事業部付きのAnalyticsになるまで

この記事はfreee データに関わる人たち Advent Calendar 2019 17日目のエントリーです。

こんにちは。
freeeアドバイザー事業部、事業部付きAnalyticsのlala-ch(ララ・チャン)です。

こういった発信が初めてなのと、データ界隈の人に発信できるものがない!?とネタに迷い続けた締め切り前夜。深夜テンションでお送りしております。
とりとめのない小話ですが、どうぞお付き合いくださいませ。

私からは、Analytics本隊から離れた所、野生のAnalyticsとして生まれるまでのことを書いてみようと思います。


事業部付きのAnalyticsって?

そのまんまですが専任の分析担当で、レポートラインがAnalytics本隊と全く別になっている点が特徴でございます。

当時、各事業部がデータドリブンな意思決定をクイックにやりたいと思っても、高度分析に対応する本隊のリソースを借りるのは容易ではありませんでした。彼らはいろんなチームから引っ張りだこだったのです。
そのため、私のいた事業部は考えました。

「リソースがないなら内製化したらいいじゃない」

知識ゼロのメンバーを、Analyticsにクラスチェンジさせる計画のはじまりです。


きっかけは、スプレッドシートの関数と戯れていたことでした。

社内のマッチングサービスに携わっていた時代、候補選びの生産性を上げるため、40種類の任意項目に反応して、数千の候補から対応できる候補のみを返すシートを作っていました。
開発リソースが取りづらかったのです。

100字を超える関数を嬉々として掛け合わせた結果、シートは属人化。
チームのジャーマネから誘われます。

ジャ「SQL書くの、親和性ありそうだからやってみません?」

私は快諾し、シートは死にました。

(※シートは生まれ変わりサービスは無事です。ご安心ください)


セルフ・オンボーディング始まる

知識ゼロだった私の最初の仕事は、文字通りセルフでのオンボーディングでした。
チャレンジングな事業部だと驚いたのと、新しいこと覚えられるぜ!と喜んだのを覚えています。

事業部で初めて作られたロールであることなど、期待値を含めた説明がありました。
やる気だけはあったのでSQLを一から学びます。

ジャ「Analytics留学っていうのがあるみたいなので、がんばってください!」

Analytics留学は社内の希望者に、本隊の人たちがSQLの基礎を教えてくれるという勉強会でした。
オンボーディングのために通い詰める私。↓ヤブヘビでリミットを決めてしまう知識ゼロの私。

lala「留学めっちゃわかりやすい。実働までリミットあるとしたら、1ヶ月くらいですかね?」
ジャ「いいっすね。それでいきましょう!」

間に合わなかったらと、生産活動のない1ヶ月間は緊張感がありましたが、留学制度の運営は優秀でした。
半月ほどで、100行くらいのSQLも読めるようになります。


カオス・サーファーに続け

SQLに触れて最初に知ったのは、freeeの課金データ構造が持つカオスでした。

結構なスピードで進化してきた組織ですが、データベースも結構なスピードで増えていったようでした。すごく、いっぱい。
新しく生まれるカラムと、眠りについたカラムが消えることなく混在した世界。
そこに息づいている諸先輩方が言うのです。

「いやー実は、カラムとかテーブルを全部まとめた資料ってないんですよ」

増築特化の世界にようこそ。


圧倒的なのは、先輩たちの適応力でした。

増築されたデータの山を把握し、質問した内容はだいたい「ああ、あれか」と返してくれるそのキャッチアップ力。全員が今日におけるデータのヌシ。
デビューまであと半月ほど。覚えられる地頭でないという確信があり、しかし実働は目前という焦りがあり。

「装備できる基礎を、作るしかない」

足りない頭は、外付けしたい派。
社内に点在するカラムとテーブルの資料と断片を統合して、誰でも「ああ、これね」と参照できる資料を作りました。

作成に半月かかりましたが、先輩たちが息をするようにやっている「どこになにがあるねん問題」はパッと解決できるようになりました。
実働のデビューにも、ぎりぎり間に合いましてございます。


こんにちは分析の世界

デビューしたのが2019年5月なので、半年くらい経ちました。
カラムとテーブルをまとめた資料は、データ民主化のために今もちょいちょい更新してまして。maimaiさんをはじめ、他の人も使ってくれているらしく、嬉しい限りです。

実務も、試行錯誤の連続ですが楽しくやっており、300行くらいのSQLならそれっぽく書けるようになりました。本隊の先輩から「また複雑なクエリー書いてるんですか?」と冗談交じりにいじられております。
先輩、違うのです。事業部のデータが複雑なのです。


他の組織でも参考になる何かを書けないかとも思いましたが、色々と自分に足りないものが多く、こんな感じの着地になりました。
事業部付きとして小さな野心もあるのですが、もうちょっとスキルが上がったら、来年機会があれば、それっぽいことを書ければと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。