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夏と秋のあいだの日に。

季節の変わり目に身をおくと、全てが今の一瞬一瞬の連続だと気がつく。
過去も未来もなく全てが今にある。

春から夏、夏から秋、秋から冬、冬から春。
気がつくと通り過ぎてしまう、季節が移り変わるほんのわずかなひとときがたまらなく好きだと気がつく。
目に映り込む雲や肌で感じる風の柔らかさの変化、酸や冷を欲していた口がほのかな甘みやほの暖かさを欲するようになった味覚の変化や嗅覚で感じる湿度の変化。
体の感覚でひとつの季節が通り過ぎていく様子に気がつく。
インドネシアから帰国して一年ぶりに感じる四季の移ろいがとても心地よく楽しい。

季節が移ろいゆく季節はなんと言っても風が心地良いから無性に歩きたくなる。最近は会社帰りに途中下車して歩くのがひとつの楽しみに加わった。雲の形や向こうに見える山の稜線を見ていると一向に飽きなくて、山の稜線が空に沈み込んでいくまでどこまでも歩いてみたくなる。
空を遮る高い建物がなく、歩く傍らを市電が走り、川の向こうに山の稜線が流れる景色を見る度に、熊本へ来て良かったなと思う。

今日の散歩もとても心地よかったから、なんだか長らく放っていたnoteを開きたくなった。元々は施術のお知らせをしようと思い始めたnoteではあるが、今後は気が向いたままに日々の記録を綴ろうと思った。きっと食べごと帖と化すであろう。

夏から秋へと移り変わる熊本にて。


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