Jリーグの移籍と日本プロ野球のFA,トレードの比較

纏めました。表では細かく書くとキリが無いので色々省いています。

基本にして最大の違いは、Jリーグの選手は契約満了後の次の契約および契約中の移籍について、全チームとの交渉が可能=他チームに移籍する権利がある、ということ。対して、日本プロ野球(JPB)の選手にはその権利はありません。JPBの選手が他チームとの交渉をする権利を得るためには、フリーエージェント(FA)宣言をしFAになる必要があります。

フリーエージェントとは、他チームと契約交渉をする権利を持つ選手

繰り返しになりますが、移籍についてJリーガーは他チームと交渉をする自由・権利があるのに対し、JPBの選手はFA宣言しFAになれば他チームと交渉する自由・権利が生まれます。つまりJリーガーって、JPB的に言えば全員がフリーエージェントなんですね。これを感覚的に理解してる人としていない人とで、Jリーガーの移籍への認識にけっこう違いがあるように思います。若い世代の方がどう認識されてるのかわかりませんけど、僕くらいのアラフォー以上年齢だと、けっこうJPB的な感覚が染み付いていて、『選手自らの意思では移籍できないのが普通』、くらいの認識の方がいらっしゃるんじゃないでしょうか。

JPBの移籍=トレードはチームの決定によって決まる

今でこそFA制度がありますけど、かつてJPBでの移籍は原則としてはトレードでした。トレードはチームとチームとの交渉で決まり、選手はチームの決定を拒否できません(契約書にそう定められている)。なので、JPB的な認識の方だと、サッカーの移籍の場合でもまずチーム間交渉が先だと思われてたりしないでしょうか。例えば、クラブ公式の○○選手の移籍のお知らせツイートとかに、「○○選手を出すなんて何考えてるんだ! 断れよ!」みたいな××リプを飛ばす人とかなんか怪しいですよね。

Jリーガーの移籍は選手と移籍先クラブの合意が先

フローにするとこんな感じでしょうか。所属元クラブへの『契約交渉をする』通知こそ必要なものの、交渉自体は選手と獲得したいクラブとの間で認められた期間内であれば自由に可能で、選手とクラブの合意によって移籍話が進行していきます。ちなみに、クラブからクラブへの、契約交渉をする通知をしないとどうなるかは、また別の機会に。

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