めくるめくサイドポニーの世界

突然だが、あなたは「サイドポニー」もしくは「サイドテール」をご存知だろうか？

ポニーテールやツインテールと同じように、髪型の名称である。しかし、ポニテやツインテほど王道ではないのがサイドポニー/サイドテールなのである。ほら、既に名称すらなんか曖昧だし。

画像を見るのが手っ取り早いと思うので、今回は画像を沢山載せてみようと思う。全部拾い画です。

ということで、改めて、サイドポニーとは

こういう片側に寄せて一つに括るような髪型のことである。

私はこの髪型が、「なんかすき」である。

何故「なんかすき」なのだろうか？

そもそも「サイドポニーがなんかすきだな」と意識したこともそんなに無かった。

しかし、考えてみればきっかけははっきりしている。

そう、明らかに私がかつて推していた、ももいろクローバーZの有安杏果がよくやっていた髪型なのだ（上の画像4枚は全て有安杏果）。

有安杏果（ももクロ）は、私が人生で初めて推したアイドルだ。つまりこの人の影響が今も私の中には根強く残っている。

例えば、アイドルグループを見ていると「歌上手い担当」っぽい子を無意識に注目しちゃうとか、ちょっとハスキーな声を可愛いと思っちゃうとか、ポリスのコスプレにグッとくる（参考:怪盗少女MV）とか、何かと緑色が目に付きやすいとか…。

どれも「有安杏果が好き」ということから派生していったものなのだが、それが有安杏果と切り離されたところで見ても魅力的に感じるようになった。推しの影響って怖い♡（きゅるん）

で、その中の一つに「サイドポニー」があるのである。

まぁ何が言いたいかって、「サイドポニー（特にアイドルの）って、可愛くね？」ってことだ。

こういうのフェチって言うのかな。そんなフェチのススメをちょっと見ていってよ。可愛い子たくさん載せてるから。

そもそも何故「サイドポニーが良い」のか？

私なりにちょっと考えてみた。

・ポニテにもツインテにも無い「アシンメトリー感」

・可愛さとカッコよさの絶妙なハイブリッド

・普通に生活してるとあまり見られない（≒アイドルならではの髪型）

こんな感じだろうか。

高い位置で片方に寄せて縛る。何故高さが必要なのか、何故片側に寄せる必要があるのか、そこに合理的な理由は特にない（多分）。

ただ、合理的な理由が無ければ無いほど、なかなか見ることのできない、アイドルでしか見られないような魅力的な髪型となるのだ。

引き合いにポニーテールとツインテールを出して考えてみよう。

ポニーテールは、頭のてっぺんとか真後ろとか、とにかく頭の中央のラインで縛っている。

（AKB48：大島優子、松井珠理奈、前田敦子、高橋みなみ、渡辺麻友）

（IZ*ONE）

（豆柴の大群：ナオ・オブ・ナオ）

実際ポニテにしたことがあれば分かるかもしれないが、下ろしている時より断然スッキリして動きやすいし、暑い時にも涼しさを感じられる髪型だ。ただ、高い位置にすればするほど、頭皮が引っ張られて痛かったりもする。それから長さがあればあるほど、一箇所にまとめた分だけ頭が重くなる。

活発で明るいイメージが出る髪型。アレンジ次第でカッコよく大人っぽくも可能。ふんわりよりはキリっとした印象になりやすい。

では、ツインテールについてはどうだろうか。

（μ's：矢澤にこ）

（ももいろクローバー：玉井詩織）

（でんぱ組.inc：古川未鈴）

（乃木坂46：堀未央奈）

アニメキャラのイメージが強い髪型という認識もあるせいか、日常ではポニーテールよりも見かける機会が少ないように思う。実際にやる上でポニテとの違いといえば…まとめやすい？二つに分けて縛れるので左右それぞれの最寄りに行ける感じでポニテよりは後れ毛が出にくい（気がする）。あとポニテほどは頭が重くならない。左右でバランスが取れるから。でも綺麗に二つに分けることが難しかったり、高さを揃えるのが難しかったりする。

可愛らしく幼い印象を与える上、インパクトもあるので、アイドルの髪型にはうってつけだといえる。

じゃあ、サイドポニーは？

（櫻坂46：田村保乃）

（Juice=Juice：宮崎由加）

（乃木坂46：白石麻衣）

ポニーテールほど王道でもなく、ツインテールほど幼さやキュートさが際立つ訳でもない。でも、「なんかいい」のだ。

先ほど挙げたように、ポニテやツインテは左右が対称になるのに対して、サイドポニーは非対称だ。左右で釣り合わない。でもそれが何故魅力的に感じるのか？分からない。顔立ちが整っている（→左右対称に近い）人がサイドポニー（左右非対称な髪型）をやるからじゃないか、とかも考えた。でも別に意識はしてない。けど、なんかいいっしょ？

ポニテやツインテで述べたように実際にサイドポニーにすることを考えると、片側一箇所にほとんどの髪の毛の重量がかかるため頭が持ってかれそうになるだろう。それから集合場所（まとめる場所）から近い奴（髪の毛）と遠い奴（髪の毛）が出てくるため、遠い方は後れ毛の管理が大変になる。まとめるだけでも他より難易度が上がってしまう髪型なのだ。

しかし、それだけのことはある。

サイドポニーは、ポニーテールのクールさとツインテールのキュートさのどちらも引き出せる、不思議なスタイリングだからだ。

加えて、アレンジによっては片側に寄せることで出る色気や大人っぽさを引き立てることもできる。

（predia：まえだゆう）

華やかさも出るし、いいよね、サイドポニー。

という訳で、サイドポニーはアシンメトリーの不思議な美しさを持つキュートでクールな最強の髪型ということはお判りいただけただろうか？

しかし、残念なことに、この髪型もツインテール同様なかなか日常生活では見ることがない。合理的な機能をあまり持ち合わせていない髪型なので、いくら可愛くてもやりたくても、「何でその髪型なの？」と言われてしまった時にただただ「可愛いから」という言い訳しか準備できないからだ。まぁ、「ただただ可愛いから」やることの何がいけないんだよとは思うが、そうはいっても実際突然サイドポニーをしていくのには何かしら言い訳が無いと不安になってしまうものなのである。誰の為でも何の為でもない自分の為の髪型であろうと。そういう複雑な心理をまとめて、「恥ずかしい」の一言で終わらせてしまいがちなのもまた事実だ。

そういう点で見ても、「ファンの為」という理由をまず一個獲得しているアイドルはサイドポニーへのハードルがいくらか低いように思われる。だから、なんとなくアイドルならではの髪型に思えるのだろうか。それが転じて、サイドポニー=アイドルっぽい！→アイドルは魅力的だからサイドポニーも魅力的！という認識が私の中であるのかもしれない。

ちなみに、同じ片方に寄せる髪型でも、低めに設定されているものならば日常でも違和感を持たれにくい。

（欅坂46：今泉佑唯）

（けやき坂46：金村美玖）

（日向坂46：山口晴世）

こういうの。これは普通に見かける気がする。

これもアップスタイルにはない落ち着きやおしとやかな感じがあって凄く良いんだけど、私がしきりに「良い！」と言っているサイドポニーには含まれない（知らんがな）。

結構色々載せてみたが、最後に、私がサイドポニーきっかけで好きになったアイドルを紹介しよう。

TWICEのジヒョ様。（向かって左はナヨン、右はミナ）

きっかけは画像のMステで、TWICEが初登場だった回。この回欅ちゃんもいるしアイドルだらけで最高だったんだけど、当時全然知らなかったTWICEに興味を持ったのは、この黒髪前髪ありサイドポニーのジヒョさんがめちゃくちゃ可愛い上にめちゃくちゃ歌が上手かったのがきっかけだった。

それから、ヘッダーにもなってるけど

IZ*ONEのイェナちゃん。（向かって左はNMB48：白間美瑠、右はAKB48(現在はRocket Punchに所属)：高橋朱里）

IZ*ONEに関しては日本人メンバーしか認識できてなかった私が、たまたまこの動画を見て自分でもびっくりするくらい一発で好きになった。この動画はまだオーディション段階のものだったので、このサイドポニーのセンター誰だよ！！と思って調べたらIZ*ONEのメンバーとなって活動していることを知った。登場時のちょっとツンとした顔が可愛すぎて、堂々としてるとこがカッコよすぎて、あと歌声がハスキーなのもツボだったし、そして決め手のサイドポニー。もう好きになっちゃうじゃない？

もちろんサイドポニーだったら誰でも好きになる訳じゃないんだけど、でも一つのきっかけにはなる。めっちゃなる。あと元々好きな子がサイドポニーやってくれたらめっちゃ喜ぶ。でもあんまりいないかな。上記の2人もケーポだし、日本だとアイドルでもそんなにはやらないのかも。楽曲のコンセプトとかもあるしなぁ。

富田鈴花ちゃん（日向坂46）に絶対サイドポニーやってほしいけどなぁ。

ポニテもこんなに似合うんだよ？

マギアレコードの時のこれは…ニアピン？

とにかく絶対に似合うし可愛いしカッコいいし最高にアイドルなので鈴花ちゃんのサイドポニーが見たい。

さて、めくるめくサイドポニーの世界はいかがだっただろうか。

私にとってのサイドポニーは、あなたにとっての何だろうか？

好きな子がする髪型って結局何でも可愛いけど、最強になれる髪型があるとするならそれは何だろう？ぜひ考えてみて、ぽわぽわしてほしい。

あとこんなサイドポニーもあるよっていうのがもしあったら教えてほしい。

てか正直、サイドポニーの画像探すの手間取った。「サイドポニー」で検索かけてもワードに馴染みが無いからなのか全然出てこない。ポニテとかツインテならすぐ出てくるのに。だからもうちょっとメジャーになってほしい、でも王道にはならないでほしい、そんな、サイドポニー。ゆらっと揺れてもっと私の目を眩ませて。