音楽から学ぶこと 〜授業参観で思ったことメモ
コロナが落ち着いてきて、はじめて息子(小1)の授業参観に参加することができた。授業は音楽。
結論から言うと、担任の先生も子どもたちも窮屈そうだなという印象だった。
担任の先生は若い先生。
一生懸命なのは分かるけど「どうやって子どもたちをコントロールするか」に主眼が置かれている気がしてならない。
ピアニカを先生が言ったメロディーを「奏でさせる」のが目的。
でも、まだ1年生なので勝手に吹いちゃうし、みんなで揃って吹くのはまだ難しそう。
フライングして吹いてしまうと、「口から離してー!」とか「やめてー!」とか毎回言って止めさせる先生。「静かにしないともう授業やめちゃうよ!」など言って止めさせる。
気持ちは分かるけど、授業参観中に授業を止めさせたら、きっと困るのは担任の先生である。
楽器を渡されたら吹きたくなっちゃうのが子どもというもの。
集団の中で自制する力を養うことが必要なのは分かるけど、その前に「一斉に音を出すときれいだね!」とか「ぴったり揃っているとかっこいいよね!」とか、音楽としての魅力や授業の目標を示さないとそりゃ無理じゃないかと思った。
そういった意味では、「太鼓の達人」など音楽ゲームはよくできていると思う。
未就学児でも夢中になるUI。
どうしたら点数が高くなるか子どもでも感覚的に分かるし、目標をクリアすると達成感があって、またやりたくなる。太鼓の達人の簡単なバージョンを、クラスみんなで達成するゲームとかったら盛り上がると思う。
ゲームにしないまでも、チーム対抗はどうか?
班ごとに音を出して、指揮者に合わせてぴったり止める。どの班がきれいに聞こえるか比較して味わってみる。それだけで音楽のグルーブ感の一端は分かる気がする。
どちらにせよ、まずは音楽というものが美しく、かっこよく、気持ちのいいものであると知ってもらってからがスタートなのではないか。
オーケストラの一体感を、フェスのグルーブを。乃木坂やジャニーズのライブでもいいかもしれない。やっぱりミュージシャンはすごいよね、となんとなく見ていたものから、改めて視点を共有するのが学びなんだと思う。
子どものコントロールのために音楽を使っていたら、音楽が大嫌いになってもしょうがない。
担任の先生にも、音楽に癒され救われた経験がきっとあるはず。
ピアニカを一斉に吹けるかなんて放っておいて、まずは音楽って楽しいよね!と教えてくれたらいいのになー。
「音楽」という漢字に「楽」が入っている日本語の美しさよ。
まずは楽しさを知ることからでは?
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