そろそろJ2やめさせ達人M氏の話をしよう。

「M氏は都内在住の富豪で70代。目をつけたJ2クラブ幹部を呼び出す。Jリーグに働きかけて特例的にJ1にするのではない。J2をよしとせず、J2をやめてからスポンサー増やJ1残留で成功したクラブ幹部らと引き合わせる。意志の固まった幹部に事業計画を書かせ4桁万円投資し、J2から抜け出させる。J2抜け出しがムリなタイプのクラブには、投資はしないがずっとJ2以下でいることの許しを与えている。クラブ体制へのコンサルが必要なクラブは適切なコンサルに繋いでいる」
「M氏は、J2クラブとして成功させてしまうと、キラキラ感、煌めきしか見ない人たちが新たにJ2沼に沈んでしまうから、確実にJ1に抜け出させ、J2の広告塔にさせないことが、最も重要なのだと言う」
「J2沼にどっぷり浸かってしまった人は、新自由主義自己責任論に洗脳されているために、無理矢理な抜け出し勧誘はほぼ効果がなく、キュブラー・ロスの受容の5段階でいえば、J2を良くする提案への怒りと認否が燃え上がる。
そのため、より沼から足抜けさせる昇格提案が最も効果が高い」
「M氏が方針的にふらつくことはないのか、私は取材中、最初は、懐疑的に見ていた。しかし、M氏のブレインとのパートナーシップは強固で、支援対象の強化方針を強引に変更することなど、一切なかった。J2クラブの一貫した強化方針の無さから回復するために、金は出すが口は出さない人として大切にしてあげる体験が重要ということをM氏は実践していたのだ」
「M氏にJ1で生きる道をみつけたクラブが、実は、たくさんいる。たまたまM氏の目に留まったことがこの上ない幸運だ。しかし、これは、一部の富豪の社会奉仕でしかない。まだまだたりない。本来は、政治や行政がするべきことだ。全クラブJ1化も」
「M氏の話を某チェアマンにしたら、めちゃくちゃ怒ってました。J2クラブの洗脳を解かれてしまったからでしょう。M氏は、美味い話で足抜けというより、自分にも昇格できるとか、いろいろな仕事できるとか、お金の回し方を丁寧に教えるなど、就労支援を完全ボランティアでするような人だ」
「この話、単なる金持ちの余興の話じゃなくてね、J2沼は政治と行政と福祉の問題だって言ってるんです。クラブハウス、経営、強化、ファンサービス、スタッフの給料まで充実させないとダメです」
「この話されては困るJ2クラブがたくさんいるみたいですね。沼仲間が解脱したら困るからでしょう。論点ずらしのリプライ執念深くつけて来ても無駄です。全部ブロックします。私に怒りを感じるのは、おかどちがい」


「……っていう改変をしてみたんだけど、どうかな?」
「あのさあ」
「うん」
「4桁万円って要するに数千万円だろ」
「そうだね」
「それってさ、単なる中口~大口スポンサーじゃん」
「そうとも言うね」
「それでJ2沼から抜け出せると思ってんのか?」
「あはあ、無理だよね」
「せめて『M氏は油の出る国在住の王子で50代。気に入ったクラブへ4桁億円の支援をする』くらいまで設定膨らませろよ」
「4桁億円でJ2で無双するチームって見てみたいね」

思い付きと勢いでやった。後悔はしていない。

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