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セリフのない映画

最近観た映画【草原の実験】の感想を一言で表すと「え、これってこういうことだったの?」
まさかあれをこんな風に扱っていたとは。

全編、セリフがない映画です。
いつ喋るんだろう? 誰も言葉を発しないけど何で?
登場人物が誰ひとり、待てど暮らせどいっこうに喋らない。
20分ほどして、ようやくニブい私も気がつきました。
この映画は、台詞なしを貫こうとしている。
ああ、そうなのね、だったら表情や目の動きで語るべき言葉を私が自分で解釈する必要があるんですね。
前知識なしで見始めたものだから、何をしているのかよくわからない………なりにも、だんだんとわかってきた。

ラストはかなり衝撃的でした。
後から思うに、「そりゃそうなるしかないわな」だけど、やっぱこうなっちゃうのね。

セリフのない映画でも退屈しなかったのは、ヒロインがただただ美しかったから。
あの子の顔を見ているだけで楽しめました。
かつて映画館でひとり【アザーズ】を観ていて、もう怖くて怖くて劇場を抜け出したいくらいの恐怖だったんだけど、ニコール・キッドマンが美しくて、その美しさを眺めているだけでもこの映画を観て良かったと思った。
その時の気持ちをふと思い出す。
眼福。

白人青年は英国俳優エディ・レッドメインの若い頃によく似てました。

以前、家で【大いなる沈黙へ グランド・シャルトルーズ修道院】を観ていて、退屈で途中でやめたんだけどもう一度観てみようと思った。
これも台詞、ナレーション、音楽なしの映画でそれをわかってて観たのに、飽きてしまった。
【草原の実験】を観た今なら、最後まで観れるかも。

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