アルパヌ語文法書

目次

  1. アルパヌ語について

  2. 文字と発音

  3. 語形変化

  4. 肯定文

  5. 否定文

  6. 疑問文

  7. 命令文

  8. 過去形

  9. 未来形

  10. 助動詞

  11. 進行形

  12. 比較文

  13. 受動文

アルパヌ語について

アルパヌ語とは、北セレグヌの国、アルパヌ共和国の公用語です。
北セレグヌ語族海峡語派に属し、近隣には同じ語族の半島語派が存在します。
話者は全世界に約250万人いるとされており、諸外国にも多くの話者が居住しています。

文字と発音

アルパヌ語ではラテン文字を使用します。
A a [a] 日本語の「あ」に近い音です。
B b [b] 日本語のバ行子音の音です。
D d [d] 日本語のダ行子音の音です。
E e [e] 日本語の「え」に近い音です。
F f [f] 英語のFの音です。
G g [ɡ] 日本語のガ行子音の音です。
H h [h] 日本語のハ行子音の音です。
I i [i] 日本語の「い」に近い音です。
J j [j] 日本語のヤ行子音の音です。
K k [k] 日本語のカ行子音の音です。
L l [l] 英語のLの音です。
M m [m] 日本語のマ行子音の音です。
N n [n] 日本語のナ行子音の音です。
O o [o] 日本語の「お」に近い音です。
P p [p] 日本語のパ行子音の音です。
R r [ʁ] 喉の奥でガ行とハ行の中間音を発音します。
S s [s] 日本語のサ行子音の音です。
T t [t] 日本語のタ行子音の音です。
U u [u] 日本語の「う」に近く、唇はすぼめます。
V v [v] 英語のVの音です。
W w [ʋ] Fの口の形でWを発音します。
Z z [z] 日本語のザ行子音の音です。
PとF、BとVとW、HとRとGは近年、アルパヌ共和国首都サタスの方言では区別が失われています。

語形変化

アルパヌ語の単語は文法的な役割を示す9つの格によって変化します。
主格: 単語の最後にtoがつきます。主語として使います。
対格: 単語の最後にroがつきます。目的語として使いますが、他の格接尾辞がある場合、対格接尾辞は使いません。
与格: 単語の最後にmiがつきます。動作の対象を示します。
奪格: 単語の最後にkoがつきます。動作の起点を示します。
属格: 単語の最後にsaがつきます。物の所有を示します。
具格: 単語の最後にpeがつきます。動作の道具を示します。
在格: 単語の最後にnoがつきます。物の存在場所を示します。
共格: 単語の最後にmoがつきます。動作の共同を示します。
呼格: 単語の最後にjaがつきます。人や物を呼ぶときに使います。

肯定文

ここからは実際に単語や文法を使ったアルパヌ語学習が始まります。
辞書: https://zpdic.ziphil.com/dictionary/arupanuti

アルパヌ語では、主語、述語、目的語のある文をSOVで組み立てます。丁寧語にする時は文末にtoを置きます。
人称や主語の人数によって述語や目的語の単語が変化することはありません。
例文
・Oluto Satasumi jamu. 私はサタスへ行く。
・Olutoto Satasumi jamu. 私たちはサタスへ行く。
・Uluto Satasumi jamu. あなたはサタスへ行く。
・Ulutoto Satasumi jamu. あなたたちはサタスへ行く。
・Eluto Satasumi jamu. 彼はサタスへ行く。
・Elutoto Satasumi jamu. 彼らはサタスへ行く。
・Aluto Satasumi jamu. 彼女はサタスへ行く。
・Alutoto Satasumi jamu. 彼女らはサタスへ行く。

否定文

アルパヌ語では、否定の意味を表す文を組み立てる場合、否定する単語の頭にA'を置きます。A'の後に母音が続く場合、A'と分けて発音します。
例文
・Oluto a'Satasumi jamu. 私はサタスへは行かない。
・Oluto a'Arupanularo benu. 私はアルパヌ人ではない。

疑問文

アルパヌ語では、疑問文にするときに疑問の対象の単語の頭にE'をつけ、ピリオドをクエスチョンマークに変更し、発音するときは語尾を高くします。疑問詞疑問文の場合はそれらに加え目的語を疑問詞に置き換えます。
答えが正しい場合は "Kota." を使い、答えが正しくない場合は "Ato." を使います。
例文
・Uluto e'Satasumi jamu to? - Kota to. あなたはサタスへ行きますか。- はい。
・Uluto e'Arupanularo benu to? - Ato, oluto Lakusularo benu to. あなたはアルパヌ人ですか。- いいえ、私はラクシュ人です。
・Uluto e'medemi jamu to? - Oluto Kasatomi jamu to. あなたはどこへ行きますか。- 私はカサトへ行きます。
・Uluto e'a'Rotulutasutoularo benu to? - Kota, oluto Arupanularo benu to. あなたはロートルタスト人ではないですか。- はい、私はアルパヌ人です。

命令文

命令文を作る時は命令する動詞の頭にU'を置き、主語を命令の対象にします。丁寧にする時は文末にtoを置きます。
例文
・Uluto Satasumi u'jamu. サタスへ行きなさい。
・Uluto Tamilanotomi u'jamu to. タミラノトへ行ってください。

過去形

動詞を過去形にする時は動詞の頭にI'を置きます。
例文
・Oluto Sutasumi i'jamu. 私はサタスへ行った。

未来形

動詞を未来形にする時は動詞の頭にO'を置きます。
例文
・Oluto Vasomi o'jamu. 私はヴァソへ行く予定だ。

助動詞

助動詞を使うときは、助動詞を必ず動詞の後ろに置きます。
例文
Oluto Satasumi jamu nede. 私はサタスへ行ける。
Oluto Vasomi jamu paka. 私はヴァソへ行かなければならない。
Eluto Tamilanotomi i'jamu zafe. 彼はタミラノトへ行ったかもしれない。
Eluto Kasatomi i'jamu raga. 彼はカサトへ行ったに違いない。

進行形

進行形の文を書くときは、動詞の前にGa'を置きます。
過去進行形の場合は動詞を過去にし、未来進行形の場合は動詞を未来にします。
例文
Oluto talu wetero ga'jako. 私はこの本を読んでいる。
Oluto katazero ga'i'mana. 私は詩を書いていた。
Oluto matadeno ga'o'pasa. 私は明日は歩いているだろう。

比較文

比較文を書くときは、比較級の場合、動詞の前に "比較対象 manato" となるような語を置きます。
最上級の場合は、動詞の前に "比較対象 mokara" となるような語を置きます。
例文
Talu panato bita vizi pana manato benu. この花は他の花より美しい。
Satasuto bita deroro deka mokara benu. サタスは世界一美しい首都である。

受動文

受動文を書く時は、動詞の前にBa'と置きます。
動作を行った人を示す場合は動詞の前に "その人 ta" となる語を置きます。
例文
Talu weteto talumi ba'saka. この本はここで販売されている。
Talu weteto Zakara Defekero ta ba'i'mana. この本はザカラ・デフェケロによって書かれた。

最後に

ここでアルパヌ語の基礎文法の学習は終了です。これでアルパヌ人と会話する時に、文法面で困ることはないでしょう。
ぜひ、辞書なども使い、文章を組み立ててみてください。
質問や文章の添削などはこの記事のコメント欄で受け付けます。また、他の私の架空言語の文法書の公開も予定しております。公開したらこの記事の最後にリンクを掲載させていただきます。
全てのアルパヌ語学習者に良い結果が残るように…
Beisklafki Barsak アルパヌ語名: Pasakarono Tikizano

ラクシュ語文法書: https://note.com/lakshish/n/nf3006fa617db

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