いじめに関する学級懇談会での対応

いじめに関する記事が続いておりますが、年を越す前に記録を残しておこうと思います。

全てのこどもの味方でいたい、
全てのこどもを守りたい、
みんなでみんなの子を見守りたい、
そんなあなたに届きますように。


我が子がいじめの被害に遭っていることを、学校側が早い段階で認めて下さり、
クラス全員の保護者に経緯を説明するため、緊急保護者会を開いて下さいました。


一通り説明が終わったところで、保護者のお一人が、我が家の今の気持ちを聞かせて欲しいと言って下さったので、「被害者の親」という立場ではあるけれど、
私たちは共に子育てしている仲間です。
みんなでみんなの子を見守っていきましょう。
という気持ちでお話してきました。

以下、同じ思いをしている方の参考になれば嬉しいです。


まず初めに、いじめには加害者がいるけれど、「いじめっ子」という風には思わないでほしい。
今回は、たまたま、その子たちが加害者になってしまったというだけ。

この地域の「いじめ防止基本方針」の中の、いじめの理解という所にも、
「いじめは、どの子どもにも、どの学校にも起こりうるものである。とりわけ、嫌がらせやいじわる等の『暴力を伴わないいじめ』は多くの児童生徒が入れ替わりながら被害者にも加害者にもなり得る。」
と記載されている。

次に、「被害者側にも非があるから、いじめられても仕方ない。」と考える方もいらっしゃると思うのですが。
例えば、どんなに露出して異性の部屋に一人で遊びに行ったとしても、同意のない性的な行為は、性暴力にあたります。
それと同様に、どんな理由があろうとも、いじめて良い理由にはなりません。今はそういう時代です。
自分の子どもを守るためにも、子ども自身が自分を守るためにも、それは知識として私たち大人も子どもも身につけていかないといけないと思います。

以前から、いじめと取れる行為があったことは、本人から聞いて知っていました。
それでも、本人が毎日楽しく学校に通えていること、加害児童とされる子たちと良好な関係を築けている時もあること、などから、しばらく様子を見ていました。
多少のトラブルは経験しながら人間関係を学んでいけば良いと思っていましたし、担任の先生を信頼していたので、様子を見ても大丈夫だと判断しました。

ですが、今回は初めて「いじめられている」と言ってきたこと、内容が人格否定、人権侵害にあたる行為であったことから、学校側にお伝えし、今に至ります。

今回いじめとされる行為は、確かに間違ってはいましたが、何のためにそれをしたのか、その目的は、どんな時も善(愛)であることは、共通理解として持っていてもらいたいです。

子どもたち一人一人はとても素敵な子だけれど、今回該当する行為だけが、してはいけない行為であった。それは、失敗の一つ。まだまだ未熟な子どもたちですから、失敗もたくさんします。

できれば、子どもたちにも、その人の「存在」と「行為」というのを分けて考えられるように育ってほしいと願っています。そのために、私たち大人は、どういう対応をしていけば良いのかを考えていきたいです。

ただし、今回こういう事が起きたので、このクラスがそういう雰囲気や傾向があるということは、注意して見守っていきたいと思います。

この後に、
●診断の有無に関わらず、特性があること(誰しも多かれ少なかれある。)
●いわゆる「良い子」に育てていない、その子らしく命が輝けるように、面白い人に育ってきていること。
それらが原因で、トラブルは多くなるかもしれないこと(子ども同士の喧嘩やいさかいなどのトラブルは悪いことだと思わない)。
などをお話しました。

その上で、クラス全員仲良くなんて大人の勝手な希望であって、合う合わないは絶対にあるし、嫌いな人がいても良いんです。
それを仲良くさせようとするから歪みが生じてしまうんだと思います。嫌いなら、極力関わらないようにすれば良いだけなんです。
嫌いだから距離を置くというのと、いじめるというのは全く別です。

全員が全員のことを好きでなくて良い。苦手な人がいても、嫌いな人がいても、どうやったらお互いが気持ちよく過ごせるのかを一緒に考えていけると嬉しいです。


いや〜
これね、、
受け取り方は人それぞれだし、
その人のその時の心の状態によって、伝わったこともあるだろうし、全然伝わらなかったこともあるだろうし…
私も言葉足らずだった所もあったなって、後から思ったり。

加害者の親となってしまった人、特にお母さんは、
私の育て方が間違ってたのかもって思ったり、
一生懸命育てているのにもうどうしたら良いかわからないって思ったり、
この子のせいで…とか、この子さえ居なければ…とか思ってしまう人もいるかもしれない。

でも絶対にそんなことなくて!どうかどうか、一人で抱え込まないでほしい。どうかどうか、一緒に考えていけますように。

トラブルを起こしやすい子のお母さんだけが、いつもビクビクドキドキして、予防線を張って、ごめんねごめんねって言っている社会ではなくて、

誰の子ってそのご家庭(お母さん)だけに責任を負わせる社会ではなくて、

みーんなでみーんなの子を見守っていける社会でありますように。

困ったように見える子は、困っている子。という見方が、もっともっと広まりますように。

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