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ボーナス案件

今回の塗り分けの現場は工程が
微弾性下塗り、色付けトップ2回塗り、多彩吹付、光触媒2回吹付の計6工程。3ヶ月くらい前に一回やった事があるのだが、光触媒2回吹付だったっけ?1回じゃなかった?と思って調べたら2回目吹いてる写真があった。6工程か〜〜〜〜。
 
塗り分け部分と全体の共通の材料は下塗りと光触媒だけ。なので全面下塗りを入れてから色付けトップをアクセント部分から2回塗ってテープで見切って全体を2回塗り。それからマスカーで見切りを養生してアクセント部分、全体の順番に多彩吹付。
 
のつもりが天気予報、風、お施主さんの「ここの窓は開けたいわ〜」などの要因によってアクセント部分のみ多彩吹付まで先行する事に。下塗りを塗り分け部分プラス1スパン塗って色付けトップは見切り養生無しで塗り分けラインプラス2センチ程塗り込み、多彩前に塗り分けラインを550マスカーで。
塗り分け部分は北面一面と出隅4箇所とベランダ腰壁部。なのでそこら中の550マスカーが風でバッタバッタ靡いちゃって心が折れる事数回。西面角の養生なんか3回も養生やり直し。
朝から夕方にかけて段々と下がる気温とテンション。
 
次の日多彩を吹き終わったアクセント部分を養生してメイン色部分の下塗りと色付けトップ。トップは塗り分けラインから2〜3ミリ程逃げて塗る。いくら養生していてもローラーでガツガツ塗り込めば滲んでしまうので無理に塗り込まず、アクセント色のトップが塗ってあるのでそれを消すように多彩を多めに吹く感じ。
う〜ん、うまく行くかな。。。
 
メイン色の吹付けが終わったらアクセント部分の養生バラして全面に光触媒を吹き付け。


ガン機はAnest 岩田のWider-1。通常のカップガンよりも塗料の出方がワイドになる。ワイダーだけに。エアーの出る穴が普通は一つなのに対してこれは2つあって塗料の出る量は普通のカップガンと同じだけど普通の倍のエアーで広い霧に変えて吹ける。ワイダーだけに。
光触媒の材料は粘度がほぼ水に近いので、少ない量を広くパーっと吹かないといけないのでこういうワイダーなガン機が適している。普通のカップガンでクリア吹く感じで吹いちゃうと材料が元々青いので吹いた所が青褪めたみたいになってしまう。色変わってんじゃん!みたいな事になる。今回も1箇所吹き過ぎた箇所が出来てしまったので、担当者に「ゴメン。やらかしたかも。」と伝えたら飛んで来て、状況を確認して「これくらいなら1週間もすれば消えるから大丈夫ですよ」。そういう物らしい。この光触媒っていうのは基本的に手直しが効かないので無駄に神経使うんだよ。消えるなら最初に教えといてよ!
「前回も言ったじゃないですか?」3ヶ月も前の事覚えてると思うなよ。昨日の晩飯すら思い出すのに時間かかるんだからな!アラフィフ舐めんな!


「でも塗り分けのラインがキレイに出てますね。やらかしてなければボーナス案件ですよ。」
 

イヤ、消えるんだからボーナスくれよ。
 

「いやあ、もう来ちゃったからなあ。。。」

 
覚えてろよ。。。

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