動画大学あれこれ

思ったところを書いておきます。

某、動画大学については、動画というプラットフォームの特性を一旦脇に置くならば、次のような要素を持つでしょう。
・素人(非専門家)が自分の学んだこと、知っていることを発表するもの。
・『初心者向け』という位置づけ。
・広告収入が発生する。
つまり、実は我々のような素人・個人の書くブログと何ら変わりません。
件の大学に限ってならば、更に次のような特性を持つのではないでしょうか。
・『有名人』だからか、あるいは内容によるのか、閲覧者が非常に多い。
・閲覧者が多いということは、内容の信憑性について暗に期待されるレベルが高い(=デマを流布しない公共性が求められる)。
・ただし主たる閲覧者は内容の正誤をあまり気にしていない。

本当に大前提なので言い切ってしまいますが、個人ブログだろうが動画だろうが何だろうが、『事実と異なることを発信してはいけない』のです。これは人としてのモラルの問題で、絶対です。(もちろん、創作物を否定するわけではありません)
ただし、我々人間は間違えます。真面目に発信しているつもりでも、悪意無く間違ってしまうことはあります。他にも、自分の知っていた事実が実は過去のもので、最新の研究では否定されているなんてこともあるでしょう。
では、間違って・事実と異なることを発信してしまったら、どうなるでしょうか?

これはブログでも動画でも何でもそうですが、『発信したら、発信内容は批評の対象になる』のです。仮に自分が誤った発信をしてしまい、実際に自分よりも詳しい人や専門家の目に留まり、内容を否定されたらどうしますか?

訂正です。それ以外はあり得ません。

だって『事実と異なることを発信してはいけない』から。

件の動画大学のファンの方の(?)擁護的な意見をツイッター上で眺めた限りでは、大きく分けて次のような意見がありました。
・多少間違っていても面白いんだからOK
・動画の元ネタの書籍や分野の紹介として機能しているからOK
それら意見は話のすり替えです。事実と異なると指摘された以上は、争点は『本当に事実と異なるのかどうか』『異なっている場合に訂正するかどうか』以外にはあり得ません。面白いとか紹介として機能しているかというのは、別の話です。

最後に、動画大学について、初心者に向けての内容のかみ砕き方や話術は優れているのでしょう。優れていなければ、それだけの視聴者数になるはずもないからです。なので『事実を異なることを発信してはいけない』前提においては、そういったテクニカルな部分を学ぶのは、動画とかを作りたい人にはアリなんじゃないでしょうか。

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