人で曲を奏でるギターソロ
②カンテ(歌い手)がギターを伴って歌うカンテソロ(ギター無しの無伴奏のこともある)
③バイレ(踊り手)が入るフラメンコ
があります
①はギタリストが全てのパートを責任持って弾き通します
②はカンテが歌詞(レトラ)を歌うパートと、歌詞の合間にギターがメロディを弾いているパート(ファルセータ)があります
そして③のバイレが入ってくると
状況は一気に複雑になります
フラメンコの曲の違い編で紹介した
フラメンコの木で
ソレアレス系という曲の系統があり
そのソレアレス系の中に
アレグリアスAlegriasという曲があります
このアレグリアスは”喜び”とか”嬉しさ”という意味で
曲自体も明るく、軽快なテンポの曲です
日本のフラメンコのお教室でも
大抵最初に習うヌメロ(曲種)が
このアレグリアスです
ここにアレグリアスでよく見られる
代表的な構成を書いてみます
■アレグリアスの代表的な構成
・サリーダ (バイレ登場パート)
・ジャマダ (カンテのレトラ歌い出しのための合図)
★レトラ (カンテが歌ってるパート)
★ファルセータ (ギターのメロディ演奏のパート)
・シレンシオ (アレグリアス特有の静かな動きのパート)※人によってあったりなかったり
★エスコビージャ (バイレの足技パート)
・ジャマダ (カンテがブレリアを歌い出すための合図)
★ブレリア (アップテンポの”嘲り”と呼ばれるパート。ここで盛り上げてフィナーレに向かう)
・フィナル (フィナーレ。バイレ退場パート)
大体こんな感じ😄
前回お話ししたコンパスを繰り返して1ユニットが構成されており
★がついているところは
そのユニット自体が
何回か繰り返されるような構成となってます
そしてこれは
あくまでよくみられるパターンの一例であって
その構成は
それぞれのバイレによって変わります
まあでもサリーダ(登場)とフィナル(退場)は必ずあるし
レトラ 、ファルセータ、エスコビージャという
カンテ、ギター、バイレそれぞれの腕の見せ所は
基本的に盛り込まれてます
そして
「ジャマダLlamada(呼ぶ)という合図でカンテが歌い出す」
っていう決まり事があったり
そういう数々の暗黙のルールが裏にあって
阿吽の呼吸でステージが繰り広げられているのです
指揮者もいないのに
よくステージが成立するなって思ってたでしょ😂
これはみんなが
こういう決まり事をちゃんと勉強して
守っているからです
ね〜
フラメンコって難しいでしょ😭
でもこういうことやってるんだ〜
ってのがわかると
さらにフラメンコを見るのが
面白くなってきますよ💃
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