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建築技術2022年9月号

久しぶりにnoteを書きます。
建築技術2022年9月号「思考ツールを活用し造り込み構造デザイン」が出版されました。私も今回、記事を書かせていただきました。
詳しい内容は本誌をご覧いただければと思います。

本誌建築技術2022年9月号

4頁のボリュームといえど、正直、書く内容に迷いました。
腰原先生の特集号の趣旨の中で、設計から製造、施工に至るプロセスというところがありましたので、構造デザインとしての個別性ではなく、中大規模木造の設計、製造の関係性とスキームの普遍化に着目しています。

現場段階でプレカットができない、とか施工できませんと言われた苦い経験はありませんか?私はたくさんあります。
そのため、設計段階で木材の材料調達や加工機を意識し、構造計画を考えていく必要があります。(とはいえ、今はプレカット屋さんが優秀なのでなんとか納めてくれてますが、いつまでもプレカット屋さんを泣かせるわけにもいきませんよね)

さて、全て特殊加工機を使えば良い構造デザインになるとは思えませんし、一般加工機を多用すれば形態が単調になります。バランスが大事だとは思いますが、こういった時、製造側のエンジニアとコミュニケーションをとりながらプロジェクトを進めることは重要です。

コミュニケーションを円滑するためにデータ連携を円滑に行えるようなワークフローを考えました。コンピュテーショナルデザイン,BIM,XRをうまく連携させる方法はもはや特殊技術でもないので、一般利用できるように情報をまとめています。EELは現在フリーウェアですのでぜひご利用ください。

データ連携と各エンジニアの関係


世界情勢が不安定な今、設計案の実現化が従来よりも難しく感じます。
そんな中、無事竣工したあかばね子供園に園児が楽しく遊んでいる姿を見て、このプロジェクトに携われたことを嬉しく思います。


建物外観
遊戯室内観
武田先生(千葉大学)、太幡先生(名古屋大学),私


この特集号には他にも面白い構造デザインの取り組みが紹介されていますので、
ぜひお手にとってご覧ください。

自分の考えをまとめる機会を与えて頂いた腰原先生、建築技術の出版社に方に感謝申し上げます。私も会社を管理する立場になりつつあるため、マネージメントサイドから構造設計を今一度振り返って、読者の皆さんが楽しめるように記事を起こしてみようかと思います。

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