格闘ゲームについて③3rdを触るきっかけとその後〜今

皆さんお疲れ様です。
時系列的に前回の続きかどうかは怪しいですが、今回は私がちょっとだけやり込んだ作品、ストリートファイターIII3rd  strike(以下3rd)について書こうと思います。

3rdは1999年に発売された作品で、今も多くのプレイヤーに愛されている格闘ゲームです。
ブロッキングというシステムがあり見栄えがよく、ギャラリーを盛り上がらせるゲームであり
プレイヤーもブロッキングを絡めた駆け引きを楽しむ奥深さのある格闘ゲームに仕上がっていると思います。

私は西日暮里のバーサスというゲームセンターが出来るまで3rdは触った事はありませんでした。
そんな私が何故3rdをやるようになったのか、そしてその後の3rdとどういった付き合い方をしてきたのか書いていこうと思います。

私が20歳くらいの頃、西日暮里に新しいゲーセンが出来たと聞いて足を運んでみました。
KOFが近場で遊べるならいいなと思い行ってみますがそこはスト2Xと3rdが流行っているゲーセンでした。
私はそこでKOFをやりたかったので、店のカウンターに座っている店員らしき人物に声を掛けます。
KOFを入れてもらうようにお願いしますが、バーサスでは当時KOFのイベントを行なっておらず、人が集まらないなら入れられないと言われます。
そこで私は自分が遊ぶ環境を作るためにもKOFの新作である2002UMをお店に購入してもらい、紅白戦等で盛り上げて人を集めますと伝え、しばらくの間イベント運営をすることになります。

最初は私とOZさんとノヴァさんの3人で2002UM置いてあるから遊びに来てよ、と色んな人に声を掛け、
自分達も仕事帰りにバーサスに寄っては遊んでいました。
人がいない日はCPU戦を数クレやって帰ります。
とにかく稼働貢献しないと始まらないからdwす。

そうこうしているうちにKOF勢も集まるようになり、イベントや週末に人が集中し、バーサスはKOF勢と3rd勢とX勢でいっぱいになったりしていました。
それだけ人がいればみんながみんな対戦は出来ないし、私がやりたかったのはKOF98なので、2002UMはやりたい人達に譲って見ているだけだったりしました。
そしてそれだけ毎日バーサスに通っていれば、他ゲー勢の常連の顔と名前も一致するようになります。
向こうも私を認知してくれていたのか、自然とお喋りする間柄になりました。

その中で、私を特に惹きつける人物が居ました。
トクラというプレイヤーです。
彼は私に気さくに話し掛けてくれて、KOFの話を積極的に聞いてくれたり、3rdの話をしてくれたり、色々と喋る機会が多かったです。
そしてひたすら3rdを対戦をしていました。
どんな負け方をしても文句の一つも言わず、黙って両替、連コインです。
とても真面目にゲームに取り組む姿を見て、あの人がやっているゲームなら自分も触ってみようと思いました。
トクラ君がいなかったら私は3rdをやる事は無かったかも知れません。
トクラ君は私に3rdを始めるきっかけを与えてくれた人です。
私はバーサスでかつて行われていた段位戦というイベントにトクラさんの弟子という名前で出ていましたが、これは別に冗談とかネタではありません。
トクラ君は私の3rdにおける始まりの人です。

しかしバーサスで3rdをやるには周りのレベルが高過ぎます。
私はKOF勢に声を掛けて、3rdをやってみる事にしました。
強キャラしか興味の無い私は、使うキャラは春麗かユンと最初から決めていました。
私が3rdを始めた頃は、春麗ユンの2強みたいな感じで言われていたので、2強だったらどっちでもいいから使ってて面白い方にしようと思いユンを選びます。
今考えると騙されました。春麗を使っておけばよかった。
明らかに春麗1強。

そこから、KOFと3rdを両方遊ぶという日々が始まります。
3rdは家庭用を持っていなかったので近くのTSUTAYAでPS2版の3rdを買って家でコンボ練習やブロッキングの練習をしました。

私は家で練習するのが好きなタイプなので、コンボ練習やブロッキング練習は楽しかったです。
何より家でシコシコやってるだけで一定強くなれるのがいい。
対戦でしか培えないものは多いですが、自分1人で強くなる方法もあります。
3rdはその費用対効果が大きいゲームでした。
単に来る攻撃に対してブロッキングの精度が高ければそれだけでダメージを取れる機会が増えます。

私はその後様々なプレイヤーと知り合い、充実した3rdライフを送る事になります。
私は現役KOF勢で、3rdもちょっと出来る人くらいのポジションだったと思うのですが、
KOFである程度強かったからか、何故か3rd勢からの評価は高かったように思います。
まぁお世辞かも知れませんが真相は分からないのでそこはあえて追求しません。

