薬剤師のお仕事
明けましておめでとうございます⛩
元旦早々、富士山🗻を見に出掛けてきました。
精進湖からの日の出は、神々しく、パワーをいただきました。今年もまた頑張るぞ!!
近日中に、進学で家を出ている娘たちは、それぞれ戻る予定で、非常に寂しく思っている母です。
さて、新年第一弾は、コンテストのお題、#この仕事を選んだわけ
薬剤師になろうと思ったきっかけ
私が薬剤師になろうと思ったきっかけは、幼馴染のあやちゃん(仮名)のママが薬剤師だったのが大きかったかも。
近所で学年はひとつ下だけど、2ヶ月しか違わないから、幼稚園、小学校から帰ったあとは、いつも遊びに行ってました。あやちゃんちは薬局だったのです。
私が育った町は、地方都市の下町。気は良いけど、口の悪いおばちゃんばかりで、うちの母もそう。しかし、あやちゃんのママは、知的で品もよく、全く違うタイプでした。多分、大卒ママは、町内には、あやちゃんのママしかいなかったんじゃないかと思います。
しかも、ずっと工場勤務のうちの母と違い、あやちゃんのママは専業主婦だったのに、しれっと、彼女の高校入学と共に、病院薬剤師で仕事復帰。
「薬剤師の資格があると、長く働いてなくても、復帰出来るんだ!!」
うちの母は、「専業主婦は一生専業主婦」と言って、町内のおばちゃんたちを見下していたので、これは衝撃的でした。
母の仕事で祖母に育てられた私は、せめて、子供が小さいうちは、そばにいてあげたかった。
憧れていた高校の先輩も、薬学部に進むと言っていたこと、医療系の職に憧れがあったこと、資格が欲しかったこと、理科の実験が好きだったこと、当時は数学が得意だったことから、薬剤師になろうと思いました。
今のJTに勤めていたうちの母は、公務員至上主義だったため、地元大教育学部以外は認めておらず、猛反対。父や精神科医である叔父、教育熱心だった祖母が力になってくれたおかげで、都内の薬科大学、しかも、前述のあやちゃんのママの母校に進むことができました。
いろんな職に就くことができる薬剤師
薬科大学に入って、3年時に病院実習がありました。
実習先が大学病院だったからか、当時は病棟業務(入院患者さんへの服薬指導業務)が始まったばかりで、実習はひたすら薬を作るのみ。
調剤薬局も少なくて、私がやりたいと思っていた、患者さんのお薬についての相談に乗れる職場は、ほとんどありませんでした。
文献を読むのが好きだったので、大学院に進もうと思いましたが、ここでも母がネックで(経済的な問題もあったのだと思いますが)猛反対され、たまたま、4大卒の女性の研究職の募集があった製薬会社があり、応募してみたら、教授のパイプのおかげもあり、採用になりました。
薬剤師というと、ドラッグストアで市販薬を買う相談に乗るか、調剤薬局や病院で、調剤しているイメージが強いと思いますが、実は他の職に就いている方も多いです。
最初の私の仕事は、製薬会社の研究部門でしたが、研究部門は、新しい薬を合成する部署、薬をヒトから採取した細胞や、マウスやラットなどの小型動物で、効果を評価したり、どのように効果を発揮するか調べたりする薬理部署、実際にヒトが飲んだり注射したりするための薬にする製剤部署、大型動物で安全性を確かめる部署に分かれており、どの部署にも薬剤師免許を持つ薬学部出身者がいました。
その他、薬学部出身者が多かったのは、病院の患者さんを対象に、ヒトでの実験を進める開発部門、工場での品質を管理する品質管理部門、医療関係者にお薬の情報を説明する役割もある営業部門、自社製品の情報をとりまとめる学術部門です。
製薬会社だけでなく、化粧品会社、化学薬品会社に就職した同級生もいました。
また公務員で採用された同級生は、公立病院の薬剤師だけではありません。市の保健所、県の薬務課、自衛隊に厚生労働省。麻薬取締官になった子もいます。
研究の仕事は楽しかったけれど、修士卒がほとんどだった男性陣との差を嫌というほど感じて悩んでいたとき、1番の理解者だった父が倒れ、実家に戻り、ご縁もあって、自分の希望だった、患者さんに近い薬剤師である薬局薬剤師となり、現在に至ります。結局、お姑さんの圧力もあり、産休はろくすっぽ取れず、ずっと働いていますが。
幼馴染のあやちゃんは、お母さんとは違い、文系学部に進み、20年近く前に、幼な子を残し、癌で亡くなってしまいました。もし、彼女が薬剤師になっていれば、検診の重要性もわかっていただろうし、また違う闘病生活を送っていたのではないかと、残念でなりません。
ずっと、学びが必要な薬剤師
私たちの世代は、育児のブランクがあっても、復帰できましたが、今は、育休のあと、復帰する薬剤師ばかりです。
パート薬剤師など、働き方を変えたり、実家そばに住んだり、皆工夫していますが。
まったく作用が違う新薬が出てきたり、調剤報酬制度が変わり、薬局によっては、専門性が求められる場合もあれば、地域のために幅広い知識が必要とされる場合もあったり。施設入居者のお薬を作り、届けることも増え、ここ最近の薬局を取り巻く環境は、激変しています。
どんな職業もそうだと思いますが、
「常に学び、地道に知識を積み重ね、キャリアアップしていく」
そんな職業ではないかと思っています。