Sky high

空まで届け!ぽかぽかキュン!

一人じゃない!仲間と共に高く跳べ!

日向坂〜46!!ヒ〜〜!!



先日、日向ちゃんのドキュメンタリー映画『3年目のデビュー』を観てきた。

友達も一緒に付き合ってくれた。

まぁ日向坂のここまでの歴史とかキーパーソンの話とか色々あって、内側からも外側からも総合的にこの3~4年をなぞって一緒に振り返れて面白かった。

ドキュメンタリーでもネタバレとかあるんだろうか。

分かんないけどめいめいとおみくのデートパートがありえん可愛くてキュンキュンキュンキュンどうして状態になっちゃうから気を付けてね。

と、そんな話は置いといて。



このドキュメンタリーを見ながら、ひらがな時代まで戻ってから今までを振り返りながら、私は自分自身のその時々に感じていた正直な気持ちを思い出していた。

正直。

正直私は、ひらがなけやきのことが好きじゃなかった。



日向坂46の歴史を語るには、必ず欅坂46の存在が重要になってくる。

私が欅ちゃんのことを知ったのは初出演のMステで、サイマジョのパフォーマンスを見て見事に釣られました…じゃなくてハマった。

そこからサイマジョのMVをYouTubeで観て、でもその時はそこで留まっていた。

しばらくして、ラジオで解禁されたらしきセカアイの音源がYouTubeのオススメに出てきて、何となく見逃せなくて聞いてみることにした。

で、セカアイのMVが解禁されたらそれを観たり、音楽番組に出てたらちょっと観てみたり、でも「欅坂って良いな〜」ぐらいに思ってるだけだった。

けど、二人セゾンのMVがまたオススメに挙がってきてそれを見て、選抜発表のこととか色々知ったら「いやもうこれ好きやんけ!!」と遂に自覚が芽生え、めでたく二人セゾン期から明確に欅ちゃんのことを好きになった。

んで、メンバーを覚えながらけやかけとか他の出演番組とかブログとかをチェックするようになった。

そして、けやかけの過去回とかから欅ちゃんのここまでの道のりを知ることにした。

そこで、長濱ねるというメンバーの歴史に出会う。



ねるちゃんの途中加入、いつでも参加できるようにサイマジョのポジションの振りを全部覚えたエピソード、セカアイの選抜発表。

「ひらがなけやき」というシステム。

私が欅ちゃんを好きになったのは「二人セゾン」の時だったから、欅ちゃん=21人のことを好きになっていた。

でも、後からひらがなけやきのねるちゃん以外のメンバー、11人の存在を知ってしまった。

当時の私の頭の中。

欅坂結成←わかる

ねるちゃん事情により途中加入←わかる、こんな素敵な子が最終的に入ってくれて良かった

最終オーディションを受けてないねるちゃんを一期生と同じ扱いにはできないから、一旦ひらがなけやきとして研修生的な扱いにしよう←わかる

ひらがなけやきのメンバーを集めよう←は???

って感じだった。

というのも、セカアイの時点で既に選抜に選ばれて、21人で活動しているのを知った後だったから、じゃあそれで後はねるちゃんのひらがなけやきから漢字欅への昇格が済めば途中加入の差の問題は解決じゃん?って思ってた。

これがねるちゃん加入前に好きになってたらねるちゃんの存在に対しても疑問があったかもしれないし、ここはタイミングの問題でしかないんだけど。

とにかくねるちゃんに合わせてメンバーを集める…?何で…?ねるちゃんも選抜として一緒に活動してるんだしこれで全員でパフォーマンスで良いじゃん…って。

ここで増やす意味が分からなくて、11人の顔ぶれを見ても、うーん、って心の中では思ってた。

井口に「好きになーる好きになーる」って言われても、そんなすぐになれないよって思ってた。

映画の中でも当時のがなちゃんへの批判的な部分が紹介されていて、後に「この人達を見返してやろう、っていうぐらいの気持ちで…」とメンバーが語っていた。

そう、私は都合よくテノヒラクルーした人間だ。

ちゃんと見返された人間だ。

だからこそ、これを綴ろうと思った。



二人セゾンの時にカップリングとしてがなちゃんの「誰よりも高く跳べ!」という曲が出た。

初めての曲はセカアイの「ひらがなけやき」なんだけど、私が初めて知った曲が誰跳べだったから勝手に誰跳べががなちゃんとしてのデビュー曲かぁってしばらく勘違いしてた。

正直、がなちゃんへの興味は湧いてなかったけど、誰跳べに関しては良い曲じゃんって思ってた。

二人セゾンの衣装カラーをマイナーチェンジした感じのカーキ色の衣装もカッコイイなって思ってた。

興味無いくせにMVまでチェックしちゃって、あーなるほどねそれぞれの特技が詰め込まれてんのね、全員多才ね、はいはいとか思ってた。

いや好きかよ。

でもあくまでも「けやき」の名前があったからそこまで含めてチェックしてただけで、メンバーを覚える気もなくて顔と名前、キャラとかもそんなに一致してなかった。

ひらがなけやきねぇ。

11人って。

一つのグループとして成立させるために増やすにしては少ないし、わざわざ表題に参加しないメンバーを増やすにしては多いし。

しかもメンバー増やしても結局センターにいるのはねるちゃん。

どういうこと?アンダーってこと?

次のシングルの選抜発表はここからも選ばれたりするの?

漢字のメンバーがひらがなに行くこともあるの?

本人達も分からなかったんだろうが、見ている側はもっと分からなかった。

「まぁ強いて言うなら潮紗理菜ちゃんが良いかなぁ…サリマカシー…」。

…いや、好きかよ!!

今思えばそうなんだけどね。



と思ってたら、「ひらがなけやき追加メンバー募集」。

は!?!?!?

まじで意味が分からなかった。

結局不協和音でも選抜メンバーは変わらず、ひらがなはカップリング参加だけ。

既にメンバー追加しなくて良かっただろ、って思ってたのに更に追加しようとしている、そりゃ意味分かんない。

欅坂名義の募集でもなく、ひらがなのメンバーを募集?

システムも、扱いも、欅坂の中に含まれているひらがなけやきなのに、メンバーの募集はひらがな単独。

欅の2期生も入れてないのに、何でひらがなの増員?

切り離す気配もないのに。

何がしたいか分かんなかったんだよね。

しかも2期生が確定したと思ったら風吹かでねるちゃんは兼任解除で事実上のひらがな脱退。

ねるちゃんのことを考えたらその判断はもちろん良いんだけど、じゃあ残されたひらがなメンバーは?

最終的にねるちゃんを漢字専任にするつもりだったなら、やっぱりひらがなのメンバーを初めから募集しなければこのタイミングで「ひらがなけやき」は0人になって全員が「欅坂46」として収束できたんじゃないの?

なんて。

そんな考えも何度も過ぎったけど、それはひらがな2期生のポテンシャルの高さを前にして脆くも崩れ去った。



アイドルの追加メンバーでここまで最初から好意的に思えたのは初めてだった。

ひらがなけやき2期生、9人。

けやかけで一人ずつ登場してきたのを見てたんだけど、どの子もまじで可愛かった。

っていう言い方だと他のメンバーは可愛くないんかっていやそうじゃない。

ただ、最初から完成度が高かったのがひらがな2期生。

大体はデビュー当時、原石が集められている訳だからそこから磨きがかかってどんどん綺麗になっていくんだけど、だから一番最初のアー写とかが現在との比較としてよくbefore的に使われたりもするんだけど。

もし良かったら「ひらがなけやき2期生」と検索したら当時の写真が出てくるから見てみてほしい。

もうこれ以上可愛くなりようがないだろって思っちゃうくらい洗練されてる美少女が9人並んでるから。(このあともっと可愛くなるのにね)

「弱いけど剣道3段持ってます!肩幅広い丹生明里です」「皆さん美玖を推すしかない!」「皆さんのハートを萌えさせる♡和風娘こと宮田愛萌です」「胎児の頃からワチキはパリピ!Yeah!」

…そりゃ推すだろ〜(チョロい)

当時の印象としては丹生ちゃんが可愛過ぎてもう仕方がなくて、時点でおみくがキテた。

後にイチ推しとなる富田はパリピキャラだったのでビビってた。

でも本当は個性付けるために頑張って作り上げたキャラだったとか、実は真面目とか、キャラ迷走キャラとか、ずるいわ。

好きになるわ。

んも〜〜〜トゥミタしゅきしゅき!!!!!

突破ファイルの演技良かったね!!!!!

外ハネハーフアップのオシャレ大学生役可愛かったよ!!!!!!!!!!!!!!!!

おすずに足引っ張って貰えるなら車の下敷きでもワンチャンあり。(なしです)(くみてんも良かったよ)

てことで、その時からかなりパワーアップした感じがした、がなちゃん。

でも、はっきりと興味を持ち出すのはもう少し後。

私がひらがなけやきを好きになった決定的なきっかけは、少し意外なものだった。



ひらがなけやき、初の主演ドラマ『Re:Mind』が放送開始。

徳誰はまだ好きになる前で見逃していて、残客は地元では放送されてなくて、だからせっかく見れる環境ならちょっと見てみようかなと思った。

これが、もっとひらがなけやきを知りたくなったきっかけだった。

リマインド、がなちゃん主演だからってハッピーオーラを期待してると意表を突かれるよ。

むしろ真逆の、ドロドロめなミステリーホラー。

放送当時も毎回終わるごとに色んな考察が出てたりして、単純にドラマとして面白くて毎週の楽しみになっていた。

リマインドでは一期生11人がメインだったのもあって、毎話一人一人にスポットが当たったりするから名前と顔を覚える機会にもなった。

そしてきょんことおたけにドキドキするようになったし、めいめいのショートが気が狂うくらい可愛くて画像保存しまくった。(…トト、トトトト、トトは?ねぇトトは!?)(知らない!)

めいめいの「たこさんウインナー」って本人が呼んでた髪型がめちゃくちゃ可愛いから全員見るべき。

そんな感じで、ひらがなけやきのメンバーを全員覚えていたら、けやかけの新年会(別名エロ食いの宮田回)や「けやき坂46SHOW!」が放送されて、いよいよ明確に欅坂とは別として、ひらがなけやきのことを好きになる。

だってそんなことは想像できなくて。

「あなたは私を好きになーる好きになーる好きになーる」。

知らないうちにこっそり催眠術をかけられたみたいだ。



と、ようやくひらがなけやきに対する愛着が湧いてきた頃、欅とけやきの2グループにとって後々かなり重要になってくる(と勝手に私が思っている)出来事が起こる。

2018年になったばかりの1月、欅坂の公式Twitterの通知から、衝撃の情報。

『欅坂46「日本武道館公演」に関しまして』。

元々欅ちゃんの武道館ライブが3daysで決まってて、そのうちの1日目はひらがなけやきが、残りの2日間は漢字欅がライブをする、っていう予定だったのが、てちが怪我をしちゃったから予定変更してひらがなけやきに3日間ライブさせまーす、漢字欅は出ませーん、ライブまで残り3週間切ってるけどよろ!っていう。

運営からのかなりふざけたお知らせね。

もう疑問だらけよ。

だって普通に考えたらさ、てちが怪我しちゃったから残念だけどてちはライブに参加させません、ごめんね、で終わりよ。

1日目ひらがな、残りの2日間はてち欠席で漢字欅のままで良いじゃん。

そこを、何故か「運営の協議の結果」、3日ともひらがなけやきに振り替え。

でも今思えばここが、欅と日向っていう対等なグループに分かれる分かれ道だったのかなと思う。

ここからひらがなけやきの独立に向けての快進撃がスタートしていく。

イマニミテイロ。



まず、武道館3日間を見事やり切ったその最後に、単独アルバムの発売が決定。

ひらがなけやきが曲をリリースできるのはずっと欅名義で発売されるシングルやアルバムの限られた枠だったのが、ついにひらがなけやきのみの名義で出せる、『走り出す瞬間』。

入ってる曲もひらがなメンバーが歌ってる曲だけ。

リード曲は「期待していない自分」、センターは、「イマニミテイロ」で初めてセンターを務めたみーぱん。

これがね〜「期待していない自分」がタイトル通り希望に満ち溢れた感じでもない複雑な曲ってのがね〜〜良いよね〜〜シブい!良い!好き!

みーぱんの表現力ともよくマッチしててすげー良い。

これのMVがYouTubeで今もフルサイズで残ってるから、定期的に見に行っちゃう。

そこまでの険しい道のりが長かった1期生、そしてそんな経験を積んだ1期生に食らいついていけるほどのポテンシャルを持った2期生。

全員が良い表情を見せるし、誰跳べを彷彿とさせるそれぞれの個性を活かした特技パートもあるし、最後、ひらがなけやきオリジナルの衣装を着て全員が光に向かって走り出す瞬間なんて、何回見ても鳥肌モノ。

皆が「ひらがなけやき」の顔つきをしてた。

(あとさ〜〜一番のサビに入るとこで黒髪ロング時代のカーディガン腰に巻いてネクタイ閉めた超絶美少女トゥミタシュジュカチャンが階段手すりを物憂げな表情でスーッて滑ってくるのめっちゃカッコ可愛くて咽び泣いちゃうんだよね〜〜!(うるさい))



更に、ひらがな推しがスタートしたり、KEYABINGOでもひらがなだけでやったり、夏の坂道合同オーディションは「乃木坂」「欅坂」「けやき坂」の3グループでメンバーを募集したりと、どんどん「欅とけやきは別グループ」っていう認識が強まっていった。

ちなみに同じく夏に発売された『アンビバレント』の特典映像で、欅の推しだったなーこちゃんが富田とペアを組んで2人でお出かけしてる映像を見て、富田の後輩っぷりがまぁ可愛くってまんまと気になり始めました。

「なーこさんにラップ作ってきました」って言ってオープニングでやるの、良くない?

それから『欅共和国2017』の円盤も発売されて、そこでひらがなの誰跳べのライブシーンを初めて見て。

誰跳べってこんなにライブ映えする曲だったの!?メンバーの盛り上げ力最高すぎない!?何このダンスパート!!最高!!誰よりも高く跳ぶ〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!

みたいな。

とにかくひらがなのライブ力に衝撃を受けたのも印象的だった。



そして少し経つと、「JOYFUL LOVE」っていうめちゃくちゃ綺麗な神曲がメチャカリのタイアップ曲として発表されて、ひらがなけやきもいよいよ独立するんじゃないか、みたいな雰囲気が出てきた。

坂道合同オーディションで配属されたメンバーも登場してきて、これもまた独立に向けて体制を整えているとしか思えなくなった。

アイドルの追加メンバーでここまで最初から好意的に思えたその2。

ひらがなけやき3期生、1人。

いつでもどこでも変化球、ひなのなの。

なのちゃ〜〜!!よく入ってきたね〜〜!!

って感じでした。(もうベイビーのようです)

だけど初めて写真を見た時に、ねるちゃんに似ていてびっくりした。

オタクの妄想で気持ち悪くて申し訳ないんだけど、ねるちゃんたった一人から始まったひらがなけやきが、ねるちゃん一人だけがいなくなったひらがなけやきが、もうすぐ独立するのかなぁってぐらいの時にねるちゃんに匹敵するほどの可能性を秘めていそうなたった一人を追加して、いよいよ出発するのかって。

今となってはもちろんひなのはひなのとして認識してるんだけど、最初はねるちゃんとよく重なっていた。



そして、2019年2月11日。

「ひらがなからのおしらせ」と称したSHOWROOM配信。

きた〜!!これはもう独立でしょそうでしょそれしかないっしょ!!

期待しかしない自分、とかほざきながらリアタイして、興奮しまくりだった。

そこで、「日向坂46」への改名。

えっめっちゃいいめっちゃいい!(きょんこ)

チームカラー空色…!!

唇噛み締めながら頑張ってきた色…!!

もう伏線がどれもこれも回収されていて、本当に嬉しかったの覚えてる。

だって欅は欅、ひらがなはひらがなとして別々のグループとして活動できたら、どっちのメンバーにとっても絶対良いって思い込んでたから。

でも、そうじゃないメンバーもいるって、嬉しさに埋もれて思えてなかった。

ドキュメンタリー見た感じだと、やっぱりめみたんはひらがなけやきが人一倍大好きだったんだなぁって、そう思った。

うん。

めみたんがキュンのフロントに立ってくれて、本当に良かった。



日向坂46としてデビューする前に、ひらがなけやきとして最後に発表した曲が「君に話しておきたいこと」と「抱きしめてやる」。

特にMVが付いた「君に話しておきたいこと」。

恐らくこれは独立発表前に出す予定だったんだろうけど、結果的には単独デビューが公になった後に出た曲だったから、もうそれでしかないのよ。

ひらがなけやきを愛してくれてありがとう、これから日向坂になるね、っていうメッセージ。

優しくて暖かくて、衣装も空色ベースでめっちゃくちゃ可愛い。

ちなみにMVでは眼帯きょんこも見れるよ。

可愛いね。



そういう訳で、最初は好きになれていなかったひらがなけやきは、好きになるにつれて大きくなって、大好きな日向坂46としてデビューした。

これが、しがないちっぽけな1ファンからの超個人的な視点。

こうやって人は恋に落ちるのか、って思って見てくれたら幸いです。



ちなみに地元で見たんだけど。

相変わらず空が綺麗で良いなって思った。

日中の鮮やかな青色も、夕方の桃色も、オレンジ色も、夜の深い藍色も、朝方の黄色も、薄い青緑色も、全部全部、綺麗で心が洗われる。

どんな色でも美しく輝かせる。

どんな色にでも染まれる。



でも。



映画の終盤、「青春の馬」。

「夜が明けていく 遠い地平線の彼方」

「世界はこんなに広かったと知った」

「蒼ざめた馬が大地を駆け抜けていく」

「希望の光を浴びながら」



何色にでも染まれる彼女達が戻ってくるのは、いつだって太陽が昇った青空だ。



「君はどんな夢見てるか?何も語らずに」

「どんな辛い坂道さえ全力で走ってく」



今もなお、光に向かって、空高く跳び続けた先で駆け抜ける「君」こそが、日向坂46だと思った。

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