私がその後知り合う人の中で、MOVとにっとは短いながらも本質を突いた言葉で3rdというゲームの理解度を上げてくれました。

会話の前後は覚えていませんが、MOVは私に
①「基本的には試合の中で多くブロを取った方が勝つ」
②「ブロは来ると思っている技に対して取る行動だから、取れた時はしっかり確定を取らないとダメ。対空ブロして着地に投げとか1番やっちゃダメだよ」
この2つを教えてくれました。

①は、人の対戦を見ていても確かにそうでした。
元気というアレックス使いとヒガといういぶき使いを見ていてそう思いました。
この2人はブロッキング精度が高く、使用キャラは決して強キャラではないものの、やたらと勝っていました。
この2人は目に付く程ブロが上手かったと思います。

②は心構えの話ですね。
リスクのあるブロをするなら見合ったダメージを取れという話です。
耳が痛い。

そしてにっとは私に
「相手との接点を減らす事で勝ちに近づく」
ということを教えてくれました。
MOVの言っていたブロを取れば取るだけ勝てるという話とは一部相反しますが、これもその通りだと思いました。
春麗が発勁や中足だけでゲージを溜めて鳳翼が溜まった時だけ攻めたり、
ユンが逃げシコして幻影陣が溜まった時だけ攻めたり出来れば、
それを相手が許してくれれば恐らくかなりの確率で勝てます。

この2人が教えてくれた事は普通に考えれば当たり前であり、教わらずとも気付かないといけない事かも知れません。
私にはそれがとても勉強になり、その後3rdをやるにあたり最も重要な基礎として常に念頭に置くようにしています。

3rdにおいて大事な事を教えてくれたMOVとにっとは尊敬していますし、プレイヤーとしても好きなので
もうやってないとはいえ負けて欲しくありませんので大会とかには出ないで頂けると助かります。

そして3rdは対戦環境もあり、大山ニュートン、高田馬場ミカドなどにもちょくちょく足を運んでいました。
クーペレーションカップという3rdの大きな大会に出る事もありました。

…しかし私は3rdがそこまで好きにはなれませんでした。
これは好みの問題なので別に3rdがクソゲーだという話では無いのですが、後日記事にするKOF98やブレードアークスと比べ、自分としては納得の行かない部分が多かったためです。
これが3rdに対して真剣に取り組めなかった1番大きな理由になります。

3rdはブロッキングというシステムが強過ぎるため、攻めるのが損になる場面が多々あります。
通常の格闘ゲームであればダウンを取った後は大幅有利であるため打撃を重ねてアドを取ったり、
中段と下段の2択をかけたり、投げと遅らせ打撃で揺さぶったりと、攻めてる側が得をする事が多いです。

しかし3rdは先述したようにブロッキングが強過ぎるため、状況によっては択をかける事自体がハイリスクローリターンになることがあります。
これが私はしっくり来なかった。

逆に3rdにしかない楽しさもありました。
幻影陣の無敵感やエイジスを張って一方的に殴りかかるとかは、他の格ゲーでは中々味わえません。

なんだかんだ思いつつも3rdはちょいちょい触っており継続していたのですが、やはり人間年を重ねると望まずとも環境が変わっていきます。
トクラ君も就職してバーサスに来る頻度が減り、一緒に遊ぶ事が少なくなりました。
この頃から私も3rdはあまりやらなくなります。
自分が3rdをやる理由がなくなりつつあったからです。
今では月1回やればいい方かな?

マスターコースやモリカワ軍団でクーペに出た頃はもうあまりやっていませんでした。
それでもチームに誘ってくれた嵐さんやしんちゃんには感謝しています。

スト5、そして今ではスト6が出たため色んなプレイヤーが移行していますが、今でも3rdはゲーセンにいけば稼働しており
3rdが好きでやっているプレイヤーがいる、愛されている作品だと思います。

私はゲーム自体そこまで好きにはなれませんでしたが、3rdを通して様々な出会いと思い出があるので3rdは私の格ゲー人生を語るにおいて欠かせない作品です。
そして何より、そのきっかけを与えてくれたトクラ君には感謝しています。
もうお互いやってないと思うけど、またいつかどこかで3rdで遊びたいなと思っています。

私は今はもうほとんどやっていませんが、3rdが好きで続けているプレイヤーは、これからも変わらず3rdを愛して続けて欲しいなと思います。

3rdのお話しは以上です。
それではまた次回の記事で。

続く

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