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マハーバーラタやバーガヴァタムに書かれていない真実、ロックフェラーに関するサイババとの対話

アニール・クマール教授(以下、A.K.):なぜパーンダヴァ兄弟とカウラヴァ兄弟はお互いに愛情を持たなかったのでしょうか?

スワミ(サティヤ・サイババ) : パーンダヴァはカウラヴァに対して愛を持っていました。ある時、ダルマラージャが、もし誰かが自分たちと戦うようになったら、105人のカウラヴァ兄弟として団結する、と宣言したのです。しかし、パーンダヴァ族はカウラヴァ族に愛情を注いでいましたが、カウラヴァ族はそれに応えませんでした。ある時、ガンダーリー(カウラヴァ兄弟の母親)がクリシュナ神に尋ねました。
「パーンダヴァ族はたった5人で、カウラヴァ族は100人です。しかし、あなたはパーンダヴァ族をすべて救って、カウラヴァ族を一人も救っていません。あなたはどんな神様なのでしょうか?」
クリシュナはこう答えました。
「彼ら(カウラヴァ兄弟)に母親の視力さえも降り注がなかったのに、どうして神の視力(恩寵)が彼らに降り注ぐと期待できるでしょうか
?」
これを聞いたガンダーリーは、恥ずかしいと思いました。

* 編集者注:ガンダーリーは盲目の夫ドリタラーシュトラと結婚したときから、不憫な夫のために自分の両目に布を結んでいたため、生まれてから一度も子供を見ていないのだそうです。スワミはいつもこの例を取り上げて、子供の頃から正しい価値観を教え込むためには、母親が子供に目を向けることが大切だということに焦点を合わせています。

A.K.:プララヤムの意味は何ですか?

スワミ : プララヤムとは、完全な消滅を意味します。グジャラートで起きた地震は、プララヤムのようなものでした。プララヤムは、財産や人命の破壊や喪失を意味するだけでなく、動物や他の生き物の死も含まれます。火山の噴火もプララヤムです。パンディットたちは、人々を惑わし引きつけるために「プララヤム」という言葉の意味を変えてしまったのです。

A. K. : スワミ、プララヤムはイーシュワラ・サンカルパ(神の意志)によるものですか、それともマーナヴァ・サンカルパ(人間の意志)によるものですか?

スワミ : それはイーシュワラ・サンカルパではありません。マーナヴァ・サンカルパがその理由です。人間の思考、行動、感情がその原因です。

A.K.:サンジャヤはドリタラーシュトラの王国にいましたね。彼の役割は何だったのでしょうか?

スワミ : いいえ、彼はドリタラーシュトラの王国にはいませんでした。彼はクリシュナと共にいました。パーンダヴァ族は二度、カウラヴァ族に和平のメッセージを送りました。一度はサンジャヤを通して、もう一度はクリシュナを通してです。「サンジャヤ」とは、サムヤム(平静)に到達した者という意味です。彼は感覚を完全にコントロールすることができます。

(それからスワミはサンジャヤのカウラヴァへのメッセージに関する美しいテルグ語の詩を朗読しました。その詩の意味を説明するとこうでした。)

『正義は常に勝ち、利己主義はいつか消え去るだろう。武器の雨が降ってきて、全世界を滅ぼすだろう。あなたは今、ソータ・プートラ・カルナ(戦車兵の息子カルナ)と邪悪なシャクニを誇りに感じているのでしょう。彼らのせいで、いつか戦争に負けることを忘れてはなりません。』

[2001年3月5日(月)]


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スワミ: (アニール・クマール教授に)ロックフェラーの話を知っていますか?彼の病院がコダイカナルにあります。アメリカの学生は外国に居たのでロックフェラーを知っています。

アニール・クマール教授: 私は断片的にしか知りません。

スワミ : Pilliki Kooda Bhiksham Pettevaadu Kaadu(彼(ロックフェラー)は猫にさえ施しを与えなかった)! 彼は世界で最も裕福な人物の一人でした。彼はいつもお金のことばかり考えていて、そのためにまともな食事をしたことがありませんでした。あるとき、彼はひどい病気にかかりました。彼はすべての医者のところへ行きましたが、どんな薬も彼を治すことはできないと言われたのです。そして、彼は私のところに来て、私は彼に二つの言葉が彼を治すことができると言いました。それは、Tyaagam(犠牲)とPrema(愛)です。プレーマとティヤーガはどんな病気も治すことができます。プレーマ アウシャダム、ティヤーガム パティヤム(愛は薬のようなものであり、犠牲は定められた食事のようなものです)。そして、彼はカリフォルニアに病院を建てました。すべての医師が、彼は50年以上は生きられないだろうと告げました。しかし、最終的に彼は97歳まで生きました。

* ジョン・ロックフェラー(1839-1937)
(1937年逝去。ロックフェラー大学病院は、スワミが肉体的に出現する何十年も前の1910年に建てられました。彼とスワミの出会いについて公表された記録はありません。しかし、スワミが誰かを導き、誰かにインスピレーションを与えたと述べる時はいつでも、それは必ずしもシュリ・サティヤ・サイとしての肉体の姿ではありません。スワミの宇宙的な導きとインスピレーションは、スワミとその神性を知らない人々が、スワミのアバターとしての滞在中や、スワミの出現の何十年も前に経験しています。ちょうど彼がリシュケシュのスワミ・シヴァナンダに、1910年代に祝福された霊的体験について話したようにです。スワミ・シヴァナンダは、「どうしてあなたがそのことをご存知なのですか?あなたはその時まだ生まれてもいなかったのに!」。その質問の答えはこうでした。『私は生まれたことがあるのでしょうか?私は生まれたことがあるのでしょうか、死んだことがあるのでしょうか?』
この体験は、スワミの伝記『Sathyam Sivam Sundaram』に詳しく書かれています。)

[ 2002年9月21日(土)]


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A.K.:スワミ、人々はクリシュナがパーンダヴァを偏愛されていたと言いますが、本当ですか?

スワミ : いいえ、結婚する前から、ドラウパディはクリシュナの神性を認めていました。また、スヴァヤムヴァーラ(少女が集まった人々の中から花婿を選ぶ儀式)の際、パーンダヴァたちがブラフミンの姿をしていたにもかかわらず、彼女はパーンダヴァたちを認めました。父親が「貧しいブラフミンと結婚することになってしまった。」と気を悪くすると、彼女は言いました。
「心配しないでください。彼らはブラフミンではないのです。これから先、彼らの偉大さを知ることになるでしょう。」
クリシュナはパーンダヴァをえこひいきしていたわけではありません。戦争中、ドゥルヨーダナとアルジュナはクリシュナのところに助けを求めに行きました。アルジュナはクリシュナの足元に座り、ドゥルヨーダナは傲慢なため、頭の近くに座りました。クリシュナは眠りから覚めると、まずアルジュナを見て、何の用かと尋ねました。というのは最初に見た人に話しかけるのが王の資質だからです。アルジュナは言いました。
「スワミ、私はあなたの助けが必要です。」
するとクリシュナは言いました。
「私には二つのものしかありません。ひとつは軍隊、もうひとつは私自身です。あなたが望むものをどちらかを選んで、得ることができます。」
しかし、アルジュナは黙ったままでした。その時、ドゥルヨーダナが咳払いをして、自分もその場にいることを示しました。それからクリシュナは彼の方を向いて尋ねました。
「義兄よ、いつ来たのだ?何が望みか?」
ドゥルヨーダナは軍隊を頼みました。そしてクリシュナはアルジュナの方を向いて言いました。
「ドゥルヨーダナは軍隊を要求しました。今、私だけが残っています。私はあなたと一緒に行きます。私を連れて行きなさい。」
クリシュナはその前に、武器を持たず、戦わないという誓いを立てていました。クリシュナは常にダルマの味方でした。ダルマラージャはダルマの具現者でしたから、クリシュナは常にパーンダヴァたちと共にいました。

A. K. : スワミ、トレータ・ユガとドワーパラ・ユガの違いは何ですか?

スワミ。トレータ・ユガでは、戦争はダルマとダルマ・パトニ(正義と正しい妻)のために行われました。ラーマもラーヴァナも富を必要としませんでした。ドワーパラ・ユガでは、戦争はダーラニ(土地)、ダルマ、ダルマ パトニのためでした。ここでは、政治もありました。カリ・ユガでは、人はダーナム(富)とアディパティヤム(権力)のために戦います。

A.K.教授:ダーラニ(土地)のために戦うのは間違っていないでしょうか。

スワミ : ドリタラーシュトラは盲目でした。盲人には統治する権利がありません。ですから、王国全体はパーンドゥ王に属していました。ダルマラージャは長男でしたから、王国はパーンダヴァ族に行くべきでした。パーンドゥの死後、カウラヴァが強引に王国を占領しました。ですから、彼らはダルマのために戦いました。ですから、それは間違いではありません。

A.K.:スワミ、ドリタラーシュトラはダルマを知らなかったのでしょうか?

スワミ : 彼は知っていました。しかし、ブラマ(息子たちへの過剰な執着)にとらわれていたのです。今日、人々はお金のために闘っています。当時は、彼らはダルマのために闘っていたのです。(ロシアの帰依者の方を指さしながら)ロシア人は、その時代から私を見ているのです。彼らは聞くことはできませんが、私を見て幸せだと感じています。

[2001年3月1日(木 )]


参考 :     

https://sathyasaiwithstudents.blogspot.com/2021/04/conversations-galore-on-stories-from.html?m=1        

https://sathyasaiwithstudents.blogspot.com/2020/09/prema-and-tyaaga-can-cure-any-disease.html?m=1          

https://sathyasaiwithstudents.blogspot.com/2020/03/was-krishna-partial-towards-pandavas.html?m=1         

愛と優しさをいっぱいありがとうございます